講談社文庫作品一覧

謎ジパング
講談社文庫
オムスビは、なぜ三角になったのか?日本最古の将棋駒は!?黄金の国ジパングの原資となった東経141度線上にひそむ金山、命を賭けた江戸の闘食会から邪馬台国、金閣寺伝説。古代から江戸時代まで、史実に隠された「日本の謎」を鮮やかに解き明かす。これぞ歴史推理の愉しみ。超絶面白ミステリの決定版。

湾岸線に陽は昇る
講談社文庫
僕が僕であることを見つけるために、ずいぶん遠回りをしてきた。演劇への夢破れ、無為の日々を過ごした青春時代。やがて一念発起、放送作家になって、がしがし働いた。アマゾンへ、インドへ、東欧へ、カンボジアへ……地球の果てまで歩きまわった放浪と再生の日々。〈絶叫詩人〉ドリアン助川の魂の叫びを聴け! 挫折、放浪、再生……ガムシャラに走ってきた「金髪先生」の青春記。僕が僕であること、君が君であること……骨に響くメッセージ!

アジアの友人
講談社文庫
僕はこんな風にアジアを歩いてきた! ーー東京でのストレスが溜まると、僕は時間をやりくりして、アジアへ向かった。仕事をなげうって、バンコクに語学留学もした。あのとろりとした熱帯の空気に包まれると、心のコリがほぐれていく。アジアを旅して20年。路上で、安宿で、国境で出会った、忘れえぬ風景と愉快な人々。いつまでも風のようにさすらう旅がしたい!

公子曹植の恋
講談社文庫
三国志の英傑・曹操の公子曹植が13歳で出会った人は、兄の妻となる人だった。義姉への叶わぬ恋を詠んだ詩篇は都の文壇で噂となる。その妃の死後、兄である皇帝の非情な仕打ちに不遇の時を過ごしながらも詩作に打ちこみ変わらぬ想いを抱いた。秘めねばならぬ愛を貫いた詩人の生涯を清新に描く中国純愛ロマン。

忍法忠臣蔵 山田風太郎忍法帖(2)
講談社文庫
殿中で吉良への刃傷沙汰により、浅野家は断絶され、赤穂浪士は仇討の機を窺う。一方、吉良方が頼りとする上杉家では、家老の千坂兵部(ちさかひょうぶ)が女忍者を用い、仇討防止に色仕掛けで浪士の骨抜きを企む。大石内蔵助が同志と密議の最中に、妖美と怪異の忍法が華と炸裂した!殺気と妖気が奔流のごとくに交錯する!
1度読みだしたら止まらない――それが風太郎作品の最大の魔力なのだ。――馳星周

中国帝王図
講談社文庫
中国の始祖・黄帝から最後の皇帝・宣統帝(溥儀(ふぎ))まで、歴史に燦然と輝く帝王たち。その勇姿を描くのは華麗な中国王朝物で人気のマンガ家・皇名月(すめらぎなつき)。そして壮大な中国歴史小説を得意とする人気作家・田中芳樹をはじめ、井上祐美子、狩野あざみ、赤坂好美、皇名月が覇者の歓喜と悲愴を記す。愛蔵版歴史絵巻。

猫魔温泉殺人事件
講談社文庫
黒い喪服の人々で埋めつくされた重役の葬儀の場に、よりによって純白のスーツを着て現れた課長の平松浩。人々はその非常識さに呆れ返ったが、同じ日の夜、彼の妻は裏磐梯の猫魔温泉で姿を消し、絞殺死体で発見された。はたして夫の平松は犯人なのか? 白いスーツ姿のナゾに志垣警部と朝比奈耕作が挑む! (講談社文庫)
猫だけが真実を知っていた!
黒い喪服の人々で埋めつくされた重役の葬儀の場に、よりによって純白のスーツを着て現れた課長の平松浩。人々はその非常識さに呆れ返ったが、同じ日の夜、彼の妻は裏磐梯の猫魔温泉で姿を消し、絞殺死体で発見された。はたして夫の平松は犯人なのか? 白いスーツ姿のナゾに志垣警部と朝比奈耕作が挑む!

