講談社文庫作品一覧

銀行人事抗争
講談社文庫
会長が倒れた! 派閥抗争の嵐が激化する! 実力会長発病の噂は疑心を呼び、男たちのサバイバル戦が始まる……。中堅都市銀行の実力会長の自宅に、銃弾が射ち込まれた。行内では、超ワンマン会長の老いを横目に見て、重役たちの派閥抗争が表面化した。行外勢力も加担して、経営破綻の不気味な足音が間近に迫る。メンツと建前に縛られ、いたずらに手をこまねく銀行と、そこに巣食う人々を活写した傑作。<『浮沈に賭ける』改題作品>

男の美学
講談社文庫
辛い時代に克つ!後悔しないために。
苦境をしのぐ生き方に絶対必要な選り抜きのアドヴァイスを贈る。
誰もが出世を望んでいるわけではない。それよりも爽やかな生き方、コクのある人生を歩みたいと願っている。こんな時に、何を基準に、どう自分の生き方を決めたらいいのか。藤沢周平、城山三郎、山田太一、高杉良など先達の珠玉のヒントや勇気が湧いてくる提言が、この大混迷時代に生きるあなたを助ける!!

面一本
講談社文庫
庶民の街、早稲田の小さな古本屋に剣道の達人・若苗(わかなえ)が嫁いできた。三世代同居も苦にせず、人情溢れる家族に支えられて、若女将として古書の世界の奥深さにハマっていく。街を喰い荒らすバブル亡者たちに敢然と立ち向かい、平凡ながら時代の波に押し流されず強く生きる下町の一家を活き活きと描く長編小説。(講談社文庫)
庶民の街を守り抜く古本屋の気骨と誇り。
金で街を喰い荒らす悪者に、健気に立ち向かう若女将と家族の感動物語。
庶民の街、早稲田の小さな古本屋に剣道の達人・若苗(わかなえ)が嫁いできた。三世代同居も苦にせず、人情溢れる家族に支えられて、若女将として古書の世界の奥深さにハマっていく。街を喰い荒らすバブル亡者たちに敢然と立ち向かい、平凡ながら時代の波に押し流されず強く生きる下町の一家を活き活きと描く長編小説。

メニューの余白
講談社文庫
酒や料理のうしろには文化がある。フランス料理、イタリア料理から懐石、すし、クジラ・マグロ問題まで、「食」を楽しむためのおもしろエッセイ。ランキングや偏った「常識」から自由になって、酒のつまみに最適の、ちょっとすすんだ大人の「食こぼれ話」。うまい酒を飲みうまい肴を食べたいから、これを読む!

虚構市立不条理中学校
講談社文庫
学校とセンセイを笑いでフッ飛ばせ!! 世界一ヘンテコな教育の世界に「おも理科」の鬼才が挑む爆笑長編! ーー中学校の三者面談に行った、妻と息子が戻って来ない。小説家の蓬原(よもぎはら)が学校にのりこむと、出てくるのはヘンテコな先生ばかり。「弁当は、おかずの体積がめしの体積を超えてはいけない」など、バカバカしい規則を掲げる教師との爆笑の戦いを描き、管理教育を笑いとばす痛快長編!! <支給『虚構市立不条理中学校(全)』改題作品>

すべてがFになる
講談社文庫
密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。
コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

多重追走
講談社文庫
スゴ腕の法廷弁護士の新しい依頼人は組織の秘密を握るマフィアの幹部だった。担当検事は女性ながら長年の好敵手(ライバル)。ところが突然依頼人が脱走し、共謀者と疑われた弁護士にもマフィアの刺客が迫る。窮した彼は、ついに女性検事の家に逃げ込み、2人の必死の逃避行が始まる。緊張と白熱のサスペンス・アクション!

