文芸(単行本)作品一覧

悪文の初志
文芸(単行本)
現実の歪み、ある極限を描くに「悪文」は力を発揮する。大江健三郎、大西巨人、中上健次、椎名麟三、永山則夫等の小説にみる必然と衝迫を解明した気鋭の評論集。
「悪文」小説の本質に迫る気鋭の文芸評論集。
現実の歪み、ある極限を描くに「悪文」は力を発揮する。大江健三郎、大西巨人、中上健次、椎名麟三、永山則夫等の小説にみる必然と衝迫を解明した気鋭の評論集。
十時半睡事件帖 出世長屋
文芸(単行本)
十時半睡、65歳。福岡藩江戸総目付になる江戸詰めとなった若者が次々と異例の出世をとげる不思議な長屋を描く表題作の他「半睡、江戸へ」「赤坂中屋敷」「旧友」「江戸修業」「目には青葉」傑作6篇集録

箱庭
文芸(単行本)
名探偵・浅見光彦、待望の書下ろし長編
幸薄き女の想い出の1葉の写真。2つの紅葉谷公園の謎の2つの死体。日本の秋を彩って、文芸ミステリー第3弾!
詩は友人を数える方法
文芸(単行本)
米現代詩を透過して見るアメリカ風景紀行。アメリカ旅行中、出会った人々、風景、出来事を綴る。合間には米現代詩多数を引用。紀行文、風景論、文明批評、米現代詩紹介書として楽しめる長編エッセイ。
江戸の風
文芸(単行本)
江戸湾の鯛漁に命をかける紀州漁師の一生。紀州の荒らくれ四郎佐が、家康の懐刀・本多正信の友情に殉じて、建設ラッシュの江戸へ。数多くの苦難をのりこえて江戸前の鯛漁に成功するまでの生涯を描く。
ファミリ-
文芸(単行本)
大型新人登場!幸福感あふれる異色の恋愛譚北方文芸300号記念特別賞を受賞した39歳の全くの大型新人。ノスタルジックな文体に漂う奇妙なファンタジ-と幻想性に富んだ恋愛感覚。放浪の少女は誰れ?

アトポス
文芸(単行本)
御手洗潔シリーズ1400枚書き下ろし作品
17世紀の吸血鬼が嬰児の生き血を求め、現代に蘇った!?ハリウッド、トランシルヴァニア、死海……。時間と空間を超えてその影をちらつかせる者の正体は何か?
私には解るんです。私には、もしかすると何かがとり憑きはじめているのかもしれない。遠い昔に死んだ吸血鬼とか、悪い女の悪霊です……本文より
“おらホ”の選挙
文芸(単行本)
選挙とは何か。日本人の原点を問う政治小説激烈に票を奪いあい、買収・饗応なんでもござれ。厳しさとおかしみの同居する津軽の地方選挙に新米新聞記者が体当たり取材。日本人の政治を問い直す超問題作!!

恵比寿屋喜兵衛手控え
文芸(単行本)
直木賞受賞作
江戸のお裁きの真実に迫る本格時代サスペンス
訴訟事の“公認世話焼き”恵比寿屋喜兵衛のもとに若者が依頼に来た。兄が見ず知らずの男に手付金を返せと訴えられたという。さては公事師(くじし)の詐欺事件か――。夫婦にしのびこむ隙間風と老いを感じながら、喜兵衛が見届けた事件の真相は?
淀川にちかい町から
文芸(単行本)
大阪の町の匂いや人情を描いた短篇連作集。大阪淀川沿いの町に住む洋服店の娘(少女)の目から職人一家の人柄と暮し振りを描いた表題作。他9篇。淀川沿いの町の匂いや風景、大阪庶民の人情を描く短篇連作

抱きしめる、東京 町とわたし
文芸(単行本)
谷中・根津・千駄木――愛する東京の町とわたしさまざまな記憶から甦る懐かしいシーン
やはりここは私の町だ。40年近く、ずっと東京で生きてきた。町と時代と人々と、その組みあわせが自分で思う以上に私をつくっているようだ。そしてこの町で子供を育て、町で働き、町で遊び、つらいときは町に癒されもしてきた。一方、この10年は、地域雑誌や市民運動にかかわりながら、自分が町をつくってきたようにも感じている。町とは何なのか、やや対象化して考えてもきた。その町と私の相互関係を戦後史の中で1度はたどり直してみたかった。
後朝―和泉式部日記抄
文芸(単行本)
恋多き女・和泉式部の一生を華麗に描く。 平安朝の女流歌人・和泉式部の恋の一生――夫・橘道具、為尊親王・敦道親王兄弟、藤原保昌らとの――を式部の生への渇望の故として華麗に描く書下ろし長編小説。
長い道程
文芸(単行本)
実力派作家・堀和久の書き下ろし歴史小説!旗本・田口喜行は幕府という官僚社会や、母や妻たち烈女連に翻弄される毎日。元学友の水野忠邦の出世ぶりとの対比で、江戸後期の旗本の暮らしぶりを浮き彫りに。
人さまの迷惑
文芸(単行本)
直木賞作家にして古本屋主人の書物エッセイ古書の世界には、恋も学問も金もある。『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞した著者が、古本屋歴34年の経験を語った面白話。ここに170篇の人生が詰まっている
浪漫疾風録
文芸(単行本)
編集者から作家へ。出会った先達とその時代杉山喜美子との結婚をはさみ、早川書房のミステリ誌編集者から、自ら作家としてデビュ-するまでの、疾風怒涛の時代を描く、著者の半自伝的長篇小説の第一部!!
太平
文芸(単行本)
抱腹無残!ギャグの鉄骨山上ワンダ-ランド天才柔道家芋栗太平は、ライバルの母親を天空高く投げ飛ばす。この日から空前絶後の物語は始まる。雪崩に立ち向って会得した必殺旋越(つむじこし)がさえわたる
香港密約
文芸(単行本)
香港返還を前に、米中の密約をつく傑作長篇はじまりは天安門事件だった。アメリカと中国の衝突をさぐる過程で見えてきたものは、イギリスと香港をからめたアジア・サットの問題であり、さらに深い秘密が…
風のように・母のたより
文芸(単行本)
作者の心の覚え書きという待望のエッセイ集石川啄木のことを小説に書こうと準備を進めていたが、あまりにも早いその死は、筆者の渡辺淳一氏にとっては含みの少ないものに思われたのだった。週刊現代連載。

震源
文芸(単行本)
地震計に浮かびあがった謀略の波形とは!
津波発生、データ消失と同僚の失踪の陰で密かに進行するのは何か。気象庁地震火山研究官・江坂が巻き込まれる国家的陰謀!
最初は九州各地を襲った不意打ちの津波だった。福岡管区気象台地震津波火山監視センターでは、人為的ミスによる失態で、津波予報が間に合わないという不祥事が発生した。その渦中にいた江坂は、やがて気象研究所へ異動となり、観測調査のため再び九州の地を訪れる。そこで彼を待ち受けていたものは……。突然の観測延期、同僚の失踪。そして地震データの消失……。水面下で密かに蠢く国家的陰謀。震源を巡る驚愕の真相とは?
迷走銀行
文芸(単行本)
ノンキャリアで一流銀行専務に昇りつめた男東は高卆。東西銀行の闇の職域を一手にひき受けて専務にまで昇進した。地上げにからんだ不正融資発覚で、会長の生田が東を斬ろうとした時から反乱は始まった!