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新訂 女官通解
シンテイニョカンツウカイ

万人待望久して“幻の名著”の復活! 平安時代の歴史・文学を理解するには女官の知識が不可欠である。本書は宮廷および斎宮・斎院などで活躍した全女官について、著者がその該博豊富な法制史の知識のうえに、漢文・国文の古典をも博引傍証しながら、その沿革と実態を明確に論述した、画期的な力作である。初版刊行以来数十年を閲するもなお本書を凌ぐ女官の網羅的な解説書は著されておらず、本書の文庫化は正に学界の痛快事である。
- 前巻
- 次巻
目次
前編
1 女子の任官法(付、縉紳家のこと)
2 女房の品位〔1.女房ということ/2.上臈のこと/3.中臈のこと/4.下臈のこと/5.局ということ/6.仙洞女房、女院女房および内親王女房/7.女房の名のこと/8.男房ということ〕
3 女子の位階〔1.位階のこと/2.命婦のこと/3.女叙位〕
後編
1 女官の種類
2 女子の神官〔1.伊勢齋王/2.賀茂斎王/3.他の女子神官〕
3 後宮職員〔1.内侍司/2.蔵司/3.書司/4.薬司/5.兵司/6.みかどの司/7.殿司/8.掃司/9.水司/10.膳司/11.酒司/12.縫司〕
4 他の女官
〔1.御匣殿別当/2.女蔵人/3.采女/4.得選/5.刀自/6.女嬬/7.女官/8.女史/9.歌女、楽女、舞伎(付、五節舞姫のこと)/10.宮仕の女子〕
書誌情報
紙版
発売日
1985年02月06日
ISBN
9784061586703
判型
A6
価格
定価:1,078円(本体980円)
通巻番号
670
ページ数
285ページ
シリーズ
講談社学術文庫
初出
本書は、『女官通解』初版本(五車楼、1906年9月刊)を底本としました。
著者紹介
1877~1928。神戸生まれ。東京帝国大学文科大学漢学科卒業。臨時台湾旧慣調査会(京都大学内)嘱託をへて福岡高等学校(旧制)教授を務める。専門は中国法制史、日中関係史。著書に『支那法制史』『支那日本通商史』『支那ニ於ケル法典編纂ノ沿革』など。
その他: 所 京子(トコロ キョウコ)
1960(昭和35)年、京都女子大学文学部東洋史学科卒業、1968(同43)年、京都女子大学大学院文学研究科修士課程(史学専攻)修了。現在、聖徳学園岐阜教育大学教授を務める。聖徳学園岐阜教育大学名誉教授。博士(文学)。著書に『斎王和歌文学の史的研究』『斎王の歴史と文学』『平安朝「所・後院・俗別当」の研究』『ゆづりは―感謝をこめて』などがある。
装丁: 蟹江 征治(カニエ セイジ)
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