文芸(単行本)作品一覧

異族
異族
著:中上 健次,解説:渡部 直己,装丁:菊地 信義
文芸(単行本)
待望久し、大長篇小説ついに刊行!日本のうめき声を鮮烈に結晶させた中上文学の最後の決定版 一周忌を前に刊行する待望の最後の傑作長篇 日本の共同体のなかにひそむうめき声を路地の神話に書きつづけ、惜しくも1年前に逝った中上健次の新しい跳躍をめざした大長篇小説。タツヤの[新しい神話]誕生
汚名の広場
汚名の広場
著:北方 謙三,装丁:宇野 亜喜良
文芸(単行本)
アル中レ-サ-の復活を賭けた闘いが始まる引退して信州の田舎酒場でバ-テンをつとめる元レ-サ-の前に現われた一人の男。あの女が自殺したという。蘇えるサ-キットの記憶。傷心の男の情念を描く長編。
白い狂気の島
白い狂気の島
著:川田 弥一郎,装丁:辰巳 四郎
文芸(単行本)
37年ぶりに日本で狂犬病患者が発生した!第38回江戸川乱歩賞作家受賞第一作の書下ろし長篇ミステリ-。島の診療所医師となった窪島典之と恋人の美人薬剤師山岸ちづるが、狂犬病殺人事件の謎解きに挑む
メディカル人事室
メディカル人事室
著:山崎 光夫,装丁:小泉 孝司
文芸(単行本)
表題作ほか4編の医学サスペンス短篇集。 企業戦争を勝ち抜くためには社員の健康管理こそ最重要。意欲ある社員を集めるために入手した検査数値を陰で最大限に利用しているのは誰か。表題作ほか4編。
解体屋外伝
解体屋外伝
著:いとう せいこう,装丁:坂本 志保
文芸(単行本)
鬼才が放つ、サイキック・バトル・ノベル!洗脳はずしのプロ・解体屋と、彼らの脳(システム)の破壊をもくろむ洗脳屋との闘いを壮大なスケ-ルで描くサイキック・ノンストップ・バトル・フィクション!
江戸風流医学ばなし
江戸風流医学ばなし
著:堀 和久,装丁:熊谷 博人,その他:守田 勝治
文芸(単行本)
楽しく学ぶ、江戸の人びとの医療・健康法!ヤブ医者は 一人生かすと 二人死に。古川柳、小咄、医学資料などを駆使して綴る医学から見た江戸庶民の生態。癌と糖尿病、回春剤・不老長寿法など27項目。
大世俗化の時代と文学
大世俗化の時代と文学
著:佐伯 彰一,装丁:本山 吉晴
文芸(単行本)
文学は宗教的衰退の時代をどう捉えてきたか伝統的な信仰形態が大きく揺らいだ今世紀、文学は宗教の衰退をどう反映してきたか。洋の東西から様々な作品を引き、「世俗化時代の文学」を考察する長篇評論。
私は作中の人物である
私は作中の人物である
著:清水 義範,装丁:山藤 章二
文芸(単行本)
久しぶりの清水義範異色短篇の素晴らしさ!小説の中にいる〔私〕とは、一体だれのことなのだろうか?死んだミミズの私は深く考えこんでしまった。表題作のほか、「魚の名前」・「とねちり」等々十篇収録。
眠らない瞳
眠らない瞳
著:谷村 志穂,装丁:スタジオ・ギブ,装画:三嶋 典東
文芸(単行本)
独身OLの微妙な心理を鮮烈に描く長篇小説自分の子を生むのにはためらいを感じるが、他人の子どもは育ててみたい……。時代の中で変質する若者の生理を、繊細なタッチで鮮やかに描く、書下ろし長篇小説!
