講談社文庫作品一覧

宿題ひきうけ株式会社
宿題ひきうけ株式会社
著:古田 足日,解説:阿部 信子,デザイン:亀倉 雄策,その他:久米 宏一
講談社文庫
パスカルの鼻は長かった
パスカルの鼻は長かった
著:小峰 元,解説:二上 洋一,デザイン:亀倉 雄策,装画:和田 誠
講談社文庫
おれの名は小峰元、高3男子。進学もさることながら、目下の最大関心事は、ちんまりとかわいい志津子をヒモトクことだ。ところが不埓にも、この志津子はインチキ・ディレクターの罠に落ち、ヌード写真を撮られてしまった。怒り心頭のおれは、正義の鉄槌を下さんとするのだが、野郎は殺人者の手にかかり、事件は混沌、五里霧中。青春ミステリー。
電子あり
西成海道ホテル
西成海道ホテル
著:黒岩 重吾,解説:駒田 信二,デザイン:亀倉 雄策,その他:濱野 彰親
講談社文庫
釜ヶ崎に接する西成海道町。かつては人間的な体臭に満ち、庶民の哀歓が溢れていた街は、今やその面影を失い、陰湿な街に変貌していた。一時、この街に落魄の身を寄せていた著者が、現地取材し、古ぼけたアパートの住人を中心に、愛憎にうごめく底辺社会の人間像を活写。失われたものへの愛惜をこめて描いた力作。
電子あり
薔薇館
薔薇館
著:瀬戸内 晴美,解説:赤江 瀑,装丁:亀倉 雄策,装画:風間 完
講談社文庫
薔薇園のある旧家の女主人・藤波梢は、娘の雅美と奈美がともに、自分の恋人・紺野に異性として関心を抱いていると知り、強い衝撃をうけた。紺野とは、運命のいたずらで結婚こそできなかったが、青春時代以来、双思双愛の仲である。美しい女たちが刻む、愛の三角形の行方は? 華麗なタッチで多様な愛を描いた、大型ロマン。
電子あり
解剖学的女性論
解剖学的女性論
著:渡辺 淳一
講談社文庫
作家でもあり医師でもある著者が、ヒステリーの女性、ウーマン・リブの女性、永遠の愛を信ずる女性、浮気な女性、レズビアンの女性、不感症な女性、嘘つきの女性など、さまざまのタイプの女性の恋愛心理を、豊富な医学・心理学的知識をもとに分析し、謎を秘めた女性の<愛の真実>に迫った異色のエッセイ。
コルプス先生馬車へのる
コルプス先生馬車へのる
著:筒井 敬介,解説:山中 恒
講談社文庫
どこへ行くにも白衣をまとい、大きなかばんを持ったコルプス先生は、水アメが大すきで楽天的なおじいさん。でも頼りになるお医者です。ある日、遠い北の地方に住む少女から、つばめの治療を頼まれます……。筒井敬介の人間的なあつい「ねがい」を、軽妙なタッチでユーモラスな今様おとぎ話の世界に展開させた名作。国際アンデルセン賞優良賞受賞作家による至高の児童文学。
電子あり
史談と史論(下)
史談と史論(下)
著:海音寺 潮五郎,解説:尾崎 秀樹,デザイン:亀倉 雄策,装画:中 一弥
講談社文庫
電子あり
青年の樹
青年の樹
著:石原 慎太郎,装丁:原 弘,装画:山下 昌也
講談社文庫
東大に入学した坂木武馬は、さまざまな人生を背負った友人たちを持った。赤坂の有名な料亭の娘で、母親が汚職事件に巻き込まれている明子。やくざの大親分の長男として、跡目相続を迫られている和久。高校野球のヒーローだったのに、なぜかマウンドを踏もうとしない杉。見えない糸が彼らを結びつけ、青春の地図は苦悩と友情とで、複雑に彩られて行く。「本当の青年になれ、そしていつまでも青年であれ――」という父の希望を、若い樹の養分として、冒険を恐れずに生きる武馬を通して、行動派作家の思想を見事に昇華し、さまざまな苦悩に満ちた人生を歩む若者たちの、友情と恋と冒険を爽やかに描く青春ロマン。東宝で映画化された傑作。
電子あり
瞽女物語
瞽女物語
著:斎藤 真一,デザイン:亀倉 雄策,その他:竹内 宏一
講談社文庫
三味線を手に越後路を流浪する盲目の旅芸人―瞽女―その秘められた美学とは? 休むことを知らず曠野を流れる三味の音に似て、人間の原点とも言える孤独を背負いながら、地獄と浄土の世界を内にさまよい、苦悩、陶酔する女たち。その鮮烈なる赤と、暗く重たい青の絵具に重ねて、鬼才・斎藤真一が描く、瞽女―愛と死の物語。
電子あり
多国籍企業殺人事件
多国籍企業殺人事件
著:和久 峻三,解説:権田 萬治,デザイン:亀倉 雄策,その他:小田 正人
講談社文庫
海野海運は、四ノ宮紗代の乱発した小切手の決済ができず、苦境に立った。紗代の背後には、事件を契機に会社乗っ取りを謀る大海運会社の、むきだしの野望が感じられる。時あたかもエネルギー危機の最中で、国際石油戦争は熾烈に展開される。会社の存亡を賭けて、巨大企業の謀略と闘う男の魅力を、雄大なスケールで描く冒険推理。
