紫式部日記(下)全訳注

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紫式部日記(下)全訳注

ムラサキシキブニッキゲゼンヤクチュウ

講談社学術文庫

敦成(あつひら)親王の誕生を中心に御堂関白家の繁栄を描く本書は、最盛期の平安朝宮廷の生活絵巻であり、作者の複雑な心境が吐露される貴重な文献でもある。紫式部は自己を冷厳に凝視し、憂愁に満ちた内面を語り、また、道長との歌の贈答、中宮彰子への新楽府御進講、和泉式部や清少納言などに対する辛口の批評も載せる。多彩な内容を盛り込む特異な日記を丁寧に読み解く。


目次

37 五節(ごせち)は廿日にまゐる
38 寅の日の朝(あした)、殿上人まゐる
39 かからぬ年だに、御覧の日の童女(わらは)
40 侍従の宰相の五節局
41 何ばかりの耳とどむることも
42 臨時の祭の使は、殿の権中将の君
43 師走の二十九日にまゐる
44 つごもりの夜、追儺は
45 正月一日、言忌もしあへず
46 このついでに、人のかたちを
47 若人の中もかたちよしと思へるは
48 斉院に、中将の君という人はべるなり
49 さるは、宮の御心あかぬところなく
50 和泉式部という人こそ
51 かく、かたがたにつけて
52 さまよう、すべて人はおいらかに
53 左衛門(さいも)の内侍(ないし)という人はべり
54 いかに、今は言忌しはべらじ
55 御文にえ書き続けはべらぬことを
56 十一日の暁、御堂へ渡らせたまふ
57 源氏の物語、御前にあるを
58 ことし正月三日まで
59 二日、宮の大饗はとまりて
60 あからさまにまかでて

書誌情報

紙版

発売日

2002年08月09日

ISBN

9784061595545

判型

A6

価格

定価:1,100円(本体1,000円)

通巻番号

1554

ページ数

224ページ

シリーズ

講談社学術文庫

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