とはずがたり(上)

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とはずがたり(上)

トハズガタリ

講談社学術文庫

鎌倉時代前期、武家階級に活力ある政権を奪われた京都では、古来の政治・経済の基盤を失いかけた貴族たちは退廃的な生活にひたっていた。この風潮の中で、家柄と容色と才智にめぐまれた、久我(こが)雅忠の女(むすめ)がその異常な生涯を自らの手で記したのが『とはずがたり』である。14歳の春、無理に後深草院の後宮にされて一皇子を生みながら、複数の男性とも愛欲の生活を続ける大胆・奔放な生き方・体験を露骨に記述する文学史上特異な作品。


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目次

●巻1
1・新春の御所、父と後深草院の密約
2・恋人(雪の曙)より文と贈物
3・父邸に退出
4・院父邸に作者を訪う、第一夜
5・雪の曙より文
6・第二夜、院の意に従う
7・御所での不安な日常
8・東二条院の御産の盛儀
9・・御所の人魂の怪異
10後嵯峨院発病、六波羅の変事  ほか
●巻2
1・元旦の感慨
2・粥杖の報復に作者院を打つ
3・院の訴え、一族贖(あが)いに定まる
4・隆親・隆顕らの贖い、隆遍鯉を切る
5・実兼の贖い、久我尼(こがのあま)の反論と院の贖い
6・有明の月から恋の告白をうける
7・亀山院来訪、遊宴ののち文
8・長講堂供養、御壺合せ
9・院の病中有明と契る
10・六条殿供花(くうげ)、伏見の松取り  ほか

書誌情報

紙版

発売日

1987年07月06日

ISBN

9784061587953

判型

A6

価格

定価:1,595円(本体1,450円)

通巻番号

795

ページ数

434ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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