講談社X文庫ホワイトハート作品一覧

黄泉からの誘い
講談社X文庫ホワイトハート
竜憲と大輔の周囲で奇妙な事件が渦巻く!!
妖怪や魔物が跳梁跋扈するサイキック・ノベル第12弾
海岸に打ち上げられた水死体が、検死の前に消えた、という怪現象が報道された。
時を同じくし、大道寺(だいどうじ)の顧客である会社重役・白石が、大道寺で預かっていた曰く付きの掛け軸を、返してほしいと申し出る。修一と同じ会社に勤める息子の嫁候補を、掛け軸の絵の変化で判断するというのだ。
ところが数日後、白石からただならぬ報告が届き、さらに修一からのSOSが!!一連の事件にはなんらかの関連があるのか!?

足のない獅子
講談社X文庫ホワイトハート
中世英国、胸躍る冒険譚!
待望の新人賞受賞後第1作
時は13世紀。ルネサンスの光、未だ射しこめぬ中世のイギリスで、剣と弓とそのしなやかな知恵を武器に、弱きを救いつつ金もうけにいそしむ2人の貴族の若者がいた――。
その名は、リチャードとギルフォード。
2人が、ユダヤ人の金貸しの依頼を受けたことが、全ての発端だった。事件を追ううちリチャードは、それまで目をそむけていた、己の出生の秘密と、向きあわねばならなくなる――。中世歴史活劇、華麗に開幕!

冬の緋桜
講談社X文庫ホワイトハート
冬咲きほこる赤い桜が、死を招く……!鬼気の燐光ゆれる、サイキックホラー!
冬に赤い桜が咲く時、赤ん坊が黄泉へと連れ去られる。しかし勇帆(いさほ)と高陽(こうよう)の仲が、なぜか狂い始めて──!?
「冬に赤い桜が咲くと、死人が出るよ──」少しずつ、周囲の環境に浴けこんできた勇帆と高陽が、友人の誘いで訪れた古い社宅には、このような言い伝えがあった。そして、実際に赤い桜が狂い咲いた時、赤ん坊が死んだ……。哀しみをこらえつつ、原因を探る2人。だが、トモという謎の少年の存在が、2人の友情に陰を落としてゆく……。戦慄のサイキックホラー、第4弾!

微熱のカタチ
講談社X文庫ホワイトハート
優しくなんか、しなくていい……。
おまえの飼い主は俺だけだ。
近づいてくる男の気配を感じ、成見(なるみ)が座ったまま後ずさると、彼は身を屈めて耳元に唇を寄せてくる。
「――君が欲しいんだ」
ぞくっとするほど低く穏やかな声が、成見の鼓膜を震わせていった。
予備校生の成見智彰(ともあき)は、渋谷の街で不審な男に勧誘される。強引につれていかれたビルの地下で男の口から囁かれた言葉に、成見の心は捕らわれて――。

碧きエ-ゲの恩寵 アレクサンドロス伝奇(3)
講談社X文庫ホワイトハート
ロードス島のハミル大航海へ旅立つ
オリエントの壮大な歴史ロマン、新展開の第3弾
「海に出たい」――ペルシア海将メムノンの息子ハミルはロードス島の生活に倦んでいた。テュロスで出会ったリュシアス、恋人サラのことを片時も忘れたことはなかった。3人の運命の歯車を狂わせた紅玉髄(コルナリーヌ)の持ち主を求めて、船へ飛び乗った。ところが……。
トラキア族の頭(かしら)の娘だった記憶を呼び戻したサラは、ルデトと共に新たな都市建設を始めていた。ハミル、サラ――2人が再び出会うことはあるのか!?人気シリーズ、佳境へ!!

星ノ記憶
講談社X文庫ホワイトハート
俺、ずっとおまえのことだましてた。
北海道を舞台に……芸能界シリーズ急展開!!
静流(しずる)は、カメラマンの国塚とともに、映画「月光の夜想曲(ノクターン)」のイメージ写真集を撮影するため、北海道を訪れていた。
写真集のモデルは、映画の主役を演じた桜井若葉と高沢勇気。
だが、順調に進んでいたはずの撮影期間中、静流やスタッフの目の前で、若葉が突然倒れてしまった!
勇気と若葉、2人の出会いから9年。
若葉の過去との対面が、目前に迫っていた――。

フラワ-・キッス
講談社X文庫ホワイトハート
タカより好きな人なんていないんだよ、僕。
大好評“終わらない週末”シリーズ続刊!!
「トオル君、お楽しみはこれからだよ」
「タカ……」
飯島の吐息が耳をかすめた瞬間、トオルはその痺れるような感覚に思わず唇を噛みしめた。
「桜の花を見ながらっていうのは、いいかもしれないよね?」
満開の桜を見に、ロイスや加賀とともに飯島の別荘を訪れたトオル。
ところが、甘い休日を過ごす彼らのもとに、思わぬ客が現れ……。

セレ-ネ・セイレ-ン
講談社X文庫ホワイトハート
ドーンは、21世紀初頭の月面開発基地で起動した、人間型ロボット(ヒューマノイド)である。
「心(ソフトウエア)」は科学者のカリに、そして、「身体(ハードウエア)」はエンジニアのJ・Jによって開発された。
やがて、J・Jに特別な感情を抱き始め……。
しかし、“女じゃない。人でさえない!”というドーンの葛藤が続くなか、思わぬ事件の渦に巻きこまれていく2人の運命は!?
近未来ファンタジーの待望の新星誕生!
第5回ホワイトハート大賞《佳作》受賞作。

月光真珠
講談社X文庫ホワイトハート
寛弘3年(1006)、平安京。焼失した内裏再建が始まったが、内覧・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。<神の子>宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない! 苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。<カゲ>と呼ばれた、この少年の正体とは!?
姫宮(ひめみや)そっくりの銀鬼(ぎんき)の少年の正体は!?
早くも人気沸騰の大賞受賞作『齋姫異聞(いつきひめいぶん)』第2弾!
姫宮の<カミ>としての力が通じない! 花山院(かざんいん)に取り憑いた異国の魔物との絶望的な闘い。義明(よしあきら)と宮の命運は!?
寛弘(かんこう)3年(1006)、平安京。
焼失した内裏再建が始まったが、内覧(ないらん)・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。
<神の子>宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院(かざんいん)に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない!
苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。
<カゲ>と呼ばれた、この少年の正体とは!?

まるでプラトニック・ラブ
講談社X文庫ホワイトハート
センセは男とはダメなの?僕には興味ない?
気持ちよくしてあげたいんだ……。
28歳の予備校講師・久住(くずみ)は、電車の中で1人の美少女に声をかけた。──「きみ、男の子でしょ?」
予備校講師の久住は、肩に擦り寄ってくる感触に、半分眠ったままで腕を彷徨(さまよ)わせた。
(──あれ?)
抱き寄せた身体は温かかったが、なにかが違った。
スレンダーな女性は好みだけれど、こんなにも肉付きの悪いヒップはついぞ覚えがない。
──そうだ。痩せた女ではない。これは、発育途上の少年の身体だ。
目を開けるとそこには、昨日、山手線の中で拾った桜庭環(さくらばたまき)のあどけない寝顔があった。

烈火情縁―愛と裏切りの挽歌―
講談社X文庫ホワイトハート
香港(まち)を“死人”が狙っている!
お前が無事なら、それでいい……。子に向かう母の愛は、海より深い。しかし、その愛情が犯罪さえも引き起こすことが……!?
油麻地(ヤウマテイ)は、夜になれば地元の人々さえ、足を踏み入れたがらない猥雑(わいざつ)な街。
その一隅にある地上数十メートルのビルから、飛び下りた男が消えた!
それは香港警察CIDチームが、密輸武器の摘発に乗り込み、まさに、ジェリィが追いつめた男だった。
いったい、何者なのか──まさか幽霊!?意外にも、母の情念が浮かび上がる事件に、親の愛を知らぬゆえ、戸惑うジェリィだが。

