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牧場の本(アルプ選書)
2023.08.18発売
牧場の本(アルプ選書)
著:ヴァッガール,訳:尾崎 喜八
創文社オンデマンド叢書
詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。 「私の牧場は家のうしろにある。広くて平らで、ここから見えるかぎりでは谷の上でのいちばんいい場所だ。さまざまな木が、たとえばハンノキだの、いろいろな種類の灌木だのが、この草原くさはらをかこんでいる。しかしまたそこには二本のトネリコや、梢にみごとな葉のかんむりを茂らせた一本のカエデのような大木も立っている。そしてその向こうには、山を正面にして針モミの林があり、暗い色をした深い森林がよこたわっている。  地面は南がわでわずかに高くなっている。岩にも、はざまにも、もちろん雄大なおもむきはなく、ただ空へむけて二つのやさしい丘がもり上がって、そのてっぺんに生垣いけがきの断片と、シダや広葉ヘビノボラズの藪のもやもやとが載っているだけである。しかし、春は年ごとにまずそこの土から萌え出る。とは言ってもその春たるや哀れにもはだかで、乞食同様、ほとんど何物をも産まず、ただ少しばかりの緑の色と、もじゃもじゃしたフキの花茎を二三本、古草のあいだに見せるばかりである。 夏になると、しばしば、何週間ものあいだ、熱した匂いの雲がイチゴ類の実の上に立ちまよう。それに草のいきれや砕けた土の匂いもして、そういう香りが怪しくも血液にまじりこむ。キリギリスが力いっぱい鳴き立て、褐色のトカゲが石の上にひらたく身を伏せて、 暑熱のなかでその脇腹をぴくぴく動かしている。しかしすべての物の上には静寂があり、更にその上に苛烈な天空が、その青さの全重量をかけて横たわっている。 そして寒い季節になっても、なお岩かげには霜の手のとどかない場所がある。そういう場所には何かしら親しみぶかい物が残っていて、ヒカゲノカヅラとか、緑の地衣とか、オランダゲンゲのような草が見られ、軽率な甲虫が苔の中にあおむけになって眠っているのである。」(本書より) 【目次より】 牧場の讃美 牧場の本 あとがき 著者自作の切抜絵
電子のみ
実践の法理と法理の実践
2023.08.18発売
実践の法理と法理の実践
著:団藤 重光
創文社オンデマンド叢書
本書は第1部「実践の法理―司法過程における主体性の理論」および第2部「法理の実践―わたくしの少数意見」からなる。第1部中「判例による法形成」は、著者が最高裁判所裁判官退官後に試みた数回の講演を収録、司法のあり方を多角的に掘り下げたもので、わかりやすく語られており、第2部の少数意見の解説にもなっている。著者が世に問う意欲的な労作である。 【目次】 はしがき 第一部 実践の法理――司法過程における主体性の理論 第一章 裁判官論 第一節 裁判官の良心 第二節 学者と裁判官 第一款 学者的良心と裁判官的良心 第二款 裁判官の椅子――学界からの最高裁判所入りをして 第三款 学問の道と裁判の道――この一筋につながる 第四款 裁判官を助ける者――最高裁判所調査官とアメリカのロー・クラーク 第三節 「法と社会」の動態と裁判官の任務 第一款 「アクションとしての法」の理論――ジェロウム・ホール教授の「法学の基礎」 第二款 社会の現実と司法の運用――イタリアにおける状況 第四節 裁判官と少年審判 第一款 少年審判と法の適正な手続――少年法改正の基礎問題 第二款 少年審判における適正手続の理念 第三款 裁判の「感銘力」――少年審判か刑事裁判か 第四款 少年法の基本理念と少年審判の今後のあり方――少年法施行満三十五年にあたって 第二章 判例による法形成 第一節 「判例」というものについて 第二節 裁判における主体性と客観性 第三節 現代社会における判例の任務 第四節 最高裁判所と日本の裁判 第五節 法的安定性と判例の役割 