書物の旅
講談社文庫
本に埋もれて……死んでしまいたい!?
「掘り出し物」とは、高値のつくべき古本を安く探し出すことではなく、自分1人にとって、掛けがえのない価値のある本と出会うこと。世界一の古書店街、神保町を根城とする名うての本読みが、自信をもってすすめる納得の本、本、本。作品別の索引がついた、絶対に面白い本の読み方、楽しみ方を綴る書物エッセイ。

黄金伝説
講談社文庫
莫大な富で防衛庁を操り、首相も怯む“闇の巨人”を追っていた新聞記者が、怪光を発して飛び立つ円盤と、縄文土偶とも見える宇宙人を目撃する。縄文土偶の謎に誘われ古代黄金の眠る伝説の地、奥十和田へ向かった彼は、そこで“闇の巨人”の恐るべき素顔に出会う。黄金伝説を構想豊かに描く、傑作伝奇推理長編。

心療室
講談社文庫
女性セラピストの危機。訪れた患者の正体は?
忍耐強い心理療法の結果、母子相姦、妹殺しを語り始めたかに見えた男が仕掛けた意外な結末。
女性セラピストの心理療法を翻弄するかのように、気むずかしく挑戦的な男性患者。忍耐づよく心の闇に光をあてていくと、仮面の裏から怖るべき実像が浮かびあがる。妹殺し、母子相姦……。真偽を探るうち、患者のしかけた危険な罠に搦めとられていく。逃れるすべのない意外な結末が待ち受けるサイコスリラー。

佐野洋短篇推理館《文庫オリジナル最新14作》
講談社文庫
「殺したい男がいる」と告げた女の真意とは? 離婚した妻から突然頼まれた事のてん末は? 偽装アリバイ、変形倒叙、犯人当て、心理の深層……名手が繰り出す傑作の数々が、あなたの推理に挑みます。思わず唸る真相、これぞ短篇の醍醐味です。ミステリ界の巨人が、あらゆる技と知恵を駆使した傑作集。
「殺したい男がいる」と告げた女の真意とは?離婚した妻から突然頼まれたことの顛末は?偽装アリバイ、変形倒叙、犯人当て、心理の深層……名手が繰り出す傑作の数々が、あなたの推理に挑みます。思わず唸る真相、これぞ短篇の醍醐味です。ミステリ界の巨人が、あらゆる技と知恵を駆使した最新オリジナル文庫。

東京地検特捜部
講談社文庫
裏金融界に挑む、迫真の検察ミステリー。
大学助教授から特捜検事へ転じた不屈の男を通し“検察魂”を描く力作。
香車勇人(かしゃはやと)。大学助教授から特捜検事へ華麗なる転身を遂げた男。初仕事は、大学不正入試にまつわる事件だった。理事長派は巨額な負債を抱え、仕手集団との関係も疑われる。銀行、ノンバンク、政治家、フィクサー……裏金融の世界に暗躍する男達との対決が始まる。検察捜査の実態を余すところなく描く力作長編!

新幹線「やまびこ8号」死の個室
講談社文庫
美女女子大生変死! 奔放な男関係に鍵が……。盛岡から死の帰京を果した美女の隠された私生活と中年男性の影ーー盛岡発の東北新幹線「やまびこ8号」が東京駅に到着し、個室で美人女子大生の変死体が発見された。容疑をかけられた同乗の大学生も突然、青酸死を遂げ、捜査はふり出しに戻る。依頼を受けた鏑木一行(かぶらぎ・いっこう)は、事件の発端である盛岡で、彼女と同宿した中年紳士の存在を突きとめた……。傑作トラベル・ミステリー。

秘命課長 狙われた美女
講談社文庫
スイスアルプス・トンネル工事の機密書類が奪われ、大手ゼネコンの最年少役員が殺害された。戦略情報課長・日高竜介に犯人捜しと書類奪還の秘命が下る。容疑者はバイリンガルで、絶頂に達すると乳房に黒子(ほくろ)が現れる謎の女。淑女ハンターの美女狩りが始まる。傑作官能サスペンス長編。『特命謀略情事』改題

