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日本の文章
ニホンノブンショウ
- 著: 外山 滋比古

本書は、英文学・英語教育に精通する著者が、外国語と日本語の文章を対等に比較・客観視して、日本語のあるべき真の姿を解明したもので、学者的直感と見識が随所に読みとれる。とくに、言葉は幼いときの基礎がいかに大切であるかを説く著者の筆鋒が、折にふれて国語教育への鋭い言及となって現れる。教育者のためばかりでなく、言葉や文章に関心のある一般読者のために、日本語の根本的な問題を考察した画期的な文章論といえよう。
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目次
1 「私」のいない世界
2 耳で読む
3 清水に魚すまず
4 日本の文章
5 知的散文
6 おもしろさ
7 「が」の問題
8 間のゆとり
9 先生の書く文章
10 楷書と行書
11 愉しきかな手紙
12 打てば響く返事
13 ほほえみをたたえる
14 話しかける気持ちで
15 漢文に学べ
16 TV・オア・ノット・TV
17 “すばらしいでした”
18 国語の辞書
19 新しい文体の舞台
20 書き出しの文章
21 タテとヨコ
22 短い文章
23 言葉の世界
24 構造的翻訳
25 名訳受難
26 文体のことなど
27 “引用”ということ
28 書けない言葉の教育
書誌情報
紙版
発売日
1984年08月08日
ISBN
9784061586482
判型
A6
価格
定価:968円(本体880円)
通巻番号
648
ページ数
245ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
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