第二部 法理の実践――わたくしの少数意見 第一章 判例の役割 第二章 憲法の諸問題 第一節 平等の原則(憲法一四条) 第二節 政教分離の原則(憲法二〇条・八九条) 第三節 表現の自由(憲法二一条)および罪刑法定主義(憲法三一条・七三条六号) 第四節 公務員・公共企業体職員の労働争議権(憲法二八条) 第五節 裁判を受ける権利(憲法三二条)と迅速な裁判(憲法三七条) 第六節 自白と補強証拠(憲法三八条) 第七節 二重の危険の禁止(憲法三九条) 第三章 刑法の諸問題 第一節 共犯 第二節 個々の犯罪――定型説の適用 第三節 罪数と行為論 第四節 刑の執行猶予言渡の取消をめぐる諸問題 第四章 刑事訴訟法の諸問題 第一節 刑事訴訟法の基礎理論 第二節 強制処分と証拠法 第三節 上訴および非常上告 第四節 少年保護事件 第五章 民事、行政、労働の分野における諸問題
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民法・著作権法上の諸問題(民法研究7)
2023.08.18発売
民法・著作権法上の諸問題(民法研究7)
著:勝本 正晃
創文社オンデマンド叢書
「民法研究シリーズ」の1冊。法学の泰斗による、民法と著作権法にまつわるさまざまな問題を具体的事例も多く取り上げ、検討する。法学者であり、実務家として弁護士も務めた著者の専門分野である、民法(債権法)と著作権法についての研究書。 【目次】 第一部 民法上の諸問題 一 填補売買論 二 商法典廃止論 ~ 七 履行における追完について ことに損害賠償の方法としての考察 八 表現の自由について 九 インフレーションと事情変更の原則 一〇 権利の善用について 著作権法上のFair useの理論を機縁として ~ 一五 抵当権法制改正の諸問題 一六 ローマ字の印鑑は無効か 第二部 著作権法の諸問題 其一 特殊問題研究 一 万国著作権条約の(c)条項と日米関係 二 疑わしい日本の著作権表示 三 映画と週刊誌との著作権について(講演) 四 オリンピック標章の法律的保護について ~ 七 漱石問題所感(著作権と出版権) 八 商標権と著作権 九 著作権法と隣接権について(講演) 其二 著作権に関する全般的殊に立法的問題 一 審議会発足に際して 二 世界に順応する態度を 三 著作権法改正とわたくしの所見 ~ 九 著作権法の改正について 第三部 判例研究 一 特許法第一条の工業的発明の意義 ~ 三 著作権法第三〇条第一項第八号は憲法第二九条に違背するか 四 行為基礎論 五 使用者責任 第四部 意見書、鑑定十五題 一 東京電燈株式会社の米貨組及び英貨組社債に関する件 二 海外売出大阪市築港公債立替金請求事件に関する意見書 三 甲が発明した化学的絹糸製造方法につき、乙がその工業化を契約した場合に乙の一方的契約解除により侵害せられた甲の権益及び其保護手段 ~ 六 共済組合の保険事業経営の可否其他 七 力技士仕合のスナップ写真を広告によって複製した場合 八 高層建築に於ける二階以上の階層所有権の土地所有権に対する関係の保護について ~ 一三 意匠登録の無効に関する鑑定書 一四 スイス国で発行せられた図案集中の一図を日本に於て商標として使用するの可否に関する意見書 一五 応用美術の保護に関する各国の法制の調査及び、それを日本で標識として利用することの可否についての鑑定、意見 第五部 法学諸家追想 一 エスカラ教授を憶う 二 鳩山秀夫先生の人と学問 三 織田萬先生を憶い出 四 ローマ法の春木一郎先生 五 滝川幸辰博士を憶う
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机邊散語 随筆集
2023.08.18発売
机邊散語 随筆集
著:勝本 正晃
創文社オンデマンド叢書