電子あり
火の瞳
火の瞳
著:早乙女 勝元,解説:西村 滋,デザイン:亀倉 雄策
講談社文庫
昭和20年3月10日未明の東京大空襲は、下町一帯をたちまち火の海と化した――国民学校6年生の杉夫は、母と仲よしの町子とともに、なんとかして生きのびようと、襲いかかる猛火とたたかい、逃げ道を探した。死を切りはなすことのできない「ほんとうの戦争」のおそろしさを鮮烈に描き、平和の尊さを訴えた不朽の名作。
電子あり
私のフィレンツェ
私のフィレンツェ
著:松永 伍一,デザイン:亀倉 雄策,その他:松永 真
講談社文庫
雪の出会いにはじまる夢想の都・フィレンツェは、ルネッサンス発祥の地として、自由と想像力に満ちた永遠の純真さを孕みながらも、富豪たちの造り出した人工美との不均衡の中にあった。新たな自分にめぐり合うべく、ヨーロッパ美術史の光と闇に旅する詩人・松永伍一の凝視と夢想の世界を、書簡文に託して描く書き下ろし。
電子あり
青眉抄
青眉抄
著:上村 松園,デザイン:亀倉 雄策,その他:松永 真
講談社文庫
女が女を描く――そこには、えてして安易な俗なる妥協と甘美な自己陶酔とが表出しがちであるが、松園の場合、まったくそれと異なり、高い精神の緊張と親密な美意識とで近代日本画史上に印象深い足跡を残した。本書はこの閨秀画家の画業を支えた内奥にある、女の性と情念を吐露した信仰告白であると同時に、美しきものへの限りない憧憬を語った恋文でもある。
電子あり
粘土の犬
粘土の犬
著:仁木 悦子,解説:西村 京太郎,その他:亀倉 雄策,装画:野田 龍二
講談社文庫
会社の金の使い込みが発覚しそうになった井ノ口は,愛人である未亡人・安枝の殺害を謀る。練りに練った計画はうまくいき、事件は迷宮入りかと思われた。だが、目の不自由な安枝の遺児・利彦の奇妙な粘土細工の犬が、犯人を告発していたとは……。みごとなどんでん返しが意表をつく表題作「粘土の犬」ほか4編収録の傑作ミステリー集。
電子あり
史談と史論(上)
史談と史論(上)
著:海音寺 潮五郎,デザイン:亀倉 雄策,その他:中 一弥
講談社文庫
電子あり
築地川・葛飾の女
築地川・葛飾の女
芝木 好子
講談社文庫
好きで上手で(下)
好きで上手で(下)
著:宇能 鴻一郎,装丁:原 弘,装画:鈴木 正
講談社文庫
芥川賞作家から官能小説作家へと進んだ大ベテランが描く、色香溢れる評判の、あたし小説ーーあたし、五十男の小商人の旦那のお妾ぐらし。十日もアレをしないと、あたしダメなんです。それで旦那、あたしの浮気封じに和合寺にいってこいって言うんです。お寺であたし裸にされて、アソコを紅筆でなぞられて鋳型の弁天様にいれられたんです。そこで何十人もの男にアレをされるんです……。高貴な女性、花蝶院様と山芋掘りにいって二人とも穴の中にお尻を出したまま落ちてしまったんです。男の人が次々にあたしたち二人を……。あたし、からだが燃えてどうにもならないんで、男買いに陰間茶屋にいったんです。そこで紅毛陰間にあって……。<上下巻>
電子あり
好きで上手で(上)
好きで上手で(上)
著:宇能 鴻一郎,装丁:原 弘,装画:鈴木 正
講談社文庫
芥川賞作家から官能小説作家へと進んだ大ベテランが描く、色香溢れると評判のあたし小説ーーあたし、深川で芸者をしていたんですが、今の旦那に見染められてお妾ぐらし。でも五十男の小商人の旦那、商売に頭を使いすぎるせいか、あっちの方が強くないんです。それで、あたしはいつも、女ざかりのからだをもてあましているんです……。旦那がくるので、入れ混み湯にいったんです。そこで幼な友達の源さんに会ったんです。源さんのものすごくりっぱなんで、あたし……。湯上りに旦那と二人でウナギを食べにいったんです。そこへ花蝶院さまという高貴な女性がいらっしゃって、ウナギが花蝶院さまのあの部分にもぐりこんで大騒ぎ……。<上下巻>  
電子あり
モンゴルの残光
モンゴルの残光
著:豊田 有恒,解説:平岡 正明,デザイン:亀倉 雄策,その他:原田 維夫
講談社文庫
あの強大をほこったモンゴル帝国。もし、日本や西欧への進出が成功裡に終わっていたなら……。物語は、元が世界を支配する、ジンギスカン紀元811年に始まる。虐げられた白人の怒りは、激しい抵抗運動となり、主人公・シグルトは、白人支配の世界を創るべく、タイムマシンで時を駆ける。彼の眼前を滔々と流れる巨大な歴史の姿を、若々しい筆致で描く、著者の処女長篇。
電子あり
画文集 挑む
画文集 挑む
著:岡本 太郎,デザイン:亀倉 雄策,その他:松永 真
講談社文庫