冬の火花
講談社文庫
夫婦の心理的葛藤を描破する話題作! 秋成の屈折した心情と、彼と娘時代から暮らしてきた妻の心のやりとり。ーー怪奇幻想小説の最高傑作『雨月物語』。作者・上田秋成は、怪異に対する鋭い感覚をもっていたが、出生や不自由な指のことで生涯悩んだ。屈折した心情と、その彼の「手余し者」時代からの行状をつぶさに見ながらも、結婚して彼を支えた妻・たま。秋成とその妻の心理的葛藤を、「冬の火花」に見立てた話題作。

あなたが名探偵
講談社文庫
西村京太郎/佐野洋/鮎川哲也/仁木悦子/都筑道夫/石沢英太郎/大谷羊太郎/陳舜臣/多岐川恭/山村正夫/草野唯雄/藤村正太/斎藤栄/夏樹静子/高橋泰邦/千代有三/森村誠一
犯人は誰だ!!密室、アリバイ、身代わり、時間差。有名作家が挑戦するトリックづくしの19の推理小説。事件解決のためのカギはすべて文中に記されている。犯人を、動機を見つけ出し、難事件を解決しろ!!正解はすべて袋とじの中にある。巻末採点表でチェックして、15問以上正解ならば、あなたは名探偵!?

業火
講談社文庫
電話はマリーノからだった。昨晩、農場で火災があり、何万ドルもする馬が20頭焼け死んだという。バスルームで発見された身元不明の死体の顔には、無数の傷が。自殺か、事故か、放火か?それはスカーペッタを襲う身も凍る惨劇の前触れだった。事件の背後にちらつく脱走犯キャリーの影。検屍官シリーズ最大の危機! 〈検屍官シリーズ〉第9弾。(講談社文庫)
検死官スカ-ペッタシリ-ズ、待望の第9弾手紙を読んだスカ-ペッタの心臓は縮みあがった。差出人は、あの呪うべき殺人鬼ゴ-ルトの手下だった女キャリ-・グレセン。その直後に不審な火災事件が起こる…

旅の達人がすすめる 名湯・秘湯ベスト500
講談社文庫
最果ての知床羅臼(らうす)温泉から屋久島平内海中温泉、そして那覇天然温泉まで北から南へ温泉ひとすじの鉄人・みわ明が厳選する日本全国おすすめの名湯秘湯。なんとあの東京や大阪にも温泉はちゃんとあるのだ。日帰り温泉館、薬効の楽しみ方、テルメ施設など新情報も満載してこれであなたも明日からは温泉の達人!!

シャドー・エコー
講談社文庫
空飛ぶ電子要塞が日口国境に潜入。米空軍の極秘兵器、完全ステルス空中管制機の怖るべき標的とは!? 迫真の航空サスペンスーー完全ステルス。多くの戦闘機・爆撃機を空中指揮するアメリカ空軍の極秘兵器「シャドー・エコー」。あまりに建造費用がかかるため、開発が中止されたはずの空飛ぶ電子要塞が、大統領さえ知らぬ間に、日本・ロシア国境へ忍びこんだ。日米ロ3国にまたがる国際謀略戦を、江戸川乱歩賞作家が壮大なスケールで描き出す!

聖夜の朝
講談社文庫
愛する人へこの想いを
恋のよろこび、愛することの切なさ。人気女流俳人が、みずからの恋愛体験をためらいなく語った自伝的エッセイ。運命的な出会い、ときめき、そして別れ。折にふれ、五七五に詠みこまれた切ない思いは、貴方の心に触れるはず。新たに筆者自選のオリジナル恋愛俳句を巻末に収録したスペシャル・エディション。

大潮流
講談社文庫
悪女・エロス・バイオレンス第1級海洋サスペンス!
フロリダ――金を生む幻の魚ティラピアをめぐって、欲にかられた者たちの邪悪な陰謀が沸騰する!
美しいサンゴの海中で、ダーシイは何者かに右手をつかまれ凄まじい恐怖と闘っていた。もう、胸がつぶれそうだった……。海に潜る直前、彼女が口にした幻の赤い魚ティラピアとは?恋人の不可解な死の謎を追う野性児ソーン。巨匠ネルソン・デミルが、クライブ・カッスラーが激賞した興奮の海洋ミステリー!