法学の泰斗であり、実務家として弁護士も務めた著者が、法にまつわるさまざまな話柄を取り上げ綴る随筆集。 【目次】 はしがき 法律の視野からの文芸を見る シェークスピーアと法律 チャタレー夫人の苦笑 鴎外とユーモアと皮肉 モデル問題 肉体文学と法律 創作か模倣か 創作と模倣との境 著作権・出版権と最近の出来ごと 鰐と法律 詩人と犯罪 ポーとコナン・ドイル ユーゴーとゴーチェと著作権 ノラは帰るか 文芸と法律 美術・師・友 芸術と道徳 美術品及び美術家の法律的保護 日本文化の出なおし 蔵書印と蔵書票 牡丹を描く 画友、葱南木下杢太郎を憶う 杢太郎二十五周忌、喜久雄二十周忌に参じて 医学・文学・南画 阿部家正月画会のこと 切支丹宣教師の見た慶長時代の日本 蓬里雨子を想う ルヴォン先生と日本文学 現代詩歌のころ 富井先生を憶う 織田萬博士と乃木大将 鵜沢博士と人身売買 ある哲学者の死 老法学者の遺言を読む 旅情点滴 エルサレム紀行 マンデルバウム門 カイロ紀行 壮大カルナックの柱列 ヒットラーの山荘を訪う ヴェルレーヌの歩みし辺り 真珠とコダック 其他 真珠とコダック リヒドと法律 法律大いに笑う 遺産相続はうまくいっているか ソクラテスとある判事の死 権利の善用 天の逆鉾 孔子と契約 戴冠式事件 重役の停年制・婚姻の目的 素人の法律家 素人の法律家後聞 盥まわし 三つの事故とその対策及び救済 争議の目的と限界 企業の取引逼迫と事情変更の原則 七味からし 鉛筆 鮎釣りの解禁日を迎えて 鰆の味 真実とユーモア 動物園と憲法 猿と法律 手形で釣銭をかせぐ話 法律官僚 真実は何よりも雄弁に弁護する 幼児は叫ぶ 光と水についての史話 ディオゲネスと日照権 眺望権について 自然公害についての随想 宝暦治水と明治維新 皓川詩稿
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東洋法制史研究
2023.08.18発売
東洋法制史研究
著:廣池 千九郎,その他:内田 智雄
創文社オンデマンド叢書
法学者、歴史学者、教育者、宗教家である知の巨人・廣池千九郎が著した東洋法制史関係の著書である。 「東洋法制史序論」「中国古代親族法の研究」「中国喪服制度の研究」「韓国親族法における親族制度の研究」を所収。 世界平和と人類の幸福を実現するための「モラロジー(道徳科学)」を創始した法学者廣池千九郎氏の遺著である本書は、「東洋法制史序論」「中国古代親族法の研究」「中国喪服制度の研究」「韓国親族法における親族制度の研究」を所収する。 【目次より】 序 廣池千太郎 東洋法制史序論 東洋於ける法律と云ふ語の意義の研究 序 穂積陳重 戸水寛人 緒言 凡例 第一章 序説 第二章 中国に於ける法律と云ふ語の意義 第三章 中国に於ける法律と云ふ語の意義と中国に於ける善の根本実質 第四章 中正、平均が天道に一致すと云ふ観念の結果によりて、法律は直に天道に一致すとの観念を生ぜし事を論ず 第五章 法律は天道に一致するものなりとの観念より、聖人の命令并に其制定せる法律は直に其理想的法律として認めらるるに至りし事を論ず 第六章 中国に於て聖人の命令并に其制定せる法律が中国の理想的法律として用ゐらるる結果、普通凡庸の主権者の命令并に其制定せる法律が亦之に準ぜらるるに至りし事を論ず 第七章 中国に於て人為法律の闕点を救済する方法 第八章(上) 中国に於ける法律と云ふ語の固有の意義なる中正、平均と一致する各種の思想 第八章(下)中国に於ける法律と云ふ語の固有の意義なる中正、平均と一致する各種の思想に淵源せる政治上法律上の各種の現象 第九章 日本に於ける法律と云ふ語の意義 第十章 結論 中国古代親族法の研究 緒言 第一章 親族と云ふ文字の意義 第二章 親族関係の発生及び消滅 第三章 親族の範囲 第四章 親等制度 第五章 親族関係の効果 第六章 家 第七章 宗族 第八章 姓氏 中国喪服制度の研究[中国親族法外篇] 緒言 第一章 喪服制度の起原 第二章 喪服制度の沿革 第三章 喪服制度の立法上の基礎 第四章 喪服制度の形式 第五章 喪服著除の順序 第六章 喪服制度の運用 第七章 著服の効果 第八章 著服制度は法律上の人格を定むる標準なる事を論ず 韓国親族法に於ける親等制度の研究 自序 第一 親等の意義 第二 中国法に於ける親等制度の概要并に日本に於ける其概要 第三 韓国の親等制度の他の東洋諸国のそれと異なる要点 ~ 第九 韓国親族法に於ける行列の制度 第十 結論 跋 解題 内田智雄
