講談社文庫作品一覧

怪奇城
講談社文庫
鬼才の初期から円熟期までのホラ-小説集!山狩りのリ-ダ-として山に分け入った男の前で,山は異様な変貌を遂げた.一行を襲う阿鼻叫喚の世界,化物たちの狂宴.著者独自の全く新しいホラ-小説の白眉!

復讐の白き荒野
講談社文庫
戦後日本政界の暗部を描く壮絶な復讐劇。極寒の知床半島。冤罪をはらすため、男がひとり流氷原を渡って帰ってきた! ーー流氷に埋めつくされた、極寒の知床。番屋を守る宗吉老人が助けた男・間島勲は、国後島の強制収容所を脱走、えん罪をはらすため、決死の覚悟で流氷原を渡ってきたのだった。昭和維新を唱える塾頭、経済界の黒幕、彼らを操る影の人物……、戦後日本の政治・経済・思想史を背景に、壮大なるスケールで描く戦慄の復讐劇。

匠の時代 第11巻
講談社文庫
ワープロ開発の東芝、自動焦点カメラのミノルタ、「超・鉄」の新日鉄をルポ! 「手法革命」にとりくむ匠たちの実像ーー新しい原理を拓き、手法革命にとりくむ匠たちの実像を追う。カナ漢字変換という発想で、ワープロを生みだした東芝の技術者。一眼レフカメラに自動焦点を設置したミノルタの研究者。「超・鉄」の実験に賭ける新日鉄の現場。これら最先端の技術と頭脳の動きを、克明にルポした定評あるシリーズの第11巻。<全12巻>

十角館の殺人
講談社文庫
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の7人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生きて残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。

撃墜(中)大韓航空機事件
講談社文庫
ついに突きとめた007便コ-ス逸脱の謎ーー秘密の米軍レーダー記録を入手し、大韓航空007便は、アンカレッジ空港出発直後からすでに北に逸脱していたことが判明。「ナブ」切り換えミスという小さな操作ミスでも、269人の生命を奪い、世界を震撼させる大事件の引き金になりうるのであった。スパイ説の内実を暴き、事件の真相を解明する国際的スク-プ! <全3巻>
僕の昭和史(3)
講談社文庫
私的エピソ-ドから浮かび上がる日本の姿.アメリカ体験を軸に高度成長期から大国ニッポンへの道を思索的に探った作家の眼で見た昭和.豊かにはなっても戦争の意味を考え続ける意志.野間文芸賞受賞作品.

黄塵日記
講談社文庫
日露戦争後、天津の日本人記者・橋本竹南は、戦争初期に行方不明となった二人の友人を捜索するため、遠く蒙古の砂漠へ旅立つ。竹南は、彼らの遺骨と残された日記帳を発見し、密かに持ち帰る。しかし、日記には、日露戦争の驚くべき秘密軍事作戦が書かれてあり、何者かに奪い去られてしまう。戦争の非情と歴史の暗部を、気鋭が暴く!
岬一郎の抵抗(二)
講談社文庫
“超能力者”の出現に,やがて権力の介入が足の悪い子供を,掌でさわるだけで治してしまった岬一郎のもとには全国からあらゆる病気の患者たちが押しかけ,彼の超能力は一躍マスコミの話題になる.しかし…
岬一郎の抵抗(一)
講談社文庫
現代に出現した“超能力者”SF大賞受賞作岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリ-マン.しかし,彼の体内では不思議な力が成長していた.ある日その力が思いがけない形で外に噴出する.野心的長編.

