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日本語はどういう言語か
ニホンゴハドウイウゲンゴカ
- 著: 三浦 つとむ

構造言語学や言語道具などの言語理論は、言語の本質をよくとらえているだろうか。科学的な言語論の確立を意図して書かれた本書では、客体的表現の語と主体的表現の語という独自の視点から、言語の本質が説明される。そこでは、孤立語である中国語や屈折語とよばれる英語などにくらべて、膠着語に属する日本語が、どのような特徴や構造をもつかが、わかりやすく述べられている。日本語を理解するためには不可欠の書といってよい。
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目次
1 言語とはどういうものか
1.絵画・映画・言語のありかたをくらべてみる
1.絵画と言語との共通点
2.作者の体験と鑑賞者の追体験
3.モンタアジュ論は何を主張したか
2.言語の特徴――その一、
非言語的表現が伴っていること
1.言語の「意味」とは何か
2.言語表現の二重性
3.辞書というものの性格
4.言語道具説はどこがまちがっているか
5.音韻およびリズムについて
3.言語の特徴――その二、
客体的表現と主体的表現が分離していること
1.客体的表現をする語と主体的表現をする語がある
2.時枝誠記氏の「風呂敷型統一形式」と「零記号」
2 日本語はどういう言語か
1.日本語の特徴
1.日本語は膠着語である
2.日本語のヨコ組みはなぜ読みにくいか
3.目玉「理論」の二つのまちがい
2.日本語はどう研究されてきたか
1.明治までの日本語の研究
2.明治以後の日本語の研究
3.時枝誠記氏の「言語過程説」
3.日本語の文法構造――その一、
客体的表現にはどんな語が使われているか
1.<名詞>のいろいろ
1.対象のありかたとそのとられかた
2.<抽象名詞>あるいは<形式名詞>
2.<代名詞>の認識構造
1.<代名詞>における話し手の観念的な自己分裂
2.フランス人は「そこつ長屋」を実演する
3.<代名詞>をめぐる諸問題
3.<動詞>と<形容詞>、その交互関係
1.活用ということについて
2.<抽象動詞>あるいは<形式動詞>
3.「ある」と「いる」の使いわけ
4.<抽象動詞>の特殊な使いかた
5.<動詞>と<形容詞>との関係
6.<動詞>
書誌情報
紙版
発売日
1976年06月07日
ISBN
9784061580435
判型
A6
価格
定価:1,111円(本体1,010円)
通巻番号
43
ページ数
278ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
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