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毒物の魔力―人間と毒と犯罪
2023.08.18発売
毒物の魔力―人間と毒と犯罪
著:常石 敬一
講談社+α新書
フグ毒からサリンまで、この世は毒物で一杯だ!―― 人はなぜ、古今東西、毒物に魅入られるのか? さらに、人はなぜ微量の毒で死ぬのか? 迫りくる毒社会の恐怖を、事件、事故、戦争などを通して分かりやすく解説。 ●毒の怖さは、ごく微量でも人を殺せるところにある。毒はごく微量で、生体のメカニズムの微妙で微細なところに作用して、大きな生命体を殺してしまう。猛毒と呼ばれるものは、やはり不思議な存在である。毒による殺人事件を見ていくと、殺人者はそんな毒の不思議な魔力に、とりつかれてしまった者のように見える。この本では、古くからの毒、新しいタイプの毒、さまざまな毒物の毒性を紹介し、その作用のメカニズムをみていく。またそれとともに、科学者、企業人、医者、宗教信者、毒物事件の加害者・被害者など、さまざまな人々が登場する。毒をこの世から一掃することはできないが、私たちはその本質を知ることはできる。知ることは、「毒はもう怖くない」といえるようになるための入り口に立つことである。
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ラブ・スタイルズ
2023.08.18発売
ラブ・スタイルズ
著:惣領 冬実
あなたの気持ちがきちんと彼に届くように、愛されるためのルールを教えてあげる!――『彼女がカフェにいる』『ボーイフレンド』『THREE』『MARS』の4作品の主人公をモチーフに、それぞれの愛のカタチを作品の生みの親・惣領冬実がひもとく。あなたが好きになったのは、幼なじみ、年下の同級生、ライバル……? 誰だって、ある日突然思いが恋に変わる瞬間がある。思いがすれ違ったり、激しく切なかったり、そんなもどかしい思いをしているあなたに、漫画の名場面とともに適切なアドバイスをしてくれる恋の参考書。さあ、もっと自分に自信を持って、一歩前へ出よう!
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最強の早稲田ラグビー
2023.08.18発売
最強の早稲田ラグビー
著:清宮 克幸
講談社+α文庫
長期低迷していた早稲田ラグビーを復活させた著者が語る「リーダーシップ論」「まったく新しいコーチング理論」「常勝軍団の組織論」、そして「日本ラグビーの可能性」と「伝統の力」! 最新写真を満載した8ページのカラー口絵も、圧倒的な迫力。早稲田ラグビーの強さを証明する!
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京都に蠢く懲りない面々
2023.08.18発売
京都に蠢く懲りない面々
著:湯浅 俊彦,著:一ノ宮 美成,著:グループ・K21
講談社+α文庫
マスコミが報じない現代のタブーに鋭く迫る! 京都の暗部にメスを入れた衝撃のノンフィクション!――時はバブル全盛期から、はじけるころ。いわゆるバブル紳士や黒幕、ヤクザたちが跋扈していた。古都・京都にも東京や大阪からものすごい勢いで資本が流れ込み、地上げやマンション、ゴルフ場開発が進行するなかで、事件が頻発した。事件の背後で暴利をむさぼったのは誰なのか。同和、暴力団、宗教団体、有力企業、官公庁などの暗部を綿密な取材で暴く! マスコミが報じない現代のタブーに挑む「懲りない面々」シリーズ第1弾!!
