講談社文庫作品一覧

日本の唱歌(上) 明治篇
日本の唱歌(上) 明治篇
編:金田一 春彦,編:安西 愛子
講談社文庫
多くの人々に歌い継がれ、愛唱されてきた唱歌は、なつかしい心のともしび……。上巻では、「庭の千草」「故郷の空」「港」「夏は来ぬ」「鉄道唱歌」「花」「箱根八里」「荒城の月」「春が来た」「われは海の子」などの、明治期の唱歌・163曲を年代順に編成し、詳細な解説を付けた決定版。全3巻。
電子あり
丘は花ざかり(2)
丘は花ざかり(2)
著:石坂 洋次郎,装丁:ナカムラ マコ
講談社文庫
PTAのパーティで、ドンファン風の石山と知り合った信子の心は、完全に掻き乱された……。また妹の美和子も、中年の男性の魅力にとりつかれて……。美人姉妹の愛の遍歴は続く――。<全2巻・完結>
電子あり
丘は花ざかり(1)
丘は花ざかり(1)
著:石坂 洋次郎,装丁:ナカムラ マコ
講談社文庫
人妻・信子は、婦人記者になった妹の美和子たち若者が自由に振る舞うのを、羨望の眼で見ていた……。美和子は、若いが頼りない同僚・野崎と親しくなったが、妻を亡くした野呂編集長に気持が傾いてゆく……。<全2巻>
電子あり
歩みのあと 舞台・人形・そして忘れ得ぬ人
歩みのあと 舞台・人形・そして忘れ得ぬ人
著:杉村 春子,装丁:亀倉 雄策,写真:清岡 純子,写真:春内 順一
講談社文庫
誰が選んでくれたのでもない。自分で選んで歩き出した道ですもの――と「女の一生」布引けいのせりふそのままに歩く、女優の道。多くの人との心深い出会い、そして別離。幕の閉じる間もない人生の坂道で、いつも無言の微笑をくれた人形たち。信念に満ちた一人の女優の、烈しさの奥にゆらめく情感にふれる半生記。
電子あり
詩集 おかあさん(3)
詩集 おかあさん(3)
著:サトウ ハチロー,装画:村上 豊
講談社文庫
好評の永遠の詩集「おかあさん1・2」に続く第3巻。自ら「おふくろ屋」と称した詩人サトウハチローが、母をうたった香り高い詩の花束。この巻には「しょうじんあげ」「しんこをこねる」「ピアノの上に」「背中を丸めて」「わさびをぬいて下さいね」「美しきものはみな哀し」など、127編を収録(全3巻完結)。心のふるさと、おかあさん。この世でいちばんやさしいおかあさんの喜びや願いをうたったこの詩集は、ふるさとのように暖かく、あなたを包んでくれます。
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キューポラのある街(4) さくらさくら
キューポラのある街(4) さくらさくら
著:早船 ちよ,装画:宮本 忠夫
講談社文庫
19歳になったジュン。進む道はそれぞれちがうが、キューポラの街の仲間とともに、恩師の教壇復帰運動に、若いエネルギーをぶっつけていく。それは、地下室に職場を移され、過重な労働をさせられているジュンにとって、自らを脱出させるものなのだ。懸命に生きる若者たちを描いた、異色大河小説の第4巻。吉永小百合の主演で映画化にもなった、日本児童文学者協会賞受賞の不朽の名作。<全5巻>
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暗黒告知
暗黒告知
著:小林 久三
講談社文庫
明治40年の栃木県谷中村。足尾銅山鉱毒事件をめぐり、官憲と立ち退き反対の農民側とが激しく対立するさなか、反対派の巨頭・田中正造の側近で谷中村土地収用反対派の残留農民の勝野が殺された。凶器は、鉱毒事件の告発者・田中正造の杖。はたして正造が犯人なのか、それとも巧妙なデッチあげによる官権の策謀か、はたまた反対派の内部抗争か……。歴史推理に社会問題を鮮やかに導入した傑作長篇。第20回江戸川乱歩賞受賞作。
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私のなかの男たち
私のなかの男たち
著:佐藤 愛子,装丁:亀倉 雄策,装画:和田 誠
講談社文庫
強く、可愛く、哀れがあって、頼もしいのが<理想>の男……。愉快・痛快・爽快に、男の見方を教える、佐藤愛子の男性百科。「男のあわれ」「哀しき二枚目」「屹立すべし」「色道とは何ぞや」「知らぬは男ばかりなり」「男が泣くとき」「女が笑うとき」「男、このロマンチックなるもの」ほか、20篇を収録する、痛快エッセイ。
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第二怪奇小説集
第二怪奇小説集
著:遠藤 周作,解説:権田 萬治,装丁:亀倉 雄策,装画:GOY. HARRISON
講談社文庫
霧ふかい冬のリヨンの実娘殺しを扱う「ジャニーヌ殺害事件」、夫の死を無意識に願う妻の内面を描く「共犯者」、屈折した女の復讐心をさぐる「偽作」、物に憑かれた人間の泥沼を抉る「憑かれた人」など、日常生活のひだの中に素材をもとめ、深層心理の陰影を自在な筆で掘り下げる、哄笑と怪奇の好短編9編。
電子あり
くちづけ
くちづけ
著:石坂 洋次郎,装丁:ナカムラ マコ
講談社文庫
くみ子と健二は大学の同級生でカンニング仲間。健二はくみ子にとって、弁当をのぞき込み、お菜を分けてもらっても少しも悪びれない好ましい青年だ。 やがて二人は……。「デンスケ」「レポート」など、珠玉作全6編の短編集。
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美しい暦
美しい暦
著:石坂 洋次郎,装丁:ナカムラ マコ
講談社文庫
「高等学校の学生には女学生たらしの不良が多いから……」というある先生の発言を聞きつけた学生たちは、その女学校に抗議を申し込んだ。その代表に主人公・貞子が山登りで知り合った田村邦夫の姿が……。仙台の女学校を舞台に描かれる若者たちの息吹き。戦後、二度にわたり映画化されている。
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風と樹と空と(2)
風と樹と空と(2)
著:石坂 洋次郎,装丁:ナカムラ マコ
講談社文庫
雪国K町の高校を3番で卒業しながら、大学にも進学せず、会社にも就職しないで、お手伝いさんを志望した多喜子。そんな彼女は、「新二郎さん、私のここに接吻してもいいわ」と言って、自分の唇をとんがらせた。若い白い丈夫な歯と歯がぶつかり合ってカチカチと音がした……。平凡な幸せを願う2人の夢は大きくふくらんで……。傑作青春小説、全2巻・完結編。
電子あり
風と樹と空と(1)
風と樹と空と(1)
著:石坂 洋次郎,装丁:ナカムラ マコ
講談社文庫
雪国K町の高校を3番で卒業しながら、大学にも進学せず、会社にも就職しないで、お手伝いさんを志望。快活で健康的で人々に愛され、明るい笑いをふりまくお手伝いさん・多喜子を描いた、傑作青春小説、全2巻。青春のさわやかな息吹きが胸を打つ!
