講談社文庫作品一覧

公主帰還
講談社文庫
公主を名乗る美女は果たして本物か?
靖康の変の折、北へ連れ去られた宋の皇族の1人、柔福帝姫を名乗る美女が都へ現れた。北遷されたときの年齢は10歳を少し出たばかり。10年の時を経て面影は残るが確証がない。見極めの決め手となったのは……。表題作「公主帰還」はじめ、宋代の中国を舞台に描く、読む楽しみ溢れた短篇小説の佳作7編を収録。

「封神演義」完全ガイドブック
講談社文庫
この1冊で、読む楽しさが3倍になる!
仙界から派遣された崑崙(こんろん)7人衆は、秘密兵器「宝貝(パオペエ)」を駆使し、迎え討つ妖怪、モンスター、仙人たちを木っ端みじんに吹き飛ばした。中国三大奇書の1つ、「封神演義」を彩る破天荒なキャラクターの行動、超能力の秘密、奇抜な兵器づかいなど、すべてを読み解く。この1冊で読む楽しさが3倍になる明快完全ガイド。

完全リメイク版 キラー通り殺人事件
講談社文庫
志垣警部の海外研修中、和久井刑事がチームを組まされたのは、原宿署のオカマ警部・西郷藤吉郎にギャル刑事の南野マリン。担当事件は青山キラー通りでの喉切り殺人。被害者女性の後頭部に白いリボンが結ばれるという奇妙な事件を個性派トリオで解決に乗り出す。幻のオリジナル版を完全リメイクして登場!(講談社文庫)
志垣警部の留守中に和久井刑事、悪戦苦闘!
死者の頭に白いリボン。それは連続猟奇殺人のシンボルなのか?
志垣警部の海外研修中、和久井刑事がチームを組まされたのは、原宿署のオカマ警部・西郷藤吉郎にギャル刑事の南野マリン。担当事件は青山キラー通りでの喉切り殺人。被害者女性の後頭部に白いリボンが結ばれるという奇妙な事件を個性派トリオで解決に乗り出す。幻のオリジナル版を完全リメイクして登場!

柔らかい棘
講談社文庫
あなたは救ってくれる そう信じていた
医師が病巣を見落とした真の理由とは?
熱血弁護士と美貌の女性が医の“聖域”に挑む迫真の法廷サスペンス!
弁護士モスを美貌の女性テリーが訪れた。乳癌を放置した医師を告訴するという。1年前の屈辱的敗訴から、医療過誤訴訟は2度と引き受けまいと誓っていたモスだが、被告はあの時の医師。単純な医療ミスではないと直感し、「良心的医師」の仮面を剥ぐため聖域へと踏み込んでいく。命の尊厳を問う法廷(リーガル)サスペンス。

ひとたびはポプラに臥す(3)
講談社文庫
いざ永遠の大地を往かん
長篇紀行エッセイの最高峰
生きる意味を今ふたたび自らに問うため、旅はつづく。
シルクロード紀行エッセイ第3弾。
暑く、乾いていて、砂まみれ。風土だけでなく、体までもだ。新疆(しんきょう)ウイグル自治区・トルファンは、多様な歴史と文化が混交し異域の色彩に満ちている。彼の地を抜け、天山南路をひた走る旅は西安から3550キロを経てクチャに辿り着く。かつて高徳の名僧たちが訪れた故城に佇(たたず)み、著者は自らの使命を思う。

ひとたびはポプラに臥す(2)
講談社文庫
シルクロード紀行文の頂点、ここに極まれり!
灼熱の大地に生き、滅んでいった数多くの民の足跡を辿る。
感動を呼ぶ長篇紀行第2弾。
行けども行けども灼熱の砂漠はつづく。蜃気楼と竜巻のなか、旅の一行は仏教文化の中心都市・敦煌(とんこう)を経て、ついに天山山脈の見えるところへやってきた。厖大(ぼうだい)な雪解け水で民を潤わせ、またそれによる洪水で一夜にして一国を消失させること数限りない峰々。著書はこの厳酷の地に生きた人々の人生に想いを馳せる。

ひとたびはポプラに臥す(1)
講談社文庫
熱砂のシルクロードを往く
宮本エッセイの集大成
西安から6700キロを経てイスラマバードへ。
豊富な写真とともに辿る、酷暑と砂漠の旅。
当代随一の作家・宮本輝が20年来の夢を賭け、中国・西安からパキスタンのイスラマバードまで、6700キロの酷暑と砂漠の旅の第一歩を踏みだした。殺伐とした日本を脱け出し、文明と民族の十字路シルクロードで、作家は何を見て、何を感じたのか。豊富な写真とともに辿る感動の紀行エッセイ、スタート!