甲賀忍法帖 山田風太郎忍法帖(1)
講談社文庫
家康の秘命をうけ、徳川三代将軍の座をかけて争う、甲賀・伊賀の精鋭忍者各10名。官能の極致で男を殺す忍者あり、美肉で男をからめとる吸血くの一あり。400年の禁制を解き放たれた甲賀・伊賀の忍者が死を賭し、秘術の限りを尽し、戦慄の死闘をくり展げる艶(えん)なる地獄相。恐るべし風太郎忍法、空前絶後の面白さ!
私は明らかにハマっていた。風太郎の世界に一網打尽にからめ取られた。――浅田次郎

出産は忘れたころにやって来る
講談社文庫
痛快、爆笑、切実な実体験エッセイ!! 人気イラストレーターがマンガ付で描く、出産&子育ては、オイシ過ぎる!? ーーお気楽結婚生活も2年をすぎて、汗と涙の懐妊作戦に出てみたが、結果は……。それなら気分を変えて、仕事一筋に打ちこめば、3年後、なんとわが子はやってきた! 子作り、出産、子育てをめぐる大騒動を経験した怪人・モモタが、まじめに描くコミック・エッセイ。結論はやっぱり、出産もオイシ過ぎる!?

銀行人事抗争
講談社文庫
会長が倒れた! 派閥抗争の嵐が激化する! 実力会長発病の噂は疑心を呼び、男たちのサバイバル戦が始まる……。中堅都市銀行の実力会長の自宅に、銃弾が射ち込まれた。行内では、超ワンマン会長の老いを横目に見て、重役たちの派閥抗争が表面化した。行外勢力も加担して、経営破綻の不気味な足音が間近に迫る。メンツと建前に縛られ、いたずらに手をこまねく銀行と、そこに巣食う人々を活写した傑作。<『浮沈に賭ける』改題作品>

男の美学
講談社文庫
辛い時代に克つ!後悔しないために。
苦境をしのぐ生き方に絶対必要な選り抜きのアドヴァイスを贈る。
誰もが出世を望んでいるわけではない。それよりも爽やかな生き方、コクのある人生を歩みたいと願っている。こんな時に、何を基準に、どう自分の生き方を決めたらいいのか。藤沢周平、城山三郎、山田太一、高杉良など先達の珠玉のヒントや勇気が湧いてくる提言が、この大混迷時代に生きるあなたを助ける!!

面一本
講談社文庫
庶民の街、早稲田の小さな古本屋に剣道の達人・若苗(わかなえ)が嫁いできた。三世代同居も苦にせず、人情溢れる家族に支えられて、若女将として古書の世界の奥深さにハマっていく。街を喰い荒らすバブル亡者たちに敢然と立ち向かい、平凡ながら時代の波に押し流されず強く生きる下町の一家を活き活きと描く長編小説。(講談社文庫)
庶民の街を守り抜く古本屋の気骨と誇り。
金で街を喰い荒らす悪者に、健気に立ち向かう若女将と家族の感動物語。
庶民の街、早稲田の小さな古本屋に剣道の達人・若苗(わかなえ)が嫁いできた。三世代同居も苦にせず、人情溢れる家族に支えられて、若女将として古書の世界の奥深さにハマっていく。街を喰い荒らすバブル亡者たちに敢然と立ち向かい、平凡ながら時代の波に押し流されず強く生きる下町の一家を活き活きと描く長編小説。

メニューの余白
講談社文庫
酒や料理のうしろには文化がある。フランス料理、イタリア料理から懐石、すし、クジラ・マグロ問題まで、「食」を楽しむためのおもしろエッセイ。ランキングや偏った「常識」から自由になって、酒のつまみに最適の、ちょっとすすんだ大人の「食こぼれ話」。うまい酒を飲みうまい肴を食べたいから、これを読む!