講談社文庫作品一覧

聖の青春
講談社文庫
重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作(講談社文庫)
話題の作家のデビュー作!
将棋の知識は必要ありません。
村山聖、A級8段。享年29。病と闘い、将棋に命を賭けた「怪童」の純真な一生を、師弟愛、家族愛を通して描くノンフィクション。新潮学芸賞受賞作。
重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作

この馬に聞いた! フランス激闘編
講談社文庫
不屈の天才、復活へ! 試練を乗り越え再び羽ばたけ、ユタカ! 競馬界激震の事故から50日。ダービーに再起を期す武豊の激闘ーー2002年2月24日。中山競馬第3レースの落馬事故で、骨盤骨折の重傷を負った武豊。しかしフランス遠征でも、左手首の骨折という試練を乗り越えてG1「アベイユ・ド・ロンシャン賞」を勝ち取った彼は、驚異のリハビリでダービー出場をめざす! 復活に賭ける天才の激闘の1年。

フェルメール殺人事件
講談社文庫
幻の名画をめぐる謎と恋と冒険!
N.Y.にやってきたクレアを待っていたのはメトロポリタン美術館、素敵なディナー、心ときめく男たち、そして殺人!!
クレアは相続した絵の鑑定のためにN.Y.を訪れるが、鑑定家のトロイは17世紀オランダの画家・フェルメールの贋作と判定。一方、画家のダンテは本物の可能性があるという。魅力的な男性2人の間でとまどうクレアだが、何者かが絵をねらって暗躍し、彼女にも危機が。ロマンティック・サスペンスの傑作!

背任
講談社文庫
陰謀、野心、裏切り、共謀――白熱のリーガル・サスペンス!
大手法律事務所で発覚した、巨額の信託財産流用事件。“女性版グリシャム”の異名をとる現役弁護士の颯爽デビュー作!
大手法律事務所内で200万ドルの信託財産流用事件が発覚!オプション取引を繰り返し大損を出した若手アソシエイトに疑いがもたれた。弁護士に横領疑惑!とマスコミは騒然とする。真相究明には切れ者のパートナー、ダン・カッセルに白羽の矢が立った。“女性版グリシャム”の異名をとる現役弁護士のデビュー作。

六十六の暦
講談社文庫
わたしは精一杯生きたいと、手さぐりしてきた。はっきりした答えのないまま、アメリカヘ行き、沖縄へ移り住んでみようとしている……。66歳にしてスタンフォード大学に学び、沖縄の習慣や行事に眼をみはる日々。貧欲に存分に人生を楽しみ、いのちを愛おしむ眼に映じた風景を切り取る、珠玉のエッセイ集。老いることと、年を重ねることは違う。若い日の問いかけを心の底に持ち続け、爽やかなチャレンジ。さあアメリカヘ、沖縄へ!

推理日記(6)
講談社文庫
こう読めば、推理小説はもっともっと面白くなる! おごらず、見くびらず、持ち上げず。私心なく、ただミステリーの発展と向上を旨として、巨匠・佐野洋がライフワークとして取り組む、極上の推理エッセイ集。実作者ならではの視点・論点は、まさに目から鱗が落ちる思いです。超辛口な正真正銘の骨太評論77編を収録。ミステリー好き必読の書。貴方の好きな作品が、きっと登場しています!

燻り
講談社文庫
関西アンダーグラウンドで目指せ一攫千金!痛快ハードボイルド
騙し騙され、一攫千金を狙っては燻り続ける男たち。関西アンダーグラウンド世界に蠢(うごめ)く悪党どもが、シノギを削って繰り広げる暗躍死闘を活き活きと描く。悪事の手際、会話の一言、仕草の細部にまで行き渡った、痺れるほどの緊張感とリアリティ。極上のピカレスク・ハードボイルド、9編を収録した傑作集。

華やかな牝獣たち
講談社文庫
秘態をさらす美女の群れ。
たぎる愛欲、ぞよめく女芯、艶やかな官能の饗宴
パリから帰国した天才ファッションデザイナー狩野達矢の前に群れ集まり、欲望の秘態をさらけ出す美人モデル、秘書、OL、有閑婦人……。次々と美女たちを絶頂に導き、オリジナル・ブランドで世界制覇を目指す達矢に、老舗アパレルメーカーの罠が忍び寄る。華麗な業界に渦巻く虚飾と野望を描く官能サスペンス。

ねこの恋
講談社文庫
体だけじゃダメ……言葉にも敏感になって
人気脚本家が大胆に語ったドッキリ&ホロリとさせられるエッセイ
婚外の恋によってわたしが得た充実感は、夫との暮らしの穏やかなやさしさに匹敵する重さをもって、今もわたしの中に生きている。
――NHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で向田邦子賞と橋田賞をダブル受賞した脚本家の心に留まった数々のセリフ。言葉を紡ぎ出すプロフェッショナルの軽妙&奥深いエッセイ。

伊賀・甲賀 忍者の里殺人事件
講談社文庫
全裸で殺された舞妓。残した暗号の謎を追え!
京都の舞妓が全裸で絞殺された。現場には、紫色の米粒を並べた奇妙なダイイング・メッセージが!?さらに、容疑者として浮かんだ従兄弟の賢二も、米粒の暗号を残して惨殺される。彼らは甲賀忍者の末裔だった。赤かぶ検事は、謎の伝説が残る忍者の里へ向かい、暗号解読と真犯人解明に挑む。暗号サスペンス!

