講談社文庫作品一覧

武蔵坊弁慶(四)旅立の巻
武蔵坊弁慶(四)旅立の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
義仲に追われ、おごれし平家ついに都落ち! 富士川をはさみ対峙した平家の軍兵は、水鳥の羽音に驚き潰走する。はやる心を押えきれず頼朝の陣に馳せ参じた義経を、兄は優しく迎えたが、追討の軍を急ぐ義経に、頼朝の眼は冷たい。館を構えた鎌倉を動こうとせぬ頼朝に、若い義経は失望し、主君の悲願の深さを知る弁慶にも鬱屈した日々が続く。そのころ木曽義仲の軍勢は京で狼藉を働いており、弁慶は……。NHK大型時代劇原作。
電子あり
武蔵坊弁慶(三)疾風の巻
武蔵坊弁慶(三)疾風の巻
著:富田 常雄,装丁:菊地 信義,装画:倉橋 三郎
講談社文庫
三年ぶりで恋しい玉虫、初めて見るわが子を故郷・熊野本宮に訪ね、束の間の嬉しい逢瀬を過ごす弁慶に、時代の激動は幸せを味わうゆとりさえ与えてくれない。源氏旗上げに奔走する快傑・弁慶だったが、平清盛の専横はきわまり、人心は平家を離れた。長い雌伏のときは過ぎ,源氏再興の機運は熟しつつあった。旅回りの傀儡の群れに身をひそめた弁慶は、はるか奥州の義経を偲び、たぎる血をなだめていた。 NHK大型時代劇原作。
電子あり
日曜日の白い雲(下)
日曜日の白い雲(下)
著:原田 康子,解説:佐々木 逸郎,装丁:菊地 信義,装画:宇野 亜喜良
講談社文庫
一女性の過去と現在を通して描く愛の哀しみ年下の戦闘機パイロットの一途な情熱が,過去をふり捨てようとする百合の心を揺さぶる.だが,その新しい愛に生きるには,心に残る思い出があまりにも重かった.
日曜日の白い雲(上)
日曜日の白い雲(上)
著:原田 康子,装丁:菊地 信義,装画:宇野 亜喜良
講談社文庫
北海道を舞台に女の愛と苦しみをつづる長編結婚に破れたヴァイオリニストの百合は,故郷の北海道の風光に過去を捨て必死に生き直そうと決意する.スナック勤めの彼女の前に,一人の明朗な青年が現われる.
恋愛論
恋愛論
著:橋本 治,装丁:橋本 治,その他:菊地 信義
講談社文庫
まだ「常識」っての、持ってます? もうメンドクサイから、俺の「初恋」の話しちゃうね。よかったら腰抜かしてね。現実に恋愛って、存在しないんだよ。みんなサ、救済の「宗教」と恋愛をゴッチャにしてるんだよね。男って、恋すると「天使」になっちゃうし。それでもまだ、あなたって「常識」を持ってます? 恋愛ってそんなものじゃない…という橋本治的恋愛論!
電子あり
輪舞
輪舞
著:瀬戸内 晴美
講談社文庫
12の愛を鮮やかな糸につなぐ手練の情愛小説ーー女性編集者・池田真佐子は、利己的な病身の夫にかわって一家を支えていたが、「後くされのない美しい情事をしませんか」という、兄の友人の誘いにのってしまう。そして、女の金を詐取した男は、熱愛する妻のもとに駈け戻り、妻はその金を……。詐取された現金が、形を変え次々と人手に渡る。苦い恋、欲得がらみの騙し合い、切ない純愛など、恋の場面を鮮やかに彩ってゆく情事の金の皮肉な輪転に、多彩な恋愛心理を鮮やかに描く、連作短編集。
電子あり
よみがえる魔法の物語
よみがえる魔法の物語
著:わたり むつこ,装丁:舟橋 菊男,装画:本庄 ひさ子
講談社文庫
感動のファンタジ-巨編,第3作完結編. 平和のための魔法が,かつて破壊のために使われた.その痛ましい傷痕の残る“満月本土”で,はなはなやみんみの見たものは…….小人家族の愛と冒険の物語.
