生麦事件の暗号

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生麦事件の暗号

ナマムギジケンノアンゴウ

神奈川県知事在職中、「現地・現場主義」を貫き、県内各地に足を運んできた著者は、幕末に起きた「生麦事件」が、じつは明治維新の一大転換期となる重要な事件だったことを知りました。TPP問題や中央の決められない政治。私たちが生きる現代日本は、まさに幕末維新が直面した危機的状況に瓜二つの状況です。サムライたちはあの危機をいかに乗り越えたのか、その苦闘する姿の中に、現代を生き抜くヒントを探る意欲作!!


 神奈川県知事として「現地・現場主義」を貫き、県内各地にくまなく足を運んできた著者。著書『破天荒力』で全国的に著名な箱根の「富士屋ホテル」創業の背景に、国内外をまたにかけた幕末・明治初期の偉大な男たちの大活躍があったという知られざる事実を明らかにしました。
 以来、その土地の歴史の中、当時を生きた人々の姿の中に、いまを生きるわれわれが学ぶべきヒントが隠されていると考え、知られざる歴史に迫り、発掘していく作業をライフワークのひとつにしています。
 本企画では、やはり神奈川県で起きた「生麦事件」に題を取り、知られざるその真相と、この事件が明治維新の一大転換期となった事実を解き明かしていきます。
 一触即発の不穏な情勢の中、突発的な英国人殺害事件発生、イギリス艦隊の攻撃、薩英同盟、そして維新の回天へ……。鎖国を生きてきたはずの薩摩隼人の臨機応変さ、知性、胆力、そこから浮かび上がる幕末・明治の男たちの「気骨」には驚かされるばかりです。
 情報や、肩書や、権力の有無が現実を決めるのではなく、「人間の意思」こそが現実をつくる。現代日本に決定的に欠けている「何か」を示してくれる、志ある現代人必読の1冊です。


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目次

第1章 文久2年8月21日の惨劇
第2章 生麦事件の舞台をめぐって歴史の旅
第3章 「無礼討ち説」は正しいか
第4章 「攘夷」が英国人を殺したか
第5章 「琉球問題」を抱えていた薩摩藩
第6章 明治維新の起爆剤になった薩英同盟

書誌情報

紙版

発売日

2012年06月13日

ISBN

9784062176552

判型

四六

価格

定価:1,650円(本体1,500円)

ページ数

258ページ

電子版

発売日

2013年04月05日

JDCN

0621765500100011000X

著者紹介

著: 松沢 成文(マツザワ シゲフミ)

1958年、神奈川県に生まれる。慶應義塾大学法学部卒業後、(財)松下政経塾に入塾。1984年、米国ワシントンDCにて、ベバリー・バイロン連邦下院議員のスタッフとして活動。1987年神奈川県議会議員に立候補、県政史上最年少議員として初当選後、連続2期を務める。1993年衆議院に初当選し、連続3期を務めた後、2003年神奈川県知事に就任、2期務め2011年に退任。常に県民の意見に耳を傾け、ふれあいを密にした「現地・現場主義」を信条として活動する。

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