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逢わばや見ばや 完結編
アワバヤミバヤカンケツヘン
- 著: 出久根 達郎

古本屋は天職であると信じていた。
昭和48年、高円寺に自分の店を構えた。本から薫る、時代のにおいを伝えたくて古書にずっと携わってきた。戦後日本の姿を眺めながら。
――長編自伝小説、ついに完結。
私は古本屋の他に、もう1つ、小説家のなりわいを持つことになった。2つの仕事をこなすのは、けっこう疲れる。商売の方は畳んだらどうか、と知友に言われたが、私にはそのつもりは、全く無かった。古本屋は天職である、と信じていた。――<本文より>
書誌情報
紙版
発売日
2006年12月02日
ISBN
9784062137355
判型
四六
価格
定価:1,870円(本体1,700円)
ページ数
270ページ
初出
『室内』2001年8月号~2005年4月号(「消滅」以降は書き下ろし)