天皇と日本の起源

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天皇と日本の起源

テンノウトニッポンノキゲンアスカノオオキミノナゾヲトク

講談社現代新書

天皇号と国号「日本」はいかにして成立したか。
推古・厩戸から天武・持統まで、権謀と動乱の謎を解明し、国家形成の軌跡を描く。

厳密な意味で飛鳥時代といえば、それは舒明天皇が飛鳥岡本宮を造営し、そこに遷り住んだ630年以降ということになる。そして、通説のいうように、飛鳥時代の終わりを藤原へ遷都した694年と見なすならば、630年から694年までのおよそ60年間が飛鳥時代ということになるのである。
このわずか60年ほどの間に、「天皇」という君主号と「日本」の国号が生み出されたわけで、飛鳥という土地が、さらにそこで展開した歴史が、「天皇」や「日本」を生み出したといっても決していいすぎではない。飛鳥に「天皇」と「日本」の起源があるといえよう。
飛鳥という土地のどのような要素が、また飛鳥時代のどのような出来事がそれを可能にしたのか、それを追究し、解明していくことが本書の課題なのである。――(本書より)


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目次

序章 飛鳥への道
第1章 飛鳥寺創建――推古女帝の設計
第2章 飛鳥と、斑鳩と――厩戸皇子の実験
第3章 飛鳥か、百済か――舒明天皇の挑戦
第4章 板蓋宮の政変――皇極女帝の陰謀
第5章 飛鳥と、難波と――皇極・孝徳姉弟の契約
第6章 飛鳥=倭京の完成――斉明女帝の創造
第7章 飛鳥と、近江と――天智天皇の試練
第8章 飛鳥をめぐる攻防――天武天皇の死闘
終章 飛鳥との訣別――そして、「日本」が生まれた

書誌情報

紙版

発売日

2003年02月18日

ISBN

9784061496484

判型

新書

価格

定価:858円(本体780円)

通巻番号

1648

ページ数

312ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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