外国語としての日本語その教え方・学び方

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外国語としての日本語その教え方・学び方

ガイコクゴトシテノニホンゴソノオシエカタ・マナビカタ

講談社現代新書

ふだん何気なく使っている日本語の意外な横顔。独特のアクセンや敬語、微妙な表現・言葉の使い分けなど、視点を変えると見えてくる日本語再発見の書。

「迷惑の受け身」――次のような場合はどうだろうか。「木村がいびきをかいてね」と「木村にいびきをかかれてね」。前者なら、木村君のいびきを面白がっているのかもしれない。しかし、後者のように受け身形で使った場合には、明らかに「いびきがうるさくて、眠れなかった」とはっきりと、迷惑だった自分の体験を、受け身表現の中に込めている。留学生がこういった会話に、相手の期待通りに反応できない場合、日本人学生は「留学生ってさ、やっぱりカルチャーが違うっていうか。日本語はできても、どこか通じないんですよね」となってしまう。これらは明らかに日本語の問題なのだが、日本人学生自身、何が問題の鍵なのか判断できない場合が多い。「カルチャーが違う」では解決できない、日本語の受け身の問題がそこに潜んでいる。――本書より


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目次

●日本語の音はここが違う――音声
●国語文法との違い
●「てフォーム」とは何か
●「先生、きれいな花が飾っていますね」
●形容詞の以外な難しさ
●なぜ日本語の受け身は重用なのだろう
●敬語は難しいか
●和語・漢語の使い分け
●作文の添削はこのように
●言葉にはできないものを教える

書誌情報

紙版

発売日

1994年04月18日

ISBN

9784061492004

判型

新書

価格

定価:968円(本体880円)

通巻番号

1200

ページ数

240ページ

シリーズ

講談社現代新書

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