講談社文庫作品一覧

好きで上手で(下)
好きで上手で(下)
著:宇能 鴻一郎,装丁:原 弘,装画:鈴木 正
講談社文庫
芥川賞作家から官能小説作家へと進んだ大ベテランが描く、色香溢れる評判の、あたし小説ーーあたし、五十男の小商人の旦那のお妾ぐらし。十日もアレをしないと、あたしダメなんです。それで旦那、あたしの浮気封じに和合寺にいってこいって言うんです。お寺であたし裸にされて、アソコを紅筆でなぞられて鋳型の弁天様にいれられたんです。そこで何十人もの男にアレをされるんです……。高貴な女性、花蝶院様と山芋掘りにいって二人とも穴の中にお尻を出したまま落ちてしまったんです。男の人が次々にあたしたち二人を……。あたし、からだが燃えてどうにもならないんで、男買いに陰間茶屋にいったんです。そこで紅毛陰間にあって……。<上下巻>
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好きで上手で(上)
好きで上手で(上)
著:宇能 鴻一郎,装丁:原 弘,装画:鈴木 正
講談社文庫
芥川賞作家から官能小説作家へと進んだ大ベテランが描く、色香溢れると評判のあたし小説ーーあたし、深川で芸者をしていたんですが、今の旦那に見染められてお妾ぐらし。でも五十男の小商人の旦那、商売に頭を使いすぎるせいか、あっちの方が強くないんです。それで、あたしはいつも、女ざかりのからだをもてあましているんです……。旦那がくるので、入れ混み湯にいったんです。そこで幼な友達の源さんに会ったんです。源さんのものすごくりっぱなんで、あたし……。湯上りに旦那と二人でウナギを食べにいったんです。そこへ花蝶院さまという高貴な女性がいらっしゃって、ウナギが花蝶院さまのあの部分にもぐりこんで大騒ぎ……。<上下巻>  
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モンゴルの残光
モンゴルの残光
著:豊田 有恒,解説:平岡 正明,デザイン:亀倉 雄策,その他:原田 維夫
講談社文庫
あの強大をほこったモンゴル帝国。もし、日本や西欧への進出が成功裡に終わっていたなら……。物語は、元が世界を支配する、ジンギスカン紀元811年に始まる。虐げられた白人の怒りは、激しい抵抗運動となり、主人公・シグルトは、白人支配の世界を創るべく、タイムマシンで時を駆ける。彼の眼前を滔々と流れる巨大な歴史の姿を、若々しい筆致で描く、著者の処女長篇。
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画文集 挑む
画文集 挑む
著:岡本 太郎,デザイン:亀倉 雄策,その他:松永 真
講談社文庫
キューポラのある街(2)未成年
キューポラのある街(2)未成年
著:早船 ちよ,デザイン:亀倉 雄策,その他:宮本 忠夫
講談社文庫
吉永小百合の主演映画で、そして演劇でも話題を呼んだ、大河小説の第2巻。定時制の女子高に進学したジュンは、働きかつ学ぶ悩みに直面する。工場の労働組合の集会に出席すると授業に遅れるし、集会は賃金のベース・アップのためのものだ。勉学も生活もジュンにとっては両方とも大切なのだ。悩みながら明日への希望を抱いて生きていく17歳。日本児童文学者協会賞に輝く不朽の名作。<全5巻>
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ビアス怪談集
ビアス怪談集
著:アムブロウズ・ビアス,訳:中西 秀男,装丁:亀倉 雄策,その他:丹阿弥 丹波子
講談社文庫
