先端医療のルール-人体利用はどこまで許されるのか

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先端医療のルール-人体利用はどこまで許されるのか

センタンイリョウノルールジンタイリヨウハドコマデユルサレルノカ

講談社現代新書

受精卵、遺伝子、ES細胞、人クローン、臓器移植……。
何をどこまで許すのか。新たな全体の見取り図と倫理原則を説く。

人体要素の「格付け」――たとえば、髪の毛や爪も人体の一部だが、その扱いについて倫理的問題があるだろうか。床屋で散髪するのは臓器の摘出と一緒だから明確な説明に基づく自由な同意がいる、倫理委員会のチェックもいる、という人はいないだろう。髪の毛を鬘メーカーに売るのは人体の商品化につながり人の尊厳に反する、という人もいないだろう(と私は思うが、いかがだろうか)。逆に人体のなかで、他とは違う特別な価値をもち、それゆえに一段と厳しい保護・規制をしなければいけない要素はあるだろうか。移植医学や再生医学で直面する問題と、これまでの諸外国の対応を参考に、実際に考えるべき格付けのポイントを概観してみたい。――(本書より)


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目次

第1章 人体は人か物か
第2章 受精卵は人か物か――人はいつ生まれるか
第3章 遺伝子は誰のものか
第4章 人と動物との境はどうなるか
終章 何を、どうなすべきか

書誌情報

紙版

発売日

2001年12月20日

ISBN

9784061495814

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1581

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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