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私本太平記(八)
シホンタイヘイキ
- 著: 吉川 英治
湊川に繰り広げられた楠木軍の阿修羅の奮戦。さしもの正成も“敗者復活”の足利軍に制圧された。正成の死は、後醍醐方の大堤防の決壊に等しかった。浮き足立つ新田義貞軍、帝(みかど)のあわただしい吉野ごもり。その後の楠木正行、北畠顕家の悲劇。しかし尊氏も、都にわが世の春を謳うとは見えなかった。一族の内紛?勝者の悲哀?彼は何を感じていたか。終章「黒白問答」が、その解答である。
湊川における楠木正成の阿修羅の奮戦――。さしもの正成も“敗者復活”の足利軍に制圧された。正成の死は、後醍醐方の大堤防の決壊に等しく、浮き足立つ新田義貞軍の敗北、帝の慌しい吉野ごもりに繋がる。
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目次
■湊川帖(つづき)
隣りなき丘
七生人間
霧の中
袖の色
黒い紅葉
龍と虎
破 局
■黒白帖
国土病む
まだ二十一
秋霧の御記
天龍寺船
好色「師直草子」
毒の爛漫
正 行
反 噬
武庫川始末
暗天黒地
血の糸
茨とからたち
彼の番
黒白問答
書誌情報
紙版
発売日
1990年04月23日
ISBN
9784061965706
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
396ページ
電子版
発売日
2014年08月01日
JDCN
0619657000100011000E
収録作品
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作品名初出
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作品名
私の吉川英治
初出
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作品名
解説
初出