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伏見稲荷の暗号 秦氏の謎
フシミイナリノアンゴウハタシノナゾ
- 著: 関 裕二
伏見稲荷大社と秦氏は、「古代史最後の謎」といっても過言ではない。 伏見稲荷最大の謎は、数が多いことだ。日本各地で祀られ、八幡神と並び、祠の数で他を圧倒している。なぜ伏見稲荷が、これほど広まったのだろう。その一方で、「なぜ狛犬ではなくキツネが結界を守るのか」その理由は? 伏見稲荷を祀りはじめたのは秦氏だが、秦氏も謎めく。 大いなる謎を、解き明かす。
伏見稲荷大社と秦氏は、「古代史最後の謎」ではなかろうか。
稲荷信仰最大の謎は、社数が多いことだ。日本各地で祀られ、八幡神と並び、祠の数で他を圧倒している。
その一方で、「なぜ狛犬ではなくキツネが結界を守るのか」その理由が、はっきりとしない。
伏見稲荷を祀りはじめたのは秦氏だが、秦氏も謎めく。
秦氏は朝鮮半島南部から日本列島にやってきた渡来人だ。山背地方(京都府南部)に根を張り、殖産に務め、ヤマト朝廷を豊かにした人々である。
秦氏はアメーバのような存在で、血のつながりで固まっていたのではなく、大規模な職能集団と考えた方がわかりやすい。飛鳥時代に秦河勝が聖徳太子に寵愛されたという話は有名だが、秦河勝以外で、歴史に名を残した人物がいなかったのは、そのためだ。
もちろん、だからといって、秦氏が日本の歴史に影響力を持たなかったのかといえば、そんなことはない。「日本の基層文化を築きあげたのは秦氏だった」といっても過言ではない。 なぜ、古代で最大の勢力を誇り、日本の基礎を築いた秦氏が、差別される民になっていくのか。なぜ稲荷信仰は、日本各地に伝播していったのか。
古代史最後の謎を、解き明かす。
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目次
第一章 伏見稲荷の不思議
第二章 太秦広隆寺の不思議
第三章 差別される殖産的氏族=秦氏
第四章 聖者殺しと秦河勝
第五章 秦河勝の背負う十字架
書誌情報
紙版
発売日
2012年11月27日
ISBN
9784062180795
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
242ページ
電子版
発売日
2013年02月01日
JDCN
0621807900100011000U
著者紹介
著: 関 裕二(セキ ユウジ)
1959年千葉生まれ。歴史作家。『聖徳太子は蘇我入鹿である』で衝撃デビューを果たし、日本古代史を中心に、ユニークな視点から執筆活動を続けている。 著者に『「天皇家」誕生の謎」』『伊勢神宮の暗号』『出雲大社の暗号』『東大寺の暗号』『源氏と平家の誕生』など。
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