「東京電力」研究 排除の系譜

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

「東京電力」研究 排除の系譜

トウキョウデンリョクケンキュウハイジョノケイフ

「東京電力」とは何だったのか? 原発事故で露見した「安全神話を守るために安全を度外視する」体質。労働組合を潰し、少数意見を監視し続ける一方で、上から下まで一体となって「人間開発」に邁進してきた歴史。これらはわれら日本人が戦後を通じて選択し、体験してきたことではないだろうか。かつて経済記者としてキャリアをスタートさせたジャーナリストが、自らの原点に立ち返り、集大成として追う巨大企業の歴史と将来。


我々はなぜ原発を選び強者に支配されることを望んできたのか――。

戦後の保守論壇形成。
最強を誇った労働組合の壊滅。
カリスマ経営者を称揚する世論――。
無関係とも思われるこれらの要素と密接にかかわり続けてきた、日本を代表するビッグ・ビジネス。
その本質はどこにあるのか?

ノンフィクション誌「G2」に掲載され大反響を呼んだ大型ルポルタージュに5倍のボリュームとなる加筆。
圧倒的な取材を経て初めて明らかになる、日本人と巨大企業の戦後史!


  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

目次

序章 人災と「中国ツアー」
第一章 安全神話のパラドックス
第二章 保守論壇のタニマチ
第三章 木川田一隆「人間開発」の欺瞞
第四章 幻の電源爆破
第五章 「勲章を拒否するほど偉くない」平岩外四
第六章 驕慢なる統治機構
最終章 せめてもの希望を

書誌情報

紙版

発売日

2012年05月31日

ISBN

9784062174176

判型

四六

価格

定価:2,090円(本体1,900円)

ページ数

402ページ

電子版

発売日

2012年08月17日

JDCN

0621741700100011000T

著者紹介

著: 斎藤 貴男(サイトウ タカオ)

斎藤貴男(さいとう・たかお、ジャーナリスト) 1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。 英国バーミンガム大学大学院修了(国際学MA)。 「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者などを経て独立。 主な著書に、『機会不平等』『梶原一騎伝』(文春文庫)、『ルポ改憲潮流』(岩波新書)、『強いられる死 自殺者三万人超の実相』(角川学芸出版)、『いま、立ち上がる』(筑摩書房)、『経済学は人間を幸せにできるのか』(平凡社)、『東京を弄んだ男「空疎な小皇帝」石原慎太郎』(講談社文庫)、『民意のつくられかた』(岩波書店)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『消費税のカラクリ』(講談社現代新書)など多数ある。

オンライン書店一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT