講談社文庫作品一覧

燃える蜃気楼(下)
講談社文庫
枢軸国側と連合国側の間を揺れ動くフランコ政権下のスペインで繰り広げられる激しい情報戦の焦点は、連合国による北アフリカ上陸作戦。英、米、独、スペインの緊迫は高まる。北都昭平は日系人女性杉原ナオミに幻惑され、敵同士となったヴァジニアとの愛のゆくえは絶望的に!? 渾身のライフワーク巨編。
北都を幻惑するナオミ
事態は混迷を深める
枢軸国側と連合国側の間を揺れ動くフランコ政権下のスペインで繰り広げられる激しい情報戦の焦点は、連合国による北アフリカ上陸作戦。英、米、独、スペインの緊迫は高まる。北都昭平は日系人女性杉原ナオミに幻惑され、敵同士となったヴァジニアとの愛のゆくえは絶望的に!? 渾身のライフワーク巨編。

ファッション ファッショ
講談社文庫
毒舌が冴える対談集! 愛ある「毒」がセンスを磨く! 「流行に踊らされない、ブランドに頼らない」を主眼に、いつの世でも蔓延するセンスのないファッションを、ふたりが一刀両断! さらにはパーティーでのマナーから、いいオトコの見極め方にも話は及び、思わず爆笑、目からウロコ! 女性誌で連載開始から大反響だった「愛ある毒舌」対談集。

浮世道場
講談社文庫
人生の知恵は、古典に学べ! 脱・煩悩の処方箋。浮世の悩みは尽きぬもの、だからこの世は面白い! ーー古典なんて退屈? 難しい? 答えはNO! あの「蜻蛉(かげろう)日記」も「風姿花伝」も、目からウロコの面白さ。さらに、家事・マナー大全の「女重宝記」、大江戸ナンパタウンガイドの「紫の一本(ひともと)」、坊さんマニュアルの「典座(てんぞ)教訓」などを著者が楽しく語る名エッセイ。浮世のお悩み、この1冊がすべて引き受けます!

アフターダーク
講談社文庫
真夜中から空が白むまでのあいだ、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。
時計の針が深夜零時を指すほんの少し前、都会にあるファミレスで熱心に本を読んでいる女性がいた。フード付きパーカにブルージーンズという姿の彼女のもとに、ひとりの男性が近づいて声をかける。そして、同じ時刻、ある視線が、もう1人の若い女性をとらえる――。新しい小説世界に向かう、村上春樹の長編。

明治ちぎれ雲
講談社文庫
運をつかむのはおまえさん次第だ
激動の世が、ひとの知恵と才覚を引き出す。江戸城が官軍の手に渡り右往左往する人々の中で、いち早く牛鍋屋に目をつけ、勢いにまかせ出店攻勢をかけるお駒。士族を捨てた龍之介は、お駒を慕う女たちと“婦唱夫随”で支える。江戸から東京へ変貌を遂げる街で、目まぐるしくも鮮やかに駆け抜けた夫婦の物語。

東野圭吾選 スペシャル・ブレンド・ミステリー 謎001
講談社文庫
これぞ、唯一無二のベリー・ベスト!
当代を代表する人気作家が、1970年からの30年間に発表された膨大な数の短編ミステリーのなかから、“お気に入り”をセレクトした、「謎」シリーズ。記念すべき1巻目の選者は、東野圭吾。彼が選んだ8作品に加え、選者による解説も収録。作品から読んでも、解説から読んでも楽しめる究極のアンソロジー。
「新開地の事件」――松本清張
「母子像」――筒井康隆
「双子の家」――赤川次郎
「緋色の記憶」――日下圭介
「北斎の罪」――高橋克彦
「ぼくを見つけて」――連城三紀彦
「手話法廷」――小杉健治
「サボテンの花」――宮部みゆき

夜明け前の女たち
講談社文庫
坂本龍馬を愛し、支えた寺田屋お登勢、お龍(りょう)。桂小五郎と恋した勤皇芸者の幾松。富岡鉄斎の師であり多くの若者に敬愛された大田垣蓮月……。幕末・維新期は、志士だけでなく、女性の活躍が目覚しい時代でもあった。動乱の世をたくましく果敢に凛々(りり)しく生き、近代日本の礎を男とともに築き上げた、女の群像を描く。幕末をひたむきに生きた女たちの愛と志を活写!