わが友なる敵
わが友なる敵
著:ロングイヤー,訳:安田 均,装丁:菊地 信義,装画:山中 一正
講談社文庫
SF三大賞独占! 愛と冒険の宇宙ドラマ.ヒューゴー,ネビュラ,キャンベルのトリプルクラウンに輝く壮大なスペース年代記.愛は人類を超え,宇宙を満たすことが可能か,をテーマに読者の魂に迫る巨篇.
吠える炎
吠える炎
著:佐野 洋,解説:郷原 宏,装丁:菊地 信義,装画:森 秀雄
講談社文庫
「公開捜査すべし」と幼稚園児誘拐犯が、警察とマスコミに堂々と挑んだ不思議な事件。その奇妙な真相は…(表題作)。ありふれた自動車追突事故の裏にひそむ怪(「逃げる壁」)。ハム愛好家が、無線会話中の仲間の突然の死の謎を解く異色短編(「無許可殺人」)…。緻密な論理と鮮やかな意外性の、推理秀作6編。 緻密な論理と鮮やかな意外性の推理傑作選集「公開捜査すべし」と幼稚園児誘拐犯が警察とマスコミに堂々と挑んだ事件の驚くべき真相(表題作).ハム愛好家が謎を解く異色推理(「無許可殺人」)等秀作6編
電子あり
トータル・ウーマン
トータル・ウーマン
著:マラベル・モ-ガン,訳:板橋 好枝,装丁:水田 秀穂
講談社文庫
“結婚”について考える全女性必読の書. “幸せな結婚を求めるなら,まず完全なる女性(ト-タル・ウ-マン)をめざそう”“主婦こそ完全なる女性”と説き,出版と同時に大ベストセラ-となった話題の書
見果てぬ夢5 魂が呼ぶ荒野
見果てぬ夢5 魂が呼ぶ荒野
著:李 恢成,装丁:菊地 信義,装画:朴 仁景
講談社文庫
韓国よどこへ行く! 祖国の運命を描く巨編。朴采浩はあえて国内にとどまり逮捕された……在日朝鮮人としての深い苦悩と限りない希望をこめて、祖国の運命と“冬の時代”を生きる青春群像を描く雄渾の大作完結。(講談社文庫) 韓国よどこへ行く! 祖国の運命を描く巨編。朴采浩はあえて国内にとどまり逮捕された……在日朝鮮人としての深い苦悩と限りない希望をこめて、祖国の運命と“冬の時代”を生きる青春群像を描く雄渾の大作完結。
電子あり
プライベート・ライブ
プライベート・ライブ
著:山口 洋子,装丁:菊地 信義,装画:池田 勝彦
講談社文庫
芸能人カップルの壮絶な日常演技と奇妙な愛ーー奇矯な行動で知られるスターと結婚した女優の平晶子は、新婚早々から夫の奔放なふるまいに悩まされる。不貞、暴力、麻薬……。失望し、愛想づかしをはじめるのだが、一方で、世間に対して、妻の姿を演技してみせる自分自身に、いつしか酔ってゆく……。特異な男女関係のあやを濃厚に描く文芸秀作集。
電子あり
説き語り「源氏物語」
説き語り「源氏物語」
著:村山 リウ,その他:菊地 信義,装丁:中島 かほる
講談社文庫
15人の女君にみる女の生き方,新源氏講座ラヴスト-リ-源氏物語にはさまざまなタイプの女君が登場し,それぞれに愛を奏でます.その個性的生き方を今を生きる女の心に通わせて語る,待望の「村山源氏」
電子あり
青い棘
青い棘
著:三浦 綾子
講談社文庫
いやだわ、私……夫よりお父さんのほうを信じてる。夕起子は心の片隅で大学教授の舅に理想の男を描いていた。そして舅は夕起子の中に、戦中の青春をかけ愛した、亡き先妻の面影を重ねていた。危機を孕む人間同士、夫婦、嫁舅それぞれの心の奥にひそむ棘を鋭く衝く問題作。愛とは、結婚とは、戦争とは、を問う。
昔話十二か月(五月の巻)
昔話十二か月(五月の巻)
編:松谷 みよ子,解説:野村 純一,装丁:菊地 信義,装画:司 修
講談社文庫
昔話を十二か月に分けた昔話歳時記五月の巻八十八夜の声を聞くと茶摘みが始まる.里にはカッコウが鳴き,夏鳥のさえずりと共に麦刈り,田植えと忙しい.端午の節句,母の日などにちなんだ話154編を収録
深田祐介の最先端ウーマン学
深田祐介の最先端ウーマン学
著:深田 祐介,装丁:箭内 早苗,装画:荒野 直恵
講談社文庫
最先端で活躍する女性たちのイキイキ生活!太地喜和子,大地真央,楠田枝里子,宮崎緑,前橋汀子…….いま,もっともめざましい活躍をしている26人の女性を取り上げ,その生活と思想を軽快に語り合う.
