文芸(単行本)作品一覧

春の潮
春の潮
著:宮城谷 昌光,装丁:鈴木 正道
文芸(単行本)
直木賞作家の新生面,心にしみる恋愛小説集東海の温泉地に芸者置屋をいとなむ美しい叔母.母と息子のあいだに,いま二人の美女が現われ,東京へ旅立つ美学生の苦悩は深まる.直木賞作家の見事な文章の冴え
呪いの鯱
呪いの鯱
著:西村 寿行,装丁:安彦 勝博,装画:金森 達
文芸(単行本)
鯱軍団と組織<X>がアルプス山中で死闘!スイス,リヒテンシュタインを舞台に,仙石文蔵ら鯱四人組・ゼロが世界制覇を狙う組織<X>と虚空鬼たちと対決,凄惨な闘いが始まった.待望のシリ-ズ最新刊!
清水義範本人の愛好本 自選傑作集
清水義範本人の愛好本 自選傑作集
著:清水 義範,装丁:菊地 信義
文芸(単行本)
著者が最も愛する自分の全作品中から20篇パスティ-シュ手法をもって文壇に登場した若き異才の精選傑作集,ついに刊行さる! 広範な読者をカクトクしたいま,清水義範本人が自分自身の魅力の源を探る.
人を見る目―現代人物論
人を見る目―現代人物論
著:諸井 薫,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
有名人130人“風貌・姿勢”の本質に迫る東京人ビ-トたけしの値打ちの秘密,最後の“銀座ママ”・瀬尾春,ハト狸・海部俊樹,リ-ダ-の鑑?・藤田元司など,折々の事件をからめて描く辛口人物コラム.
北極ガラスの物語
北極ガラスの物語
著:C.W・ニコル,装丁:凱風舎,装画:小沢 良吉
文芸(単行本)
北極の自然と動物を描く長編ファンタジ-.北極を舞台に展開される三本足の小ギツネ・ゴンとオオカミ・グル-ガとの不思議な友情の物語.極北の地に生きる動物たちと自然を描く書下ろしファンタジ-.
生々死々
生々死々
著:野間 宏,装丁:司 修
文芸(単行本)
生態系の危機に瀕する現代を描く遺作長篇.入院中の俳優に焦点を当て,人間を壊す病院のメカニズムを凝視,他方,土地乱開発による自然の崩壊を見据える.生態系を蝕む,功利至上の現代を警告する遺作長編
出口 尾辻克彦小説集
出口 尾辻克彦小説集
著:尾辻 克彦,装丁:東 幸見
文芸(単行本)
シュ-ルな詩情と温雅な風刺の短篇小説集.現代の体制への痛烈な批評をファンタジックに描く「恐縮」,新たな精神の境地を獲得する「裏道」,詩と幻想の尾辻ワ-ルドを照射する,10の短篇群.
心のある家
心のある家
著:三浦 綾子,装丁:中島 かほる
文芸(単行本)
いのちある限り祈る北国からの愛のメッセージ 過ぎゆく日々を深い想いで満たして生きる 心に映った風景 年々四季の風景が身に沁みるようになった。残り少ない命を、私の知らぬ私が、本能的に鋭く深く感じ取っているのだろうか。随筆というのは、その時その時の心に映った風景である。行きずりの子供の姿に幼き日に死んだ妹を思ったり、青空の下に真っ赤に染まったナナカマドの紅葉をいつまでも見上げたり、そんな日々の中から生まれた、いわば心のスナップ写真とでも言えようか。──著者あとがきより
わたくし的生活
わたくし的生活
著:来生 えつこ,装丁:飯田 淳
文芸(単行本)
作詞の仕事や趣味についてのエッセイ集. 周囲が思うほどカッコいいわけではない作詞家の日常や競馬や草野球に熱中するちょっと変な趣味,また団地第一世代を自負する生い立ちについてのエッセイ集.
革命家・北一輝 ―「日本改造法案大網」と昭和維新―
革命家・北一輝 ―「日本改造法案大網」と昭和維新―
著:豊田 穣,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
北一輝の思想と生涯を描く長編人物評伝. 日本の国家主義運動に大きな影響を与えた北一輝の思想と,その核心をなす著作である「日本改造法案大網」に取り組みながら,北一輝の波乱の生涯を追っていく.