死の教訓(上)
講談社文庫
『ボーン・コレクター』『静寂の叫び』のJ・ディーヴァー最新刊
月夜の殺人鬼vs.凶悪犯罪捜査官!
半月の夜、暴行を受けた女子大生の死体が池の畔(ほとり)で発見された。現場に残された書き置きは捜査主任ビル・コードを名指しで次の犯行を示唆しており、血で描かれた半月が町の建物6ヵ所に一夜にして出現した。“ムーン・キラー”の凶行を恐れ、町はパニックに陥る。ノンストップ・サスペンスの王者が放つ衝撃作!

インド大修行時代
講談社文庫
1974年12月、僕はアラビア海の都市・ボンベイに降り立った。それは、魑魅魍魎(ちみもうりょう)のインド世界への旅の始まり。漆黒の闇に飛びこんだ僕を待ち受ける罠、苦闘の日々、そして混沌の海原へ。インドの悠久とは、不条理に耐え続けることだった! 広大な赤い大地を巡りながら、僕は鍛えられていく。講談社ノンフィクション受賞作家が贈る大放浪記「我が青春のインド」。

屋烏
講談社文庫
武家の宿命を背負い、清冽に生きる
けなげに暮らす娘に訪れた初恋の行く末は?全5編の時代小説集。
勘定奉行だった父が政変に巻き込まれ惨殺されて以来、一家の大黒柱となって幼い弟を育てあげた揺枝(ゆえ)。気がつけば、婚期はとうに過ぎていた。ふとしたきっかけで、彼女は顔に傷のあるならず者に恋を抱いてしまうのだが。武家の宿命を背負った揺枝に訪れた初恋を清冽に描く表題作ほか全5編の時代小説集。

故園黄葉
講談社文庫
「秋が来て、木の葉が段々色づいて、枯れて落ちいくのと同ンなじなんやなあ」遠藤周作の言葉を思い起こさせる顧況(こきょう)の七言絶句の事を書いた表題ほか、旅や味、亡き師や友のことなど優しい眼差しで描く随筆集。
本について、師の思い出
亡き友のこと、そして旅の話
ユーモア溢れる熟達した文章で綴る味わい深い随筆46篇を収録
「秋が来て、木の葉が段々色づいて、枯れて落ちいくのと同ンなじなんやなあ」遠藤周作の言葉を思い起こさせる顧況(こきょう)の七言絶句の事を書いた表題ほか、旅や味、亡き師や友のことなど優しい眼差しで描く随筆集。〔大きな文字で読みやすい〕

軽いめまい
講談社文庫
きっと夏実はあなたにも似ている。マンション住まい、専業主婦、母……。時々「軽いめまい」を感じます。繊細で強靭な長編小説 ーー郊外の住宅地にある、築7年の中古マンションで、夏実は、夫と小3と幼稚園児2人の息子と暮らしている。専業主婦の暮らしに、何といって不満もなく、不自由があるわけでもない。けれど、蛇口から流れる水を眺めているときなどに覚える、放心に似ためまい。生活という日常を瑞々しく、シニカルに描いた、傑作長編小説。

藍色回廊殺人事件
講談社文庫
四国八十八ヶ寺取材で徳島を訪れた浅見光彦は、迷宮入り直前の事件に導かれるように吉野川流域の「第十堰」問題にぶつかる。調査を進めるうち、現実の問題として浮上する事件。そして再び起こる殺人。浅見の鋭い推理が暴いた真相とは……。愛、憎しみ、人間の悲しい業までも描き出す内田ミステリーの白眉。(講談社文庫)
浅見光彦、四国・吉野川で人間の業を知る。四国八十八ヶ所巡り取材中に浅見が聞いたのは12年前に起こった悲しい事件の話だった。やがてその事件は、現在の問題として浮上する。浅見の思いが解決へ導くが。

