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加賀百万石
カガヒャクマンゴク
- 著: 津本 陽

前田三代の剛気と絢爛!
前田利家の作りあげた戦国武将のバサラ魂。家康・秀忠に対する利長・利光、大藩の気概!
元和2年(1616)4月、家康は病篤く、薨去に先立ち、前田利光ら諸候を召し寄せ、遺言をした。家康は、わが死後に謀叛をする輩があらわれたときは、徳川家の総力をあげて対戦するとの決意を表わし、諸大名を威嚇した。家康は前田利光に、つぎのようにいった。「儂は前田の身代を取りつぶすよう、たびたび申して参ったが、秀忠はいかにしても同心をいたさず、今に至りしよ。されば、そのほうは儂に恩義はいささかもなく、ただただ秀忠が恩によりて今日ありと心得よ。この儀を忘却いたすでないぞ」──(本文から)
書誌情報
紙版
発売日
1996年12月16日
ISBN
9784062085274
判型
四六
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
438ページ
初出
『北国新聞』紙上に『バサラ利家』の題名で、連載(1994年5月6日から12月31日まで)されました。既刊の『前田利家』(全3巻)に続くもの
著者紹介
著: 津本 陽(ツモト ヨウ)