危地に生きる姿勢
講談社文庫
自由に、悔いなく生きた男たちの人生は、どのようなものであったのだろうか? 逆運に立ち向う男の生き方を考えるーー宮本武蔵、塚原卜伝、伊藤一刀斎などの、激烈な闘争の半生と不動の境地を考える時、16歳の昭和20年1月、動員先の川崎航空機工場で受けた、戦慄の空襲体験を思い出す時、故郷・片男波の海が育んだ、命を賭けて逆運に立ち向かう男たちを知る時……、著者の胸に去来するものを、熱く静かに語る、滋味あふれるエッセイ集。悔いなく生きる、自信と備えを考える名著。サラリ-マンをやめ、無一文で帰郷してからの激しい星霜と、敵を回避することを潔しとしない性分、男として守らなければならないものを、静かに語る!
バロン探偵局
講談社文庫
若き弥生麿男爵が国家機密事件を次々に解決昭和初頭,神田須田町に松平弥生麿男爵が探偵事務所をオ-プン.西園寺公の密命を受け国家の難事件をホ-ムズばりに次々と解決.さくら子姫,上海リリ-も大活躍

撃墜(上)大韓航空機事件
講談社文庫
大韓航空007便は、1983年9月1日未明、ソ連のミサイルによって撃墜され、269人の生命がサハリン沖に消えた。ショッキングな事態の中で、決め手となる情報を手にした日本政府は、かつてない情報コントロールによって、対ソ戦略のシナリオを固めていく。国際舞台の凄絶な情報戦争のドラマを描く。非常事態の中で、日本の危機管理はいかになされたか? <全3巻>
「笑い」の解体
講談社文庫
笑いの名人戦その2,構造を解体してみれば「笑っていいとも」からNHKまで国民的タレントになったタモリ,アナウンサ-の枠を超越した古館伊知郎など,目利き,手練の12人を揃えて笑いに取り組みます
僕の昭和史(2)
講談社文庫
個人史で綴る戦後史.野間文芸賞受賞作品.戦後の混乱を経て脊椎カリエスの慶応大時代から第三の新人の先頭を切って芥川賞を受賞し,作家生活に.まだまだ不安で貧しい時代にひとり,作家が見据えた日本.

村上龍 全エッセイ(2)1982~1986
講談社文庫
基地の街に生まれた作家は、ポップなアメリカに「占領」されて刺激的な作品を書くように運命づけられた。そのアメリカと訣別、弱肉強食の大自然とも触れあい、さらに大きな世界をとらえはじめた村上龍、第2の5年間。本当に望むのは夢を具体化すること、「現実」はそのための素材にすぎないのだろうか。
旅券のない犬
講談社文庫
遥かアフリカから日本の主人の元へ旅する犬ケニアで主人夫妻を殺された紀州犬・十兵衛は日本に残った夫妻の息子の元へ,アフリカからユ-ラシア大陸を経て長途の旅に出た.飼主との邂逅は果してありえるか

長安の夢
講談社文庫
長安の春秋、唐代の人間模様。夢結ぶ花の都、ローマと並ぶ最大の都の全容。華やぐ長安。さんざめく最大の都! ーー長安には、春がふさわしい。漢の時代から、長安は、はなやいだみやこであった。そして唐代には、ローマと並ぶ最大の都だった……。日本にも馴染の深い白居易、李白、杜甫、王維らの詩眼を通して、いにしえの夢のみやこの全容を浮きぼりにする。「西域巡礼」「三蔵法師の道」を併録し、シルクロード、天竺への道をも紹介。

蒼夜叉
講談社文庫
青森のキリスト伝説の地で、男が十字架で首吊り死。それを冷然と眺め、闇に消えた謎の美少年。さらに京都、香川と怪事は続き、例の美少年が現われる。これらの地には必ず怨霊伝説が存在した。怨霊の跳梁、さらにソロモン秘宝の謎を秘め、話は核心へと! 壮大構想で興奮を呼ぶホラー傑作。(講談社文庫)

バンドネオンの豹
講談社文庫
衛星写真に何と8千万年前に絶滅したはずの恐竜が写っていた!ところは南米ギアナ高原。一方、大阪万国博会場では、宝石盗難と女子高校生の失踪事件が起き、大騒ぎに。地球の2極で生じた2つの怪事件はやがて時間空間を超えた大活劇に合流する。夢とロマンが横溢の大冒険小説。
「奥の細道」の知恵
講談社文庫
いまこそ,芭蕉に学ぶべき創造力の開発法.『奥の細道』を読み,その「軽み」から発想力を,「風狂」から生き残り術を,「不易流行」からマネジメント戦略を,「旅」から情報ネットワ-クのノウハウを学ぶ