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私本太平記(七)
シホンタイヘイキ
- 著: 吉川 英治
一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が“筑紫隠れ”の朝、新田義貞は、凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。左近衛ノ中将の栄誉、それのみでなく、後醍醐の寵姫・勾当の内侍を賜ったのだ。それにひきかえ、貴顕に生命乞いする佐々木道誉の鵺(ぬえ)ぶり。また、朝敵たる汚名は逃れたものの、尾羽打ち枯らした尊氏。しかし彼は、北九州に勢力を養い、反攻を意図する。
一夜にして人間の評価が変るのが乱世の慣い。尊氏が「筑紫隠れ」の朝、新田義貞は凱旋将軍として、堂上の歓呼をあびていた。――尾羽打ち枯らした尊氏であったが、北九州に勢力を養い、密かに反攻を企てる。
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目次
■風花帖(つづき)
勾当の内侍
路頭の子
豆と豆がら
■筑紫帖
瘧
河内鞠唄
よそ者
昼の月
ひびき灘
菊池党
多々羅合戦
船あつめ
山海相聞
雨 期
■湊川帖
面
別れ霜
献 言
桜井の宿
この半夜
日輪分裂
書誌情報
紙版
発売日
1990年04月03日
ISBN
9784061965690
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
394ページ
電子版
発売日
2014年08月01日
JDCN
0619656900100011000F
収録作品
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作品名初出
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作品名
私の吉川英治
初出
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作品名
解説
初出