水晶の夜から来たスパイ
水晶の夜から来たスパイ
著:阿部 陽一,装丁:藤村 誠
文芸(単行本)
乱歩賞作家の受賞第一作書下ろしスパイ小説統一を成しとげたが深刻な政治的・経済的混乱に見舞われるドイツ.東ドイツ地区の土地にからむ汚職を追及していたベルリン市議のベックナ-が何者かに殺された…
十四人の信長
十四人の信長
編:講談社,装丁:熊谷 博人,装画:風間 完
文芸(単行本)
「信長」決定版!作家が描く英傑の集大成!桶狭間から本能寺まで激動の戦国を走りぬけた英雄・織田信長,その四十九年の生涯.来年度,大河ドラマの主人公をあらゆる角度から検証し実像に迫るアンソロジ-
おやつスト-リ-(増補改訂版)
おやつスト-リ-(増補改訂版)
著:オカシ屋 ケン太,装丁:箭内 早苗,装画:安西 水丸
文芸(単行本)
オカシ屋ケン太こと泉麻人のお菓子コラム集ミルキ-,ア-モンドグリコ,カルミン,都こんぶ……“たかがお菓子”の構造・体質を深く分析し,社会風俗や世の流れを読みとる.泉麻人のコラム魂が横溢!
時のきれはし
時のきれはし
著:野口 冨士男,装丁:大泉 拓,装画:大沢 昌助
文芸(単行本)
昔の東京の町並みを偲び亡き友と人生を想う傘寿を迎えた病身の老夫婦二人.きれはしのような時をつないで原稿を書く現在の暮しと,来し方を振り返り,昔の東京の町並みと亡き文学者たちを偲ぶ随想集.
名前のない名刺
名前のない名刺
著:野坂 昭如,装丁:諸藤 剛司
文芸(単行本)
奔放な兄と対比をなして私を描く自伝的作品定職をもたず,多くの女を孕ませては失踪をくりかえしながら,確信に満ちた兄.あたかも平穏な生活をしようとする私を嘲笑するかのようであった.自伝的小説.
パセリ・エイジ
パセリ・エイジ
著:森谷 今日子,装丁:赤木 仁
文芸(単行本)
短大生たちのレズビアン感覚を描く青春小説いつも黒い服を着ていた謎めいた少女かなえ.食卓に飾られた青く苦いパセリを口に含んだとき,短大生愛子は男ともだちとは異質の危険を知る.新鋭作家の学生小説
太平記残照
太平記残照
著:阿井 景子,装丁:武山 忠,装画:矢野 道子
文芸(単行本)
太平記の後半を飾る四人の武将を描く中短篇楠木正成の息子・正行.新田義貞の二男・義興.足利尊氏の鹿腹の子・直冬.鎌倉公方足利基氏の執事・畠山国清――太平記の後半,消えていく星たちを描く中短篇集
歌う舟人―父隆慶一郎のこと
歌う舟人―父隆慶一郎のこと
著:羽生 真名,装丁:菊地 信義
文芸(単行本)
故・隆慶一郎の娘が描く、人間・隆慶一郎の思い出。ーー歴史・時代小説の分野に一瞬の光芒をはなって逝った隆慶一郎氏の、激しくもエレガントな人間像を、娘の眼から描く。隆さんの写真も収録し、三周忌を期に刊行された、父&作家の実像。
電子あり
ここに地終わり海始まる(下)
ここに地終わり海始まる(下)
著:宮本 輝,装丁:永原 康史,装画:櫻井 美智子
文芸(単行本)
初めて訪れた、青春。 「純粋培養」された志穂子は、ひとを愛する喜びと苦しみを知り、ひとりの女性として歩み始める……。生命(いのち)の歓びを謳(うた)う、長篇ロマン! 「ここに地終わり 海始まる」の若い主人公を幼児から18年間も結核という病気で封じ込めたのちに、大都会の汚濁の渦に放り出したのは、私が、この小説の主人公を豊かな人格をもつ幸福な女性にしたかったからなのですが、はたして、彼女が幸福になったのかどうかは分明ではありません。なぜなら、私は彼女を「過程」、もしくは「途上」で置き去りにして筆を擱(お)いたからです。幸福を願いつつ、小説の幕をおろしました。──「あとがき」よ
ここに地終わり海始まる(上)
ここに地終わり海始まる(上)
著:宮本 輝,装丁:永原 康史,装画:櫻井 美智子
文芸(単行本)
志穂子、24歳。 6歳のときから療養生活をつづける。志穂子の元に舞い込んだ、たった1枚の絵葉書(ラブレター)が、彼女に奇蹟をもたらした……。爽やかな感動を呼ぶ、恋愛長篇! 6歳から18年間、北軽井沢の結核療養所で過ごした志穂子は、あす、24歳を迎えるという日、生まれて初めてひとりで電車に乗った。それは、志穂子の病状に奇蹟をもたらすきっかけとなった、絵葉書の差出人である梶井克哉に会うためだった。 しかし、志穂子は、その人物に、まったく心当たりがないのだった。──そんなひとが、なぜ私に絵葉書などくれたのだろう?……