無気味な超自然の世界を描く世界代表怪談集。「ポーの再来」「短編の巧者」といわれるビアスの名作。人間の心に潜む超自然に対する恐怖心を鋭く捉え、簡潔直截な手法で描く! ーー悪魔の辞典で知られるビアスは、短編小説を組み立てさせれば、彼ほど鋭い技巧家は少ない。評価がポーの再来というのは、確かにこの点でも当っている。そのうえ、彼が好んで描くのは、やはりポーと同じように、無気味な超自然の世界である……と芥川龍之介をして言わしめた。ビアスの短編中、怪奇と幻想に満ちた妖異談を選び、名だたる難文を見事な新訳にしておくる。
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いとしのブリジット・ボルドー
いとしのブリジット・ボルドー
著:井上 ひさし,解説:松田 修,装丁:亀倉 雄策,装画:灘本 唯人
講談社文庫
歴史的絶品である1834年産の最高級ワイン「ブリジット・ボルドー」の発見にからむ顛末を描いた表題作。「ます女バンド」なる生理用具を考案・発売して大当りしたアイディア婦人・ます女の、痛快な生き方を描いた「烈婦! ます女自叙伝」。ほかに、「電波大泥棒」「王様の白切手」など、ユーモアとペーソスあふれる4編を収める。 一滴は人間の血液三滴に匹敵し、ひとしずくは真珠一粒に相当するといわれる世にも珍なるワインをめぐる大騒動を描く表題作ほか、「烈婦! ます女自叙伝」「電波泥棒」「王様の白切手」など四編収録。
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キューポラのある街 1 ジュン
キューポラのある街 1 ジュン
著:早船 ちよ,解説:井野川 潔,デザイン:亀倉 雄策,その他:宮本 忠夫
講談社文庫
鈴木ジュンは、キューポラのある街、埼玉県川口市の中学3年生。一家は貧乏な鋳物職人の父・辰五郎、いつも生活費の工面でイライラしている母・トミと、ひねくれ者の弟・タカユキ。そんな生活の中で自我に目ざめ、進学か就職かに悩むジュンの姿を、心とからだの両面から鮮烈に描いた、異色大河小説の第1巻。吉永小百合の主演で映画化もされた、日本児童文学者協会賞受賞、不朽の名作。<全5巻>
電子あり
夜になっても遊びつづけろ
夜になっても遊びつづけろ
著:金井 美恵子,デザイン:亀倉 雄策,その他:金井 久美子
講談社文庫
繊細で率直な感性、きらめきあふれた知性、イメージの豊かなことば……。それらをかろやかに駆使して、現代の青春、映像文化、風俗などを勇敢に語った、第一エッセイ集。本書は、注目をあつめる気鋭作家・金井美恵子の、たぐいまれな資質と、エッセイならではのぞけない素顔とを虚飾なく示した、好個の一巻である。
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第三ユーモア小説集
第三ユーモア小説集
著:遠藤 周作,解説:泉 秀樹,装丁:亀倉 雄策,装画:和田 誠
講談社文庫
留学生活を終えて帰国し、女子学生と結婚した頼りない亭主の、涙と笑いの貧乏譚「うちの女房、うちの息子」、死の臭気漂う青春を過した、2人のくたびれた中年男の哀歓を描いた「入営の日」など、ユーモアの香辛料で味つけされた10編を収録。優しい眼で静かに見守るぬくもりが、行間からほのぼのと漂い出る名編を収録。
電子あり
ぼくは王さま 1
ぼくは王さま 1
著:寺村 輝夫,解説:大石 真,デザイン:亀倉 雄策,その他:和歌山 静子
講談社文庫
ミステリー傑作選(7) 意外や意外
ミステリー傑作選(7) 意外や意外
編:日本推理作家協会,装丁:亀倉 雄策,装画:国分 正夫
講談社文庫
ミステリーのプロ中のプロが、秀抜なアイデアと想像力を駆使して創り出した珠玉の短編推理14編。意外極まる謎解きに、あなたは成功するか? <収録作家>山村正夫・陳舜臣・斎藤栄・戸川昌子・松本清張・小松左京・佐野洋・河野典生・三好徹・結城昌治・仁木悦子・笹沢左保・森村誠一・星新一