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光の肌
光の肌
著:佐野 洋,装丁:原 弘,装画:瓜田 明廣
講談社文庫
晴海埠頭で1台の自動車が引き揚げられたが、運転者の死体は出てこなかった……。Mデパートの店員・野上美樹子は、妊娠処置のことを、銀座のクラブに勤める友人に相談した。そのとき、英会話と車の運転ができる美樹子に、ある会社の秘書にならないかとの話がでた。そして美樹子は、大竹通産の専務秘書になった。高価なドレスや和服を着せられ、高級レストランや料亭につれ歩かれた。数か月後のある夜、大竹通産の社運をかけた取引がおこなわれた。相手は、東南アジアのQ国使節団。座には芸者もきて賑やかだったが、代表格の男は、美樹子にしか関心を示さなかった。その数日後……。
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小屋
小屋
著:井上 光晴,解説:小笠原 克,装丁:亀倉 雄策,装画:池田 満寿夫
講談社文庫
自殺した知人の遺品を遺族に届けた19歳の青年は、その村に居ついて、村人や遺族の異様な光景に出会う。戦争にいって廃人同様になった父親。そして、その妻のモノローグを通じて、戦後25年経ったいまも、戦争の傷を癒せぬ、夫婦の戦慄的生活が現われる。暗い時代の深暗部を照し出した力作。他に「小泊海岸の犯罪」と「雪」を収録。
電子あり
詩集 おかあさん(2)
詩集 おかあさん(2)
著:サトウ ハチロー,装丁:亀倉 雄策,装画:村上 豊
講談社文庫
永遠の詩集「おかあさん」の第2巻。ママ、おかあさん、おふくろ――呼び方は違っても、母を思う気持ちは同じです。その気持ちを、サトウハチローが詩に結晶させた、バラエティ溢れる不滅の名品。この巻には「母の日記は二十八冊」「クリスマスを待ちかねて」「かあさんのくせ」「雨はわが母のソバカス」など125編を収録。心のふるさと、おかあさん。この世でいちばんやさしいおかあさんの喜びや願いをうたったこの詩集は、ふるさとのように暖かく、あなたを包んでくれます。
電子あり
詩集 おかあさん(1)
詩集 おかあさん(1)
著:サトウ ハチロー,解説:宮中 雲子,装丁:亀倉 雄策,装画:村上 豊
講談社文庫
少年時代、無類の腕白坊主だった詩人・サトウハチローが、母を偲び、母と子の情愛の美しさ、深さをうたいあげた、永遠の詩集・全3巻。どの詩も読む人の共感を呼び、心に深い感銘を与えます。この第1巻には「ちいさい母のうた」「おかあさんの匂い」「秋風に母の声がある」「この世でこよなく美しきもの」など125編を収録。心のふるさと、おかあさん。この世でいちばんやさしいおかあさんの喜びや願いをうたったこの詩集は、ふるさとのように暖かく、あなたを包んでくれます。
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虹への旅券
虹への旅券
著:森村 誠一,解説:武蔵野 次郎,装丁:亀倉 雄策,装画:南 正雄
講談社文庫
匂う肌 佐野洋推理傑作選
匂う肌 佐野洋推理傑作選
著:佐野 洋,装丁:亀倉 雄策,装画:森 秀雄
講談社文庫
友人を羽田空港に見送っての帰りに会った、正体不明の女との一夜の奇妙な体験を、SF的手法で描いた表題作「匂う肌」ほか8編を収録。各編、緻密な構成と破綻を見せぬ鉄壁のプロットから成り、作者の周到な計算は、知的娯楽としての推理小説の味わいを満喫させる。佐野洋の多彩かつ華麗な創作活動を示す好短編群。
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名探偵なんか怖くない
名探偵なんか怖くない
著:西村 京太郎
講談社文庫
かの3億円強奪事件をそっくり再現させて、それを世界的名探偵に推理させようという酔狂な企画。立案者は財産をもて余す成金。招かれた探偵は、メグレ、ポワロ、クイーン、明智の豪華版。お膳立てが整い、監視されているとも知らぬ犯人は行動を起したが、意外や意外。巧みな構想に支えられたパロディの秀作。