警察官僚の時代
警察官僚の時代
著:田原 総一朗,その他:菊地 信義,装丁:山内 章
講談社文庫
戦前、警察と地方自治体を支配し、絶大な権力を誇っていた内務省出身の旧官僚たちが、不気味な復活をはじめた。史上はじめて首相になった旧内務省出の国会議員が、国鉄の民営化や教育臨調を強引におし進めている。警察権力と独占情報を駆使した彼らの、日本大改造の真の狙いは何か? 「日本の官僚」論。中央突破をはかる中曽根首相のもと、情報を独占した警察権力を駆使して権力新時代をたくらむ旧内務省出身者たちの全容をあばく!
電子あり
愛して学んで仕事して
愛して学んで仕事して
著:佐藤 綾子,解説:長洲 一二,その他:菊地 信義,装画:駒田 寿郎,装丁:道信 勝彦
講談社文庫
仕事か家庭かと、二者択一に悩むのは、もう古い。仕事も家庭もきびきびとやってのけ、さらに一生を学び続けるのが、これからの女性。――1児の母であり夫を深く愛す妻でありながら、夫と娘を残してアメリカへ単身留学。ニューヨーク大学大学院で専攻した最新のパフォーマンス理論をもとに発想した「バイナリイ(二元的)ライフ」を具体的に説き、「多面体人間」という新しい生き方を、情熱的に提案する。画期的な生活革命の方法。女性としての可能性に挑戦する、痛快エッセイ!
電子あり
ハロー,スタンカ 元気かい
ハロー,スタンカ 元気かい
著:池井 優,解説:深田 祐介,装丁:菊地 信義,装丁:荒川 じんぺい
講談社文庫
日本のプロ野球を興奮させた「助っ人」たちの熱き闘いの日々と、いま歩む第二の人生。外人選手第一号のバッキー・ハリスから、スタンカ、ジーン・バッキー、ハドリ、スペンサー、マニエル、アルトマン、ジョンソン、ホプキンス、ライト、ジョー・ルーツ、バルボン,カ-クランド……などの白人・黒人選手を、外交史の権威が訪ね歩いて、綿密な取材を通して描く、ドラマチックな人間記録。
電子あり
嘘でもいいから…
嘘でもいいから…
著:青木 雨彦,解説:小林 則子,装丁:伊藤 優
講談社文庫
男と女の微妙なアヤを洒脱に描くエッセイ集。美女、猛女、才媛、妻、人妻……女性のことなら何でも熟知(?)している青木雨彦氏の実感的男女関係論。正規・不正規とりまぜて、男と女の結びつきを鋭く分析。愉快、難解、不可解な男女の仲を爽快に截断! ーー結婚している、ということのメリットは、かりにヨソの女とそんなことになっても、「ねぇ、あたしと結婚して!」と言われなくて済むことだろう(「妻と別れて」)……。恋愛、結婚、浮気、別れなど、男と女の関係の、はかりしれない深淵を、独特の文体で描く名人芸。エッセイ全篇を流れる『嘘でもいいから……』の呟き!
電子あり