血の12幻想
講談社文庫
暗闇の先に息づく緋色の記憶
鬼才12人による競作集《12幻想》第2弾!
地味なOLが密かに愛です小壜(こびん)の秘密。霧深いロンドンに跋扈(ばっこ)する殺人鬼。ひたすら野球に打ち込み、血の汗を流す少年。身動きとれぬ鼻血風呂。
12人の短篇の名手が血をテーマに、日常に潜む狂気からロマンノワール、超非現実的なスラップスティックなホラーをも活写。幅広い魅力に満ちた、名競作集第2弾!

わたし いる
講談社文庫
忘れないでいたい。幼い日のワンダーランド
宝物のような遠い小さな記憶をよび起こす7編。懐かしいアナタがいます。
「あかちゃん死んじゃうよ」「死なないよ、絵だもん」
じろうちゃんの描く、かわいそうなあかちゃんに泣いた日。
「おかあさん本当はきつねなんだ」
正体をみてやろうとまとわりついたわたし。
宝物のような、遠い小さな記憶をたぐり寄せ、絵入りで贈る心なごむ7編。
切なく愛しく、不思議に満ちた幼い日のアナタがいます。

蝋涙
講談社文庫
蝋の雫のような真珠のアクセサリー。それを見るたびに蘇る、密やかな思い……。若き日への感傷をつづる表題作をはじめ、娘の出生に疑問を持つ父親の愛憎を描く「渚にて」や、夫婦の日常を通じて「老い」を語る「冬の月」など。人生の深奥を見つめた、珠玉の名作7編を収録。第38回女流文学賞に輝く、自伝的作品集。この7つの物語の中にきっと、あなたもいる。 誰もが経験する、生と死、愛と性、青春と老い、そして希望と悔恨。

伊豆の朝凪 米沢着15時27分の死者
講談社文庫
東京・武蔵小金井で、CD店経営の本橋昌弘が刺し殺された。死に際に残された「ふじ」という言葉、凶器のナイフに付着した指紋から、藤木隆次が容疑者に。実は二人には、和服の似合う謎の「山手婦人」をめぐって、遺恨があった。事件の鍵を握る彼女の正体とは? 浦上伸介が真犯人の時刻表トリックを解き明かす! 伊豆、東京、米沢を結ぶ殺人事件。鉄壁のアリバイを崩す本格ミステリー。

東京ナイトメア 薬師寺涼子の怪奇事件簿
講談社文庫
スーパー自己中(ジコチュー)ヒロイン・お涼サマが悪を撃つ!
超美人キャリア警察官僚の破壊的大活躍!
幸せ一杯の結婚式場に突然死体が降ってきた。空には巨大な翼と人間の顔をもつ異形の影が。奇怪な事件に大喜びで着手したのは、超美人にして性悪、乱暴、至上最強の公僕・薬師寺涼子警視である。国家機密も周囲の迷惑も一切無視、疑惑の渦中へズカズカ土足で踏み込んでいく。『摩天楼』に続くシリーズ第2弾!

20世紀は人間を幸福にしたか
講談社文庫
前世紀の功罪をいまこそ振りかえる
「偉大な進歩と発展」を遂げたはずの百年は、はたして1人ひとりの人生を幸福にしたのか?あふれるモノとすさみゆく心。繁栄から始まる衰退。人類の歴史上、もっとも激しく揺れ動いた時代の負の遺産にどう向きあうか?新世紀の劈頭、9・11以降、茫然と立ちすくむ私たちに指針を示す、碩学8人との対話。

勇のこと 坂本龍馬、西郷隆盛が示した変革期の生き方
講談社文庫
改革も闘争の創造も、最後は勇気があるかないか、この1点が勝負を決める。幕末の混乱期に、類(たぐい)まれなる勇気を持って時代を切りひらいた、坂本龍馬と西郷隆盛。この2人の勇気の源とは? 歴史小説家・津本陽が資料を駆使し分析。どん底の日本を変えるために何が必要か。龍馬や西郷の生きかたに答えがある!
勇気なき者は改革を語るな!!
改革も闘争の創造も、最後は勇気があるかないか、この1点が勝負を決める。幕末の混乱期に、類(たぐい)まれなる勇気を持って時代を切りひらいた、坂本龍馬と西郷隆盛。この2人の勇気の源とは? 歴史小説家・津本陽が資料を駆使し分析。どん底の日本を変えるために何が必要か。龍馬や西郷の生きかたに答えがある!

外資な人たち ある日外国人上司がやってくる
講談社文庫
あなたの会社も異国になる日がくる!
気がついたら、社名が変更。社内のルールや仕事のやり方でさえ、それまでとは打って変わる。戸惑う暇も立ち止まって考える間もなく、馴染めなければ即刻解雇通知。外資系企業に限らず今を生きるサラリーマンは、みんなそんな事態に怯えている。外資生活15年の著者が、会社生活を上手に泳ぐ術(すべ)を伝えます。

決断
講談社文庫
今そこにある――人生を決める決断の妙。「マグロの空輸」に成功したあと、御巣鷹山への慰霊滞在した日航社員、パリ大学野球部からエルメス日本の社長になった男、深夜営業の安売り店「ドン・キホーテ」を躍進させた男、友人を守るため「敵前逃亡」をはかった憲兵分隊長など、「決断」によって人生を変えた9人の男女の生き方を追う、渾身のドキュメント!

日本を撃つ
講談社文庫
底も見えない深刻な不況、吹き荒れるリストラ……。こんな日本に誰がした! 国民には痛みと我慢を押しつけ、日本を危うくしている、トップたちの発想と行動へ、怒りの鉄槌を下す。滅私奉公型「会社大国」を、強引に推進してきた元凶にメスを入れ、今こそ会社教の呪縛から脱却せよと、痛烈に訴える警世の書。元凶を鋭く糾す!