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大江戸意外なはなし366日事典
2023.08.18発売
大江戸意外なはなし366日事典
著:大石 学
講談社+α文庫
江戸の人間模様の表と裏が手にとるようにわかる事典!――天下人の秘話、大奥の内情、武士や町人をめぐる粋なはなし、はたまた泣き笑いのはなし、カネやオンナにまつわる仰天ばなし、などなど。一日一話、江戸に学び、江戸に遊び、江戸の魅力を満喫する本。
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天才柳沢教授の“癒”セラピィ
2023.08.18発売
天才柳沢教授の“癒”セラピィ
著:川嵜 克哲,絵:山下 和美
人の心はこう変わり、こう癒されていく!――人気漫画『天才 柳沢教授の生活』を心理学者がサイコセラピィの視点から語る。 ● 柳沢教授の周囲にもいろんな問題に悩むさまざまな人物が登場します。教授はいかにも教授らしい関わり方で彼らに関わり、多くの場合、状況は好転していく。……実際、教授に関わった人はなかなかたいへんです。彼は論理的でかつ純粋ですから、「正しいこと」をまっすぐに告げ、疑問に思うことを真っ正直に問いかけます。このような教授に関わると人は、揺らされ、混乱させられ、腹が立ち……しかし、不思議に状況は好転していく。 このような状況の変化、その際の教授の関わり方をみると、サイコセラピィを専門とする私には、柳沢教授がたぐいまれなセラピストであるようにみえます。――「はじめに」より
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完全自白 愛の地獄
2023.08.18発売
完全自白 愛の地獄
著:武 まゆみ
「あの男と私はやっと訣別できた」――八木茂・本庄保険金殺人事件。無期懲役の女囚が自筆で綴った事件の全貌! この手記が裁判の行方を決める! ● 私は斎藤さんにトリカブト入りお菓子と、トリカブトの葉っぱ煮出しコーヒーを毎日与えていたわけですが、その中で、斎藤さんが死にそうになるというハプニングが二回ありました。二回とも、トリカブトが原因で、私がトリカブトの根っこの量の加減を間違ったためでした。その一回目のハプニングのときのことですが、私は本当に斎藤さんが死んでしまうのかと思って、自分が殺人犯になってしまうと思って心底怖くなりました。私は、自分がとんでもない猛毒を使っていること、そしてそのときの八木のうろたえぶりや焦りの言葉から、トリカブトがちょっとの量でも間違ったら、簡単に人が死んでしまうほどの物凄い毒であることを実感したのです。八木のそのときのうろたえぶりは半端じゃなかったし、そんな八木の物凄い形相も見たことがなかった私は、本当にびっくりしてさらに固まってしまったのです。そのときに八木が、異常なくらいに焦ってうろたえていたのは、「どうすんだよ。今死なれちゃ困るんだ。まだ早い、これじゃ保険が下りない。トリカブトが出たらどうすんだよ、トリカブトが出たら困る、これで死なれたら困るんだ。俺の計画なんだから、ちゃんと俺の言うとおりにやれ!」と私に物凄く怒ったことで、わかりました。八木と私は、“びびっているところ”が違う、と感じました。そのときの斎藤さんは、水をかぶったように汗びっしょりで、唇がたらこのように腫れて紫色になって、唇の上下が左右にずれていて、まるで一〇〇メートルを全力疾走したかのようにハァハァして、息切れしていました。それでも、そのときは何とか助かって斎藤さんは死なずにすみました。――(本文より)
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日本のゴミ〈豊かさの中でモノたちは〉
2023.08.18発売
日本のゴミ〈豊かさの中でモノたちは〉
著:佐野 眞一,装丁:藤本 京子