ナイトフォール(下)
講談社文庫
あるいは、「悲劇」は防げたかもしれない――
前世紀に起こった航空機墜落事件の真相が、今世紀を変えたあの「悲劇」へと結びついてゆく。衝撃のクライマックスに慄然、呆然。かくして世界は発狂した――。(福井晴敏)
不屈の意志と反骨魂を発揮しつつ、事故の瞬間をビデオに収めたであろう男女を追うコーリー。だが、なぜかFBIもCIAも上層部は完璧な証拠湮滅(いんめつ)を図っており、捜査規則を逸脱した彼は、さらに中東への配転を命じられる。正に歴史的結末まで1000ページを一気読み必至!暗転する大国アメリカの闇を描く大傑作。

ナイトフォール(上)
講談社文庫
あの時、真実を語ることができたなら――
「事故」か「テロ」か。実際の航空機墜落事件を題材に、諜報世界の暗部に切り込むハード・サスペンス。世界の本当の仕組みが知りたいあなた、お勧めです。――(福井晴敏)
NY州ロングアイランド沖で航空機TWA800便が爆発墜落した。事故原因は機器の故障として調査は終了したが、テロ、軍の陰謀など異説は鎮まらず、連邦統合テロリスト対策特別機動隊のジョン・コーリーが真相究明に立ち上がる。海面から出現し飛行機に向かったという謎の光とは何か!? 巨匠デミルの挑戦状。
●ダン・ブラウン絶賛!
TWA800便墜落事故――230人もの死者を出したアメリカ最大の悲劇の謎に、現代屈指のサスペンスの名匠デミルが敢然と挑んだ野心作だ。デビュー以来あまたの傑作で世界を熱狂させてきた最強のベストセラー作家は、この『ナイトフォール』でまぎれもなく頂点を極めている。
●パブリッシャーズ・ウィークリー誌書評
ページをめくる手が止まらない超一級のジェットコースター・ノベル。しかし、物語の余韻は、読者の心にいつまでも残るだろう。

新装版 ウィークエンド・シャッフル
講談社文庫
狂気、ナンセンス、ドタバタの傑作短編表題作をはじめ、いずれ劣らぬ抱腹絶倒、奇想天外、13の傑作短編。ドタバタ、狂気、ナンセンス、のなかに隠された社会批評、未来への洞察、そして、人間の理性や感情への鋭い風刺! 面白く笑い転げた後にあなたの心に残ったものは……。読む人の想像力によって、どのようにも読める類い稀な作品集。
狂気、ナンセンス、ドタバタの傑作短編
表題作をはじめ、いずれ劣らぬ抱腹絶倒、奇想天外、13の傑作短編。ドタバタ、狂気、ナンセンス、のなかに隠された社会批評、未来への洞察、そして、人間の理性や感情への鋭い風刺! 面白く笑い転げた後にあなたの心に残ったものは……。読む人の想像力によって、どのようにも読める類い稀な作品集。

金糸雀が啼く夜 薬屋探偵妖綺談
講談社文庫

踊るニューヨーク Beauty Quest
講談社文庫
さあ、NYでキレイになろう!!!
「笑うニューヨーク」シリーズの著者が贈る 楽しんで綺麗になれる情報満載の1冊。
キレイになりたい! そう思わない女はいない。格安のネイルサロンがあれば行ってオマケをしてもらい、歯の漂白クリニックができれば滲みようとも我慢したおす。チャイナタウンのアートメイク、ミッドタウンでヨガ。でもたまにはジャンクフードで癒されたい。口コミでみつけた飛び切りのNY情報!<文庫書下ろし>

