講談社文庫作品一覧

首魁の宴 政官財 腐敗の構図
首魁の宴 政官財 腐敗の構図
著:高杉 良
講談社文庫
日本の濁流を泳ぎ、カネのためには手段を選ばぬ経済誌主幹。政官財に蠢く男たちの欲望を手玉にとり、巧妙な手口で取り屋の本領を発揮する。持ちつ持たれつの癒着の仕組みのなかで、それぞれの思惑は限りなく肥大する。この恐るべき腐敗の実態を迫力の筆致で描く。(講談社文庫) 政財界を裏で繰る巨悪の素顔。渾身の書下し。カネのためには手段を選ばぬ経済誌主幹。日本の濁流を泳ぎ、そこに蠢めく男たちの欲望を手玉にとる。巧妙な手口で取り屋の本領を発揮する組織悪の実態を活写。
電子あり
「源氏物語」を旅しよう
「源氏物語」を旅しよう
著:瀬戸内 寂聴,解説:鈴木 日出男
講談社文庫
美しく今も残る千二百年の都。現代語訳が完結した《寂聴源氏》を徹底的に楽しむ手引書にも。名場面、名舞台を訪ねる! ーー源氏物語は虚構の話なのに、京都や宇治、明石には、作中人物や場所の碑が建っている。長い歳月、愛読されているうちに、まるで物語が史実であるかのように、人々の胸に定着したのであろうか。見事な現代語訳を完結させた著者が導く、名場面、美しい舞台への感動の旅。<古典の旅シリーズ『源氏物語』改題作品>
電子あり
夫の始末
夫の始末
著:田中 澄江,解説:大山 勝美
講談社文庫
女にとって、夫という男は、何ものなのか。「物事の始末が悪い」と言われ続けた著者が、この世の名残りに、散らかし放題に「始末」をつける。劇作家同士、雑巾を縫う夫と山を歩く妻……。見事に違う、個性鮮やかな夫婦の60余年を、意気のいい話法で戯画化した、何ともおかしい自伝的連作集。女流文学賞・紫式部文学賞、W受賞作。 女にとって夫という男が何ものなのか。「物事の始末が悪い」と言われ続けた著者が、この世の名残りに散らかし放題に「始末」をつける。劇作家同士、雑巾を縫う夫と山を歩く妻、見事に違う、個性鮮やかな夫婦の60余年を、意気のいい話法で戯画化した何ともおかしい自伝的連作集。女流文学賞・紫式部文学賞受賞。
電子あり
寿司屋のかみさんうちあけ話
寿司屋のかみさんうちあけ話
著:佐川 芳枝,解説:谷村 志穂
講談社文庫
寿司につられて寿司屋のかみさんになって20年。カウンターの内側からみた、とっておきの話。寿司の値段、賞味期限、符丁のあれこれ、残った酢飯や魚のゆくえ、盛りこみと別盛り。なにかと誤解の多い寿司屋のホンネを飾らず気取らず綴る。寿司屋はこわいという方、このおいしい1冊で楽しく参りましょう!!
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アメリカ ハーブ紀行
アメリカ ハーブ紀行
著:広田 せい子
講談社文庫
ハーブ復興の地から陽気な楽しみ方。バジルのそばにユリやナスがすまし顔! ヒューマンで温かなハーバルライフ公開。ハーブを楽しむ新ヒント! --ハーブ・ルネサンスの地、アメリカ。自然回帰の波にのって蘇ったハーブが、いかに暮らしに根付き、社会に溶け込んでいるか。フィッシャー家の5代にわたるハーブ料理のレシピ、実地に体験した苗作り、森につくったリタイア後の農場、進んだ園芸療法……などを通し、堅実でヒューマンなアメリカ流ハーバルライフを公開。
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琥珀の城の殺人
琥珀の城の殺人
著:篠田 真由美
講談社文庫
血塗られた城館に渦巻く愛憎と惨劇 密室殺人、死者再生――妖しい光を放つ琥珀の首飾りは何を知る? 18世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。遺体は礼拝堂に安置されるが、一瞬にして消失する。呪われた館に渦巻く近親憎悪が、次々と不可思議な惨劇を呼ぶ。クラシカルな舞台設定と科学的トリックの配合が絶妙。建築探偵シリーズで大人気の著者デビュー作。
金田一少年の事件簿(1)オペラ座館・新たなる殺人
金田一少年の事件簿(1)オペラ座館・新たなる殺人
著:天樹 征丸,絵:さとう ふみや
講談社文庫
かつての惨劇の舞台、孤島の洋館「オペラ座館」へ再び招かれた金田一一少年と、ガールフレンドの七瀬美雪。楽しいはずのバカンスは、新たな殺人によってまた血に染められた。ファントムと名乗る怪人の正体を金田一少年が追う。大人気コミックが完全オリジナル・ストーリーで小説化され、文庫にも初登場!