魔女のソナタ 伊集院大介の洞察
講談社文庫
自殺か他殺か?美貌の歌手の飛び降り事件解明を依頼された伊集院大介は、彼女が“現代の魔女”だったと知る。女と女、女と男と女――魔女をめぐる倒錯の性の世界と、奇怪な人間関係のもつれが次々に明かされる。だが、残された遺書の謎、容疑者全員のアリバイの存在など、伊集院の前に難関が立ちはだかる!
悦楽と愛憎の悲劇!伊集院大介の解決は?
自殺か他殺か?美貌の歌手の飛び降り事件解明を依頼された伊集院大介は、彼女が“現代の魔女”だったと知る。女と女、女と男と女――魔女をめぐる倒錯の性の世界と、奇怪な人間関係のもつれが次々に明かされる。だが、残された遺書の謎、容疑者全員のアリバイの存在など、伊集院の前に難関が立ちはだかる!

修善寺温泉殺人事件
講談社文庫
渋谷区内のアパートで、OLが顔じゅうにウルシの樹液を塗られて殺された。数日後、同じ会社から2人目の犠牲者が……。第2の現場は伊豆修善寺温泉にある露天風呂《独鈷(とっこ)の湯》。猟奇殺人の背景には、「修禅寺」幽閉中に謀殺された源頼家(よりいえ)にまつわる呪われた古面の伝説があった! 温泉殺人事件シリーズ記念すべき第1作。夜叉王の仮面が巻き起こした惨劇は、前代未聞の全身ウルシ塗りでの殺人。運命の皮肉が犯人を狂わせたのか、呪われた伝説ふたたび!

京都清水坂殺人事件
講談社文庫
古都の陶器店主が絞殺され、現場に砕けた抹茶茶碗が残されていた。失踪した長男、若き後妻と先妻の娘、そして不倫。事件の背景に、様々な愛憎のドラマが浮びあがる。人の心を癒す千年の都で起きた哀しい殺人に、第2の犠牲者が加えられた……。検視官・江夏冬子が事件の謎を鮮やかに解き明かす、本格長篇ミステリ。古都の陶器店主の死の謎、砕けた抹茶茶碗の謎とは?

星の衣
講談社文庫
「あの人の星を織り出そう」……機(はた)に浮かぶ模様が、忘れがたい男の優しさを、忘れてしまいたい男の面影を、織り出していく。沖縄の伝統織物に生涯をかける二人の女――汀子(ていこ)は亡き夫へ捧げる[首里織]を、尚子(しょうこ)は新しい人生の証となる[八重山上布(じょうふ)]を。生と愛の情念を織り上げる女のひたむきさを描く、感動の長編小説。吉川英治文学賞受賞作品。

夢あたたかき
講談社文庫
向田さんと私とは、同志でもなければ、戦友でもなく、かといって師弟でもなく、男と女でもなかった。短いスカートと半ズボンの、お互い膝小僧の見える幼馴染みだった。――そんな忘れえぬ人=向田邦子との思い出を、訣別の意もこめて綴るエッセイ。忘れ物をいっしょに探して歩いてきた向田さんに、さようなら!! 20年の歳月、それは一緒に忘れものを探し歩いてきた時間――。

風のように 嘘さまざま
講談社文庫
男は頭で嘘をつくが、女は体で嘘をつく──男と女の嘘のつき方の違いを男女小説の名手が綴る表題作はじめ、「医師への謝礼」「雛罌粟(コクリコ)とは」「作家生活三十周年」など、作家の豊かな感性と医師としての冷徹な眼から生まれた、本音で語る好評エッセイ。移ろいやすい現代の中で、素顔で生きる作家の心の覚え書き。