竜の柩(6)
講談社文庫
コナン・ドイルとの英国での交流
九鬼虹人の旅の最終幕
時空を超越し、友情が謎を解く
鹿角の霊魂を呼び寄せるため、九鬼たちは心霊研究が盛んだった当時のロンドンに向かう。コナン・ドイルと出会い、霊媒師の力を借りて鹿角やイシュタルと再会することができたものの、九鬼たちはパラレルワールドに彷徨いこんでいたことを知る――。天才・高橋克彦にしか描き得ない龍を巡る旅、ここに完結。

竜の柩(5)
講談社文庫
宮澤賢治、江戸川乱歩との邂逅……。
大正ロマンの夢に触れ、霊魂を確信し、最後の旅に往く
元の世界にイシュタルのタイムマシンで戻ったはずの九鬼虹人たちは、1919年の日本に辿り着いていた。若き日の宮澤賢治、江戸川乱歩らに遭遇するなか、九鬼は華やかな文化が開く浅草の地で、4000年前に生き別れた鹿角の霊魂の存在が生還の鍵を握ることに気づく。鮮やかな論理が展開するSF新境地。

混沌 新・金融腐蝕列島(下)
講談社文庫
日本経済の未来を射抜く傑作巨編!
弱者連合を取り込んだ途端、協立は大手行としての本性を剥き出した。統合方式を巡る路線変更に反発したあけぼの銀行は離脱に傾く。情報をキャッチした竹中は、経営陣の危機感の欠如に愕然とし、一縷の望みを託して奔走するが。熾烈な駆け引きを浮き彫りにし、日本経済の未来を照らし出す経済小説の金字塔。

混沌 新・金融腐蝕列島(上)
講談社文庫
困難を極めた大統合
熾烈な暗闘のすべて!
権力闘争に明け暮れていた協立銀行に衝撃が走った。統合による世界一のメガバンク誕生! 焦った経営陣は、既に合意していた中位行同士の合併に割り込んでいく。特命を受けた広報部長・竹中治夫は、エゴとプライドが渦巻く世界で必死の工作に乗り出した。金融再編の暗闘を圧倒的な迫力で描く経済小説巨編。

なぜ人は恐ろしいことをするのか
講談社文庫
人生と読書はいいお酒と肴の関係
浅ましさ、狡さ、でたらめ、それらすべてのものは人間の属性だから楽しい。およそ世間に存在するすべてのものは面白い。生きている限り、取り上げられることのない楽しみを、私は呼吸するように書き続けていく……。何を考え、流れゆく人生にどう身をゆだねるのか。読書の楽しみを実感できるエッセイ集。

いつも君の味方
講談社文庫
かけがえのない人との心温まる最上のとき
永遠のヒーロー「ナガシマシゲオ」への熱き想いと、今だからこそ明かせるエピソード。忘れられない一言を残し、若くして亡くなったバンドの仲間。27時間テレビで話題沸騰となった新幹線の車掌さん……。人は来たり人は去る。旅先や仕事で出会い、最上のひとときを過ごした人たちとの思い出を綴ったエッセイ集。

アルキメデスは手を汚さない
講談社文庫
「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。さらに、クラスメートが教室で毒殺未遂に倒れ、行方不明者も出て、学内は騒然! 大人たちも巻き込んだ、ミステリアスな事件の真相は? 1970年代の学園を舞台に、若者の友情と反抗を描く、伝説の青春ミステリー。江戸川乱歩賞受賞作。ーー「この小説との出会いが、本嫌いだったバカ高校生の運命を変えた」(東野圭吾)

分冊文庫版 陰摩羅鬼の瑕(下)
講談社文庫
「真逆この鶴が犯人だとでも云うのじゃないだろうな」
中禅寺は片方の眉を吊り上げて笑った。
「謎とは知らないこと。不思議とは誤った認識」
「薫子さんは――。必ず僕が生かして戻します」。またしても惨劇は繰り返されたが、「鳥の城」に辿り着いた京極堂は伯爵にこう断言した。驚嘆する周囲をよそに、語り出した京極堂。少しずつ明るみになる犯人像。「それでも人は自分の真相を知りたがる。だから僕は来たのです」。京極文学の新境地、ここに完結。