赤かぶ検事転勤す
赤かぶ検事転勤す
著:和久 峻三,解説:結城 信孝
講談社文庫
われらが赤かぶ検事・柊茂(ひいらぎ・しげる)に、転任の辞令がくだる。今度の舞台は、下関そして萩。転任先には、美人才女の検察事務官が待っている。着任早々、新幹線の車内で1500万円入りの鞄を拾った赤かぶを、噴火口跡で発見された謎の死体が待ち受ける。奇妙な怪事件の連続する表題作はじめ、4編を収録した、傑作推理短編集。法廷をゆさぶる名弁舌!
電子あり
億夜
億夜
著:髙樹 のぶ子,解説:川西 政明
講談社文庫
死が見えてくると、愛することは哀しい。兄・竹雄の婚約者・沙織の心を奪い、自ら命を絶った弟の光也が残した「蜉蝣(かげろう)の箱」。25年の時を経て、木箱に封印された言葉の意味を求め、竹雄と沙織は再会する……。老いや死を意識しはじめた、男女の葛藤と性愛。透明な感性で生の根源を精緻に描く、渾身の長編小説。言葉のエロスが、肉体を突きぬける……過去の愛と死、そして言葉に宿る魂を追い求め再会する男女の性愛! 生と死と愛の極限!
電子あり
隠猿の剣
隠猿の剣
著:鳥羽 亮
講談社文庫
江戸の町で樹上に引き上げ、括りつけられた無残な死体がさらされた。見せしめか、それとも復讐なのか。人間業とは思えぬ出来事におののく人々。兄を殺された友人の頼みで、直心影流(じきしんかげりゅう)の若き剣術師範毬谷(まりたに)直二郎が事件に立ち向う。謎の忍術集団を相手に奥儀「千手剣」が唸る、乱歩賞作家入魂の剣術ミステリー。
電子あり
フォークランド館の殺人
フォークランド館の殺人
著:ケイト・ロス,訳:吉川 正子
講談社文庫
夜会の密室殺人に迫る探偵ジュリアンの名推理 19世紀初頭のロンドン。夜会が開かれた貴族の館で当主の息子が殺された。召使い、妻、議員ら参会者の誰もが疑わしい。依頼を受けた社交界の伊達男ジュリアン・ケストレルが上流階級の隠微な扉を開くと、事件は思わぬ過去の惨劇へと繋がっていく……。傑作『ベルガード館の殺人』に続くアガサ賞受賞の探偵シリーズ第2弾。
孟嘗君(5)
孟嘗君(5)
著:宮城谷 昌光
講談社文庫
嘗邑(しょうゆう)を与えられた孟嘗君・田文(でんぶん)は、「天下万民のための宰相たれ」との孫びんの遺言で斉を出る。魏に乞われて宰相となり、斉にもどって宰相をつとめ、更に秦に赴くが、そこで生涯最大の危機を鶏鳴狗盗(けいめいくとう)で切りぬける。激しい争乱の世と、人間を愛して生きた戦国の名宰相にして中庸の思想を体現した大器を描ききった、感動の歴史ロマン。全5巻完結。(講談社文庫) 嘗邑(しょうゆう)を与えられた孟嘗君・田文(でんぶん)は、「天下万民のための宰相たれ」との孫びんの遺言で斉を出る。魏に乞われて宰相となり、斉にもどって宰相をつとめ、更に秦に赴くが、そこで生涯最大の危機を鶏鳴狗盗(けいめいくとう)で切りぬける。激しい争乱の世と、人間を愛して生きた戦国の名宰相を描ききった、感動の歴史ロマン。全5巻完結。
電子あり
孟嘗君(4)
孟嘗君(4)
著:宮城谷 昌光
講談社文庫
馬陵(ばりょう)の戦いで、斉(せい)は魏(ぎ)に大勝するが、斉王の周囲では佞臣(ねいしん)が暗躍を強める。田嬰(でんえい)・田文(でんぶん)父子は、有能な食客たちの力も使って必死に対決。周で商人として成功し、仁愛の事業を進める養父・白圭(はくけい)を訪ねた田文は、そこで哀しい美女・洛芭(らくは)を知る。戦国時代も半ば、次第に英傑の稟性(ひんせい)を示しはじめた田文は27歳になった。(講談社文庫) 馬陵(ばりょう)の戦いで、斉(せい)は魏(ぎ)に大勝するが、斉王の周囲で佞臣(ねいしん)が暗躍を強める。田嬰(でんえい)・田文(でんぶん)父子は、有能な食客たちの力も使って必死に対決する。周で商人として成功し、仁愛の事業を進める白圭(はくけい)を訪ねた田文は、そこで哀しい美女洛芭(らくは)を知る。戦国時代も半ば、次第に英傑の稟性(ひんせい)を示しはじめた田文は27歳になった。全5巻。
電子あり
七回死んだ男
七回死んだ男
著:西澤 保彦
講談社文庫