すべての商品はゴミになる。豊かさとゆがみを映し出すさまざまな廃棄物から見えてきた現代ニッポンの正体。――消費の最末端から見た異色経済ルポ。自動車、衣料品、OA機器、紙、乾電池、建築廃材、水医療廃棄物、核廃棄物、生ゴミ、各種容器、ペット……ハイテク日本が生み出す代表的ゴミの最期を克明に辿る! ●ゴミという名で総称される、生産、流通、消費活動の残滓には、この国の豊かさと同時に、そのゆがみもまた付着している。使ったそばから捨てられる片道切符にも似た宿命は、程度の差こそあれ、現代流通するどんな商品にも付与されている。(「プロローグ」より)
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エコエティカ
2023.08.15発売
エコエティカ
著:今道 友信
講談社学術文庫
今日、生命倫理や医の倫理、環境倫理や技術倫理など、すべての分野で倫理が問い直されている。エコエティカとは、これら一切を含む「人類の生息圏の規模で考える倫理」のことで、高度技術社会の中で人間の生き方を考え直そうとする新しい哲学である。人間のエコロジカルな変化に対応する徳目とは何か。よく生きるとはどういうことか。今こそエコエティカの確立が急務であると説く、注目の書下し。
電子あり
菊地姫奈 ミスマガのアソビバ!【6作合本 210P完全版】 ヤンマガデジタル写真集
2023.08.11発売
菊地姫奈 ミスマガのアソビバ!【6作合本 210P完全版】 ヤンマガデジタル写真集
著:菊地 姫奈,写真:岡本 武志,写真:カノウ リョウマ,写真:佐藤 佑一,写真:Takeo Dec.,写真:寺田 茉布
写真集・画集
ミスマガジン受賞者たちの素顔と魅力に迫る企画系グラビア写真集! 2020年のミス週刊少年マガジンに選ばれ大ブレイクを果たした菊地姫奈ちゃん。 本作は姫奈ちゃんがこれまでヤンマガWebで登場した「ミスマガのアソビバ!」6作を完全収録した合本版! いまをときめくグラビアクイーン姫奈ちゃんの魅力を存分に堪能してください! ※本作品は以下6作品の合本版です。 『菊地姫奈 ミスマガ2020コスプレ対決3 ヤンマガデジタル写真集』『菊地姫奈 ミスマガ2020おしゃかわグラビア3 ヤンマガデジタル写真集』『菊地姫奈 ミスマガギャル化計画3 ヤンマガデジタル写真集』『菊地姫奈 ミスマガ2020in80’s/3 ヤンマガデジタル写真集』『菊地姫奈 ミスマガ2020のなつやすみ3 ヤンマガデジタル写真集』『ミスマガジン2020のスタートライン3 菊地姫奈 ヤンマガデジタル写真集』 ※本作品はヤンマガWebで公開された以下グラビア(無料版+有料版)の内容を収録しております。 『菊地姫奈・ミスマガ2020コスプレ対決 3』『菊地姫奈・ミスマガ2020おしゃかわグラビア 3』『菊地姫奈・ミスマガギャル化計画 3』『菊地姫奈・ミスマガ2020 in 80's 3』『菊地姫奈・ミスマガ2020のなつやすみ 3』『ミスマガジン2020・スタートライン02 菊地姫奈』
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冴木柚葉 ヤンマガアザーっす!<YM2023年30号未公開カット> ヤンマガデジタル写真集 
2023.08.11発売
冴木柚葉 ヤンマガアザーっす!<YM2023年30号未公開カット> ヤンマガデジタル写真集 
著:冴木 柚葉,写真:藤本 和典
写真集・画集
ヤンマガ本誌グラビアの未公開カットを蔵出し! 『王様のブランチ』レギュラーリポーターの”ゆっちゃん”こと冴木柚葉ちゃんが、ヤンマガに超速カムバック! 2回目の表紙&巻頭グラビアは、北海道での撮り下ろしを敢行! 北海道の魅力をふんだんに詰めこんだ”激マブ”グラビアをご覧あれ! ※本作品はヤンマガWebで公開された同タイトルグラビア(無料版+有料版)のデジタル写真集です。
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河野まひる ヤンマガアザーっす!<YM2023年29号未公開カット> ヤンマガデジタル写真集 