無敵なぼくら
講談社X文庫ホワイトハート
優等生がこんなことしていいのかよ!!
ハイスクール・ラブコメディ初登場!!
遅刻常習犯の水沢渉(わたる)は、教室を目前に、同じクラスの委員長・露木と激突してしまった。その責任で露木を保健室へ連れていく渉だが――。
高校に入学以来、連日遅刻をし続けていた俺、水沢渉は、教室を目前に、同じクラスの委員長・露木智司と衝突事故を起こしてしまった。
その責任をとって、露木を保健室まで連れてきてやったのに――。
「渉、君を抱かせてくれ」
(うそだろぉ……!なに考えてんだよっ!)
手首を掴まれて引き寄せられ、無理やりベッドに押し倒されて、ようやく俺は、相手が冗談ではなく本気だということを知ったのだった。

うたかたの魔郷 電影戦線(4)
講談社X文庫ホワイトハート
姫夜叉(ひめやしゃ)を追う一行の前に新たなる試練が!!
少年たちの電脳アクション・アドベンチャー第4幕!!
4日目朝、京の町へと出た一行の前に雪乃丞(ゆきのじょう)を狙った暴漢が!!雪乃丞をかばった初音(はつね)は!?暴漢を追う静馬(しずま)たちの行方は!?
聖夜(せいや)少年=(イコール)クリスという事実を、由季乃が知った。このまま続けてもいいものなのか?悩む由季乃をよそに、ゲームは進行する。
4日目の朝を迎え、京の町へと繰り出した静馬たちは偶然、玄斎(げんさい)先生と初音に出会った。
ところが初音は、暴漢から雪之丞をかばい、熱湯を浴びせられてしまう。静馬、伊吹丸(いぶきまる)、そして蘇方(すおう)の3人は、暴漢の後を追うが……!?
現実を超えて少年たちが戦う、電脳世界のアクション・アドベンチャー第4幕!!

職員室でナイショのロマンス 桜沢VS.白萌シリーズ
講談社X文庫ホワイトハート
誰もいない職員室で、秘密の関係が始まった。
恋愛未満の思いが交差する学園ロマンス!!
白萌(はくほう)学院の英語教師・玲一郎は姉妹校との交歓会のため、生徒会顧問として桜沢学園を訪れる。しかし、そこで玲一郎を待っていたのは……。
私立白萌学院の英語教師・有賀玲一郎は、姉妹校との交歓会のため、生徒会顧問として桜沢学園を訪れる。
だが、愛想よく迎えた桜沢の顧問・柳沼(やぎぬま)敏明の顔を見た瞬間、玲一郎は目を見開いた。
(こいつが桜沢の生徒会顧問だと!?)
個人的な恨みから、敏明とは係わりたくない玲一郎だったが、交歓会が生徒会長同士の対立によって滞(とどこお)ると、事態改善のため、仕方なく敏明に連絡を入れることになり……。

幻月奇談
講談社X文庫ホワイトハート
神隠しにあった孫娘を捜す天本と敏生は!? 12月中旬のある日。森と敏生は、早川から駅前の喫茶店に呼び出される。そこには、早川と見知らぬ老婦人が待っていて、神隠しにあった孫娘を捜してと言われて……
あの人は死んだ。最後まで私を拒んで。
百鬼妖魔を討ち破る!ネオ・オカルト・ノヴェル!
消えた少女は本当に神隠しに遭ったのか。彼女の行方を追って、冬の金沢に飛んだ天本(あまもと)と敏生(としき)は……!?
天本の喉から、苦悶の声があがった。
まがまがしいほど美しい――あの人の面影をうつした人形のやわらかな舌が、無抵抗の天本の唇を、ゆっくりと割っていく。
(罠だ。……これは、妖(あやか)しの仕掛けた……罠だ)だが抗(あらが)う力は、もはや残っていなかった。(すまない、敏生……)
――それが、最後の正気の言葉であったか。
追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ! ネオ・オカルト・ノヴェル!!