突然の明日
突然の明日
著:笹沢 左保,解説:武蔵野 次郎,デザイン:亀倉 雄策,その他:伊牟田 経正
講談社文庫
白昼の交叉点で女が消えた、と口走った直後に、凉子の兄は殺された。消えた女とは、兄の元愛人・緋紗江。凉子は、兄の親友・瀬田の協力を得て、犯人追及を試みる。鍵をにぎる緋紗江の行動は、九州へも拡がっていた。そのアリバイを調べる凉子たちの身に、衝撃的な「突然の明日」が襲う! アリバイ崩しを主題にした、著者会心の作。
電子あり
<歴史ロマン傑作選> 剣鬼らは何処へ
<歴史ロマン傑作選> 剣鬼らは何処へ
編:日本文芸家協会,編集委員:伊藤 桂一,編集委員:尾崎 秀樹,編集委員:武蔵野 次郎,解説:伊藤 桂一,装丁:亀倉 雄策,装画:東 啓三郎
講談社文庫
写楽の謎の「一解決」
写楽の謎の「一解決」
著:松本 清張,装丁:亀倉 雄策
講談社文庫
役者絵で名高い浮世絵師・写楽は、その生涯がまったく謎につつまれ、今日まで多種多様の人物像が描かれてきたが、その決着はついていない。本書は、美術に造詣の深い、日本文学界の巨匠である著者が、その鋭い分析と大胆な推理に基づいて、日本美術の点と線を明かす、興味深いひとつの試論である。
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見知らぬわが子
見知らぬわが子
著:夏樹 静子
講談社文庫
寺町三丁目十一番地
寺町三丁目十一番地
著:渡辺 茂男,解説:瀬田 貞二,デザイン:亀倉 雄策,装画:太田 大八
講談社文庫
仁少年をはじめ、一家16人もの大家族の心意気と、たえまないさざめきの日々、そして、大火被災の受難。昭和10年代に、地方都市で写真館をいとなむ福っつぁん一家をめぐる、日常と波乱の生活記録。児童文学のジャンルに、清新な一石を投じた話題作で、厚生大臣賞およびサンケイ児童出版文化賞の受賞作品。
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赤んぼ大将 <佐藤さとるファンタジー童話集4>
赤んぼ大将 <佐藤さとるファンタジー童話集4>
著:佐藤 さとる
講談社文庫
動物や機械としゃべれる<赤んぼ言葉>を駆使する、赤んぼ大将・タッチュン。ある日、仲良しの目覚まし時計に起こされて、パワーショベルの中に迷いこんだキョウリュウの魂を取り出しに出かけます。でも、暴れるパワーショベルに振り落されたタッチュンは、海へ……。ファンタジー童話の名品「海へいった赤んぼ大将」「赤んぼ大将山へいく」の2編収録。
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ショートショート ぼくの砂時計
ショートショート ぼくの砂時計
著:眉村 卓,解説:豊田 有恒,デザイン:亀倉 雄策,その他:下田 悌三郎
講談社文庫
世の中すべてが白か黒か、というわけにはいかない。ふたつの色のあいだに茫漠と拡がり、時が奇妙にたゆとう灰色の世界を、砂時計のなかで落ちつづける砂を見つめるような眼差しで、さりげなく、しかし残酷に描く、ハイブロウなショートショート66篇。現代人の孤独と倦怠。そのエッセンスをいま、あなたに……。
電子あり
魔少年 傑作短編集(三)
魔少年 傑作短編集(三)
著:森村 誠一,解説:山村 正夫
講談社文庫
あどけない微笑の仮面の下に隠された残酷と非情を鮮烈に描き、少年の心の屈折をみごとに抉った表題作「魔少年」、幼児期の異常な体験にメスを入れ、人間の深層心理を追求した「空白の凶相」、人間の善意と悪意を、前途有為な青年と老残の身の上に配し、エンディングに効果を見せる「燃えつきた蝋燭」のほかに、「雪の絶唱」「死を運ぶ天敵」など4編を収録した傑作群。
電子あり