紫式部日記(上)全訳注

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紫式部日記(上)全訳注

ムラサキシキブニッキジョウゼンヤクチュウ

講談社学術文庫

『源氏物語』の作者、紫式部の綴った宮仕え日記は、平安朝宮廷社会を克明に描写した貴重な風俗資料である。安産を願う加持祈祷、若宮誕生、初孫に目を細める道長。そして、御湯殿の儀式、豪奢華麗な御産養(うぶやしない)、一条天皇の土御門第への行幸など次々と繰り広げられる祝儀や賀宴。親王誕生の慶びに沸く御堂関白家の様子を、中宮彰子に仕えた式部が伝える注目すべき日記の全訳注。


目次

1 秋のけはひ入り立つままに
2 まだ夜ぶかきほどの月さしくもり
3 渡殿(わたどの)の戸口の局に見いだせば
4 しめやかなる夕暮に
5 播磨の守(かみ)、碁の負けわざしける日
6 八月廿余日(にじふよにち)のほどよりは
7 廿六日、御薫物(たきもの)あはせはてて
8 九日、菊の綿を
9 その夜さり、御前(おまへ)にまゐりたれば
10 十日の、まだほのぼのとするに
11 十一日の暁に、北の御障子(みさうじ)、二間はなちて
12 御いただきの御髪(みぐし)おろしたてまつり
13 午(むま)の時に、空晴れて
14 例の、渡殿(わたどの)より見やれば
15 内裏より御佩刀(みはかし)もてまゐれる
16 御湯殿は酉(とり)の時とか
17 よろづの物くもりなく
18 三日にならせたまふ夜は
19 五日の夜は、殿の御産養(うぶやしなひ)
20 またの夜、月いとおもしろく
21 七日の夜は、おほやけの御産養
22 九日の夜は、春宮(とうぐう)の権の大夫
23 十月十余日までも
24 行幸(ぎゃうがう)近くなりぬとて
25 小少将(こせうしゃう)の君の、文おこせたる
26 その日、あたらしく造られたる船ども
27 御簾の中を見わたせば
28 暮れゆくままに、楽(がく)どもいとおもしろし
29 またの朝に、内裏の御使
30 暮れて月いとおもしろきに
31 御五十日は霜月のついたちの日
32 おそろしかるべき夜の御酔ひ
33 入らせたまふべきことも
34 御前(おまへ)の池に、水鳥どもの
35 入らせたまうは十七日なり
36 よべの御贈物、今朝ぞこまかに

書誌情報

紙版

発売日

2002年07月10日

ISBN

9784061595538

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

1553

ページ数

248ページ

シリーズ

講談社学術文庫

著者紹介

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