同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環。殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵。どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。(講談社文庫) 同一人物が連続死! 恐るべき殺人の環 殺されるたび甦り、また殺される祖父を救おうと謎に挑む少年探偵 どうしても殺人が防げない!? 不思議な時間の「反復落し穴」で、甦る度に、また殺されてしまう、渕上零治郎(ふちがみれいじろう)老人――。「落し穴」を唯一人認識できる孫の久太郎少年は、祖父を救うためにあらゆる手を尽くす。孤軍奮闘の末、少年探偵が思いついた解決策とは! 時空の不条理を核にした、本格長編パズラー。
義民が駆ける
義民が駆ける
著:藤沢 周平
講談社文庫
歴史小説の真髄がここにある。 江戸幕府から突然命じられた三方国替え。越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは越訴のため黙々と江戸をめざす。「雖為百姓不仕二君」を旗印に深山にわけ入り間道を伝って歩き続ける領民たちの相貌と彼らを衝き動かした情動を精緻に描く傑作歴史長編を講談社文庫にも収録。
ベストセラ-殺人事件
ベストセラ-殺人事件
著:吉村 達也
講談社文庫
出版界の裏のウラまでよくわかる読者必読の業界ミステリー!! 推理作家・朝比奈耕作の担当になった美人編集者の恩田沙英。だが彼女の周囲では6人のベストセラー作家が謎の失踪を遂げていた。その沙英が朝比奈を招いた山荘は悪魔の館。そこには彼女が採集した人体標本箱が飾ってあったのだ。第7の標本となる前に、朝比奈は館から脱出できるのか? ※「私の標本箱」改題(講談社文庫) 消えた人気作家が標本箱の中に! 出版界の裏のウラまでよくわかる読者必読の業界ミステリー!! 推理作家・朝比奈耕作の担当になった美人編集者の恩田沙英。だが彼女の周囲では6人のベストセラー作家が謎の失踪を遂げていた。その沙英が朝比奈を招いた山荘は悪魔の館。そこには彼女が採集した人体標本箱が飾ってあったのだ。第7の標本となる前に、朝比奈は館から脱出できるのか?(「私の標本箱」改題)
電子あり
文庫版 姑獲鳥の夏
文庫版 姑獲鳥の夏
著:京極 夏彦
講談社文庫
この世には不思議なことなど何もないのだよ――古本屋にして陰陽師(おんみょうじ)が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第1弾。東京・雑司ヶ谷(ぞうしがや)の医院に奇怪な噂が流れる。娘は20箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。文士・関口や探偵・榎木津(えのきづ)らの推理を超え噂は意外な結末へ。京極堂、文庫初登場!
粧刀
粧刀
著:杉 洋子,解説:縄田 一男
講談社文庫
半島への望郷の念に命惜しまぬ女の宿命 豊臣秀吉の朝鮮出兵で捕われた両班(ヤンパン)の娘・風蓮(ブヨン)は村上景親に連れられ日本へ。彼女に仕えてきた伽や(カヤ)は1人逃亡を決意するが、国へは戻れず偶然出会った同郷の男と暮らし始める。長い年月を経て再び出国をはかった伽やだが……。望郷の念を胸に秘めながら力強く生きる女たちの哀しき宿命を描いた傑作長編小説。
活路
活路
著:北方 謙三,解説:石井 冨士弥
講談社文庫
旗本小普請組の晴気竜行(はるけたつゆき)は、囚われの身となった友のため、やむなく刺客の仕事を引き受けた。約束通り、丹後田辺藩の重臣の暗殺に成功したのだが、救うべき友は謎の自害をし、すでに果てていた。刺客として生きる道を選び、剣に己のすべてを賭けた、男たちの慟哭譜。凄絶な激情を描く、傑作剣豪小説巨編!
時代小説傑作選 剣が舞い落花が舞い
時代小説傑作選 剣が舞い落花が舞い
編:日本文芸家協会,解説:尾崎 秀樹
講談社文庫
時代をたくましく生き抜き、人情味あふれる人間たちの熱い息吹きが、時を越えて鮮烈に蘇る。時代小説の名手が競い合う珠玉の名作集。〈収録作家〉岩黒重吾・白石一郎・南條範夫・津本陽・小松重男・早乙女貢・陳舜臣・梅本育子・安西篤子・北原亞以子・伊藤桂一・杉森久英・井口朝生・永井路子・平岩弓枝・藤沢周平