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メルトダウン 連鎖の真相
メルトダウンレンサノシンソウ
「失敗したら地獄のようなことになる」
技術班の解析担当者は身震いした。最前線で対応にあたっていた一人は、心臓がでんぐり返ったようなすさまじい恐怖を感じた。このままいったら格納容器が一気に破損し、あたり一面が放射能に汚染されてしまい、自分たちも生きて帰れないと思った(本書より、一部改変)
3つの原子炉が同時多発的にメルトダウンするという未曾有の事態に見舞われた福島第一原発。想定外のトラブルが連鎖し、格納容器爆発の危機が迫るなか、東京電力の技術者たちは死を覚悟した。400人以上に取材して浮かび上がった驚愕の新事実とは!
B5版カラーページに、事故現場の貴重な写真と東電社員の貴重な証言、多数掲載。福島第一原発事故を理解するための必須の一冊
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに
第1章 全電源喪失
第2章 ICとRCIC
第3章 決死隊のベント作業
第4章 幻の電源復旧
第5章 忍び寄る連鎖
第6章 加速する連鎖
第7章 使用済み核燃料の恐怖
第8章 冷却の死角
第9章 SR弁とベント弁の死角
第10章 死角をなくすために
おわりに
書誌情報
紙版
発売日
2013年06月15日
ISBN
9784062184205
判型
B5
価格
定価:2,090円(本体1,900円)
ページ数
296ページ
著者紹介
著: NHKスペシャル『メルトダウン』取材班(NHKスペシャル メルトダウンシュザイハン)
「事故はなぜ起こったのか」「人類は原発を制御できるのか」。福島第一原発事故から2年が経ったにもかかわらず、いまなお多くの謎が残され、事故の検証作業はまだ途上にある。NHKでは、原子力問題に精通した取材記者、番組制作者からなる取材班を結成し、400人以上の関係者に取材、各種事故調でも触れられていない独自の視点で多角的に事故を検証した。本書は、NHKスペシャル『メルトダウン 福島第一原発あのとき何が』(2011年12月18日放送)、『メルトダウン 連鎖の真相』(2012年7月21日放送、第67回文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門大賞受賞)、『メルトダウン 原子炉「冷却」の死角』(2013年3月10日放送)で取材した関係者の証言や記録をもとに、書籍として再構成したものである。
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