囚人道路
囚人道路
著:安部 譲二,装丁:本山 吉晴
文芸(単行本)
明治24年、1000人の囚人が網走──旭川に巨大道路を建設した。政府の目的は何か?歴史の空白「囚人道路」の謎に挑む、力作長篇小説! あれは、昭和62年のことでした。北海道に行った私は、明治24年に行なわれた中央道路の工事のことを、土地の人に聞いて、その途端に、いくつもの疑問が頭の中に湧いて来たのです。今でも非能率極まる日本の裁判なのに、明治20年頃、1000人以上の被告に対して、有罪判決がすぐ下せたのだろうか。明治政府は囚人達に、道路工事の終った後のお解き放ちを約束したというが、その末裔は居るのだろうか……(「あとがき」より)
竜の見た夢
竜の見た夢
著:羽太 雄平,装丁:菊地 信義
文芸(単行本)
『パッパのもとへ』切支丹の合言葉大きな謎島原の原城を脱出した天草四郎(実はおしろ)はロ-マ法王パウロのもとへ日本脱出行を決意する。忍び集団本多の狐と猿の一族、柳生一門と浮田平四郎の苛烈な戦い
仮寝
仮寝
著:中沢 けい,装丁:菊地 信義
文芸(単行本)
義兄に係る女の心模様を濃密な文体で描く。破局の予感を抱きながらも、日常の行事で顔を合わせる義兄と義妹。日々の営みの何げない所作をめぐる抜き差しならない関係を、季節感溢れる濃密な文章で描く。
悪役のふるさと
悪役のふるさと
著:村松 友,装丁:村上 みどり
文芸(単行本)
歴史上の悪役達の故郷を訪ねる紀行エッセイ古くは蘇我入鹿から、芝居や講談でなじみの深い吉良上野介、黒駒の勝蔵や、新しくは田中角栄まで、26人の「悪役」を生んだ土地を訪ねる旅と歴史のエッセイ集。
平成のさぶらい
平成のさぶらい
著:高橋 三千綱,装画:大内 洋介,装丁:本山 吉晴
文芸(単行本)
ニューヒーロー誕生。著者初の痛快時代小説相手次第で情もかければむごくもなる。スリと浪人を従えて助太刀稼業の悪党退治。江戸の街に颯爽と現われた謎の美青年剣士“若様”の活躍を描く新鮮痛快時代小説
二百年
二百年
著:大庭 みな子,装画:斎藤 寿一,装丁:山崎 登
文芸(単行本)
二百年に亘る一族の歴史を描く長篇小説。 明治時代の実用百科辞典を入口に、曽祖父から主人公の孫までの生きているであろう年月まで合わせて、二百年ぐらいを、寄せてはひく波のごとく思い描いた作品。
情報将校の先駆 福島安正
情報将校の先駆 福島安正
著:豊田 穣,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
日清戦争勃発前夜シベリアを駆けぬけた男。明治25年陸軍歩兵少佐福島安正は1年4ヶ月かかって単騎ベルリン―ウラジオストックを横断、情報収集にあたった。明治軍人の冒険的行動を直木賞作家が活写する
季節のかたみ
季節のかたみ
著:幸田 文,装丁:大泉 拓
文芸(単行本)
新鮮な発見に満ちた随筆業 移ろう時に注ぐ瑞々しい視線いさぎよい言葉の魅力 「春の声」「くくる」「壁つち」「台所育ち」「季節のかたみ」63歳から75歳までに書かれた勁く豊かな随筆54篇
推理小説代表作選集1993年版
推理小説代表作選集1993年版
編:日本推理作家協会,装丁:細谷 巌
文芸(単行本)
92年度秀作推理短編16を収録。推理年鑑佐野洋、夏樹静子らベテランから井上夢人、連城三紀彦らの中堅、若竹七海、法月綸太郎ら若手まで16人の推理短編16作に受賞リストなどを加えた恒例の推理年鑑
深い河
深い河
著:遠藤 周作
文芸(単行本)
第35回毎日芸術賞受賞。それぞれが愛を求めてそれぞれが人生の意味を求めて母なる河にたたずむ刻(とき)。『沈黙』をしのぐ7年ぶりの純文学書下ろし長編小説。 1人ぽっちになった今、磯辺は生活と人生とが根本的に違うことがやっとわかってきた。そして自分には生活のために交わった他人は多かったが、人生のなかで本当にふれあった人間はたった2人 母親と妻しかいなかったことを認めざるをえなかった。「お前」と彼はふたたび河に呼びかけた。「どこ行った」河は彼の叫びを受けとめたまま黙々と流れていく。だがその銀色の沈黙には、ある力があった。河は今日まであまたの人間の死を包みながら、それを次の世に運んだように 川原の岩に腰かけた男の人生の声も運んでいった。――本文より
不屈の犬
不屈の犬
著:笠原 靖,装丁:熊谷 博人
文芸(単行本)
日本犬リキと人間の、愛と感動の書下ろし!厳冬の奥羽山脈を越え、絶望的な旅を続けるリキ。飼主の必死の捜索にもかかわらず、運命はリキをケニアのナイロビへと導く…。織田作之助賞作家が描く渾身の力作