2023.08.11発売
河野まひる ヤンマガアザーっす!<YM2023年29号未公開カット> ヤンマガデジタル写真集 
著:河野 まひる,写真:LUCKMAN
写真集・画集
ヤンマガ本誌グラビアの未公開カットを蔵出し! イマドキ現役JKモデル、初水着デビュー! SNSで見せる大人っぽさとは違った、カワイイ素顔にきゅん! ※本作品はヤンマガWebで公開された同タイトルグラビア(無料版+有料版)のデジタル写真集です。
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夏芽すず ヤンマガアザーっす!<YM2023年28号未公開カット>  ヤンマガデジタル写真集
2023.08.11発売
夏芽すず ヤンマガアザーっす!<YM2023年28号未公開カット>  ヤンマガデジタル写真集
著:夏芽 すず,写真:岡本 武志
写真集・画集
ヤンマガ本誌グラビアの未公開カットを蔵出し! TikTokで大人気のインフルエンサー・夏芽すずちゃんがヤンマガ2回目の登場! 前回の初水着から、あまりの可愛さにメロメロになっちゃう読者が続出! ピュアな笑顔とボディーにドキドキが止まら~~ん ※本作品はヤンマガWebで公開された同タイトルグラビア(無料版+有料版)のデジタル写真集です。
電子のみ
ヘラヘラ三銃士 ヤンマガアザーっす!<YM2023年27号未公開カット> ヤンマガデジタル写真集
2023.08.11発売
ヘラヘラ三銃士 ヤンマガアザーっす!<YM2023年27号未公開カット> ヤンマガデジタル写真集
著:ヘラヘラ三銃士,写真:藤本 和典
写真集・画集
ヤンマガ本誌グラビアの未公開カットを蔵出し! Z世代から超絶人気の3人組YouTuberが、ヤンマガ初登場&初表紙&初巻頭グラビアに大抜擢ッ! とにかくノリが良くて、たまに破天荒な仲良しトリオ! コレを見たアナタはヘラヘラのこと好きになっちゃうかも! ※本作品はヤンマガWebで公開された同タイトルグラビア(無料版+有料版)のデジタル写真集です。
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続 隠れたる事実 明治裏面史
2023.08.11発売
続 隠れたる事実 明治裏面史
著:伊藤 痴遊
講談社文芸文庫
本書はタイトルのとおり『隠れたる事実 明治裏面史』の続編です。 正編はじつは明治10年の西南戦争まで、ほんとうに明治初期のことしか述べられていません。当時の読者はさぞもどかしい思いに駆られたことでしょう。著者も同じだったとみえて、出版社の懇請に応じて世に出たのが本書なのです。 「序文に代えて」に曰く、 「明治裏面史を書いて、世に公けにしたのは、数前年の事であるが、存外に好評を博して、数十版を重ねたのは、私の光栄とするところである。/名は、明治裏面史と称しても、明治年間における、いっさいの事件を、この少冊子に悉す事は、もとより不能であるのみならず、私の寡聞浅学は、その任でない。しかしながら、その一端にだけは触れて居る、という自信はもっている。/明治九年までをかぎって、一冊に纏めたのであるから、その後の三十六年間を、無視しておる事はできぬ。したがって、続篇の起稿は、その当時から私の義務として、心にかけておったところである」 語られるのは西郷隆盛の挙兵から自由民権運動、日清・日露戦争の勝利。終わりはポーツマス条約に調印した小村寿太郎全権が横浜に帰港する場面です。あわせて明治の世を騒がせた数々の疑獄事件が扱われます。痴遊の「解説」からは当時の人びとが伸びゆく自国の政治と世相をどのように認識していたかが浮かび上がってきます……なんて理屈は抜きにしましょう。どうかこの名調子を心ゆくまでお楽しみください。
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