黄昏に鬼が囁く
講談社X文庫ホワイトハート
竜憲の目覚めぬ大道寺家に奇妙な依頼が!!
妖怪や魔物が跳梁跋扈する新サイキック・ノベル第11弾!!
殺人の記憶を持つ少年の依頼が、大道寺家に持ち込まれた。眠り続ける竜憲(りょうけん)と、目覚めを待つ大輔は、はたして……!?
竜憲が眠り続けて3か月の時が経った。
食事も医療行為もいっさい受け付けず、ただ大輔から注がれる生命力だけで回復を待つ竜憲に、一同は歯痒い思いをするばかり。
そんなある日、大道寺家に、3歳の時に人を殺した記憶が芽生えた、という少年の依頼が舞い込んだ。竜憲の代わりにと視た鴻(おおとり)は、単なる思い込みではないと判断する。
しかし、進展を見せぬまま数日が過ぎ、やがて危機を乗り越えた竜憲が目覚めた!!

海の迷宮 降魔美少年(3)
講談社X文庫ホワイトハート
咲也をめぐり運命の歯車が再び回る!!
光と闇のサイキック・アクション・ロマン第3弾!!
物部(もののべ)財団、ネオ・ミレニアム、そして三輪亮。陰謀と純粋な愛情との狭間で翻弄される咲也の運命は……!?
3月のネオ・ミレニアムの事件から数か月。岩長猛(たける)を亡くし、亮とも会えぬままに夏を迎えた咲也は、物部財団次期会長お披露目のため、豪華客船に乗船していた。
時を同じくして、ネオ・ミレニアムの幹部〈クイーン〉は、ある男を使っての咲也掠奪を目論む。一方、米国の裏切りにあった亮は、横須賀の米軍施設脱出を図っていた!!
光と闇の使者が華麗に舞う、近未来世界のサイキック・アクション・ロマン第3幕!!

キスをもう一度
講談社X文庫ホワイトハート
全部好きだから、怖がらないで……。
孤独を解かすのは、たった1つのキス
レピシエの閉店から2か月――千冬(ちふゆ)は新たなレストランで働き始める。だが、そこで彼の料理はまったく認められなかった!!
「あんたの……煙草(たばこ)の匂いがする」
千冬が両手で吉野の髪や頬に触れてきた。
「ごめんね、千冬」
千冬の指先も、頬も、顎も、瞼も、額も、耳も、吉野が夢の中でいたずらになぞるより、唇で辿るほうがよほど正確だった。
「君のことを、ずっと――」
探していた。待っていた。
欲望よりも、孤独が吉野を埋め尽くしていた。
――千冬の、全部が欲しかったんだ。

ミエザの深き眠り アレクサンドロス伝奇(2)
講談社X文庫ホワイトハート
サラの記憶が蘇るとき、歴史の歯車がまわる。
世界帝国へのエネルギーたぎるマケドニア。
親子兄弟の愛憎渦巻く陰謀の王都ペラで、少年アレクサンドロスは運命の重さに震えていた。
ギリシアに隣する小国マケドニア。大国ペルシアを打倒するエネルギーをたぎらせる都ペラで、王の絶対の信頼を得ているリュシアスに買われてきた少女サラは、少しずつ奴隷になる以前の記憶を取り戻し始める。
一方、嫡子である息子のためにリュシアスを廃そうとする王妃オリムピアスは、妖しい美形の占い師にのめりこんでいく。母の恐ろしさに震える少年アレクスと、サラが出会うとき、地中海世界の歴史が変わる!!

高雅にして感傷的なワルツ
講談社X文庫ホワイトハート
あんたはきっと、俺のものになる予感がしたよ。
コンサート会場で出会った俳優のような美貌のピアニスト。その日から、美幸の中に何かが芽生えて──。
俺もおまえも男なのに…・・・こんなのは間違ってる!!
システム・エンジニアの桐野美幸は、連日連夜、ストーカーの不気味な気配に追われていた。
だが、気晴らしのため、友人に連れられて行ったコンサート会場で、ピアニストの里見貴士に出会い、美幸の中で何かが変わり始める。
かけ離れた世界で活躍する里見に憧れ、徐々に惹かれていく美幸は、突然の里見からの告白になぜか素直に応えることができなかった。
絶望感を抱いて帰路についた美幸を部屋で待ち受けていたものは──!!