暗殺者
講談社文庫
デニス・レヘイン絶賛!――これぞ極上サスペンス――
大型訴訟の重要証人を消すため世界屈指の殺人者が迫る。
ボディーガードの決死の警護が始まった。
巨額の煙草訴訟でメーカーに大打撃を与える重要証人を亡き者にすべく、世界でも超一流の暗殺者が雇われた。ボディーガードのアティカスは証人警護の依頼を受けるが、正体不明の殺人者がどんな手段で襲撃してくるか分からない。一瞬たりとも気を抜けない緊張感の中、プロとしての誇りを賭けた闘いが始まる。

名探偵水乃サトルの大冒険
講談社文庫
金田一耕助を超えた!?
二枚目“変人”探偵登場
名作『本陣殺人事件』の犯人は別人だ!読者のド肝を抜く作品集。
長身、美形の水乃サトルは旅行会社課長代理。だが、度を越した多趣味と奇行から社内では変人の烙印を押されている。部下の新人OLと共に出張した岡山の村で、横溝正史の名作を模した殺人事件に巻き込まれる「『本陣殺人事件』の殺人」他、ミステリー初心者からディープなファンまで楽しめる本格推理小説集。

コマのおかあさん
講談社文庫
特技=盗み食い
恩知らずの愛犬エッセイ
みすぼらしい雑種の捨て犬を自宅に引き取った日、私は「おかあさん」になった。だが、コマと名づけた愛犬が大人しかったのはその日だけ。盗み食いはする、抜け毛による大気汚染は深刻、いろんな言いつけが守れない。恩知らずな我が子とのバトルな日々は、けれどこんなにも素晴らしい喜怒哀楽に満ちている。

似た女
講談社文庫
女性弁護士の前に現れた瓜ふたつの殺人容疑者
「警察にはめられた」と訴える電話が世界を変えた!
収監中に恋人殺しの被告人は、ベニーの双子だった!?
女性弁護士ベニーは目を疑った。拘置所で面会した警官殺しの容疑者は自分に瓜ふたつ。そして双子の姉妹だと告白したのだ。警察の違法行為を洗い出すことに熱意を燃やすベニーは、はめられたと訴える彼女の弁護をすることになるが……。双子関係の真偽と女の無罪の主張に揺れる傑作リーガル・サスペンス!

ルポ十四歳 消える少女たち
講談社文庫
「14歳で変わり、15歳で風俗の世界に飛びこんでくる。もう手のつけようがない」――いとも簡単に援助交際に走る少女たち。救うべき親もまた、何も言えず放任のまま。帰るべき家庭はなく、身を売ることで自分を消す少女たち。その生態を明かす。家族の崩壊と揺れる性を綿密に追う著者最後の渾身のルポ。「帰る家庭もなく、身を売る私たち。でも死なないわ。諦めないわ」という、援助交際する少女たち、 14歳のホンネと生態。

謎解きが終ったら 法月綸太郎ミステリー論集
講談社文庫
名探偵・法月綸太郎の生みの親の著者が挑んだ、初めてのミステリー評論集。実作者としての経験と豊富な知識に裏打ちされて、中上健次からジェイムズ・エルロイまでを自在に論じた本書は、ミステリーの枠を超えた優れた文芸評論になっている。親本刊行後に発表された5編も収録した、ファン必携の「増補版」! (講談社文庫)
ミステリーはきみのかけがえのない友達。
ドアーズの名曲をバックに展開する、斬れ味鮮やかな批評と解説。
名探偵・法月綸太郎の生みの親の著者が挑んだ、初めてのミステリー評論集。実作者としての経験と豊富な知識に裏打ちされて、中上健次からジェイムズ・エルロイまでを自在に論じた本書は、ミステリーの枠を超えた優れた文芸評論になっている。親本刊行後に発表された5編も収録した、ファン必携の「増補版」!

依願退職 愉しい自立のすすめ
講談社文庫
会社を辞めて得する生き方・ノウハウが満載
リストラ寸前の人、不当な処遇に怒る人……元気が出てくる知恵の素
不当な処遇に我慢するな。上司の器に無理して自分を合わせるな。嫌なら辞表を叩きつけろ。卑屈な会社人生など愚の骨頂。転職・起業など、のびのび才能が活かせる自立への道を歩もうではないか。家族や地域社会に役立つ仕事は、何よりも気概がわく。元物産マンの人気作家が伝授するノウハウ満載。(『転職』改題)