愚民文明の暴走

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愚民文明の暴走

グミンブンメイノボウソウ

無責任極まりない近代大衆社会の病について深く洞察し、民主主義・人権主義の偽善について警鐘ならしつづけてきた評論家・呉智英と、「B層」をキーワードに大衆社会の落とし穴を過激に指摘し続けている新進気鋭の哲学者・適菜収が、現代ニッポンの真の「病の姿」を赤裸々にあばき、その解決法について徹底的に考察し論じ尽くした。世の中の悪癖から解き放たれ、より良く自分の生を生きぬく思考の術を手に入れられる必読の内容だ。


食品の偽装表示問題しかり、秘密保護法案反対デモしかり、自民党独裁から民主党そして自民党への反動票しかり、市場主義経済への賛成または反対しかり、「民意」という名の価値観のブレそのままに、ものごとの判断基準が揺れ動きつづけている時代。偽善、偽装、偽造が根深くはびこる現代ニッポンはこれからどこへ向かおうとしているのか? いったいいまの世の中において正しい考え方とは何なのか? 無責任極まりない近代大衆社会の病について深く洞察し、民主主義・人権主義の偽善について警鐘ならしつづけてきた評論家・呉智英と、「B層」をキーワードに、大衆社会の落とし穴を指摘し続けている新進気鋭の哲学者・適菜収が、現代ニッポンの真の「病の姿」を赤裸々にあばき、その解決法について徹底的に考察し論じ尽くす。いったい何が正しい考え方で、何が間違った思考法なのか。哲学的、社会学的、歴史学的見地から現代人が、世の中の悪癖から解き放たれ、より良く自分の生を生きぬく思考の術を手に入れられる必読の書だ。


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目次

目次
第一章 バカは民主主義が好き
ポピュリズムとは何か?
普通選挙はもう止めよう
フランス革命の欺瞞
大江健三郎の精神構造
道徳の扱い方
在特会は市民運動
若さを礼賛する愚
橋下徹と全体主義
正義の暴走について
ネットで一番強いのはバカ
職人と大衆社会
第二章 キリスト教と宗教の本質
宗教の起源
ニーチェとキリスト教
キリスト教はなぜ世界を支配できたのか?
パウロ教と辻邦生
歴史を変えた殉教者
矢野顕子とハルマゲドン
今なぜ荘子思想なのか?
第三章 吉本隆明という「共同幻想」
吉本信者とスターリニズム
親鸞と「関係の絶対性」
マルクス主義と独我論
日本映画がくだらない理由
知識人の自己顕示欲
「ナロードの中へ」と叫ぶ奴
東日本大震災と絆
愉快犯と真性バカ
三島由紀夫はなぜ死んだのか?
第四章 B層社会の反知性主義
指導者と制度外的思考
仏教に注目した西洋人
ギャンブルと脳内麻薬
セックスと権力志向
革マル・天理教・中島みゆき
田中角栄の学歴詐称
第五章 「保守」とは何か?
民主制と共和制の違いとは
自称「保守」の暴走
本居宣長と八百万の神
近代国家の中の皇室
世俗国家と宗教国家
第六章 民主主義か哲人主義か
誰が指導者か
選挙免許制度のすすめ
デモクラシーと排除の構造
フェミニズムと反知性主義
英雄待望論の背景
左翼に足りないのは教養
官僚批判の構造とエリートの条件

書誌情報

紙版

発売日

2014年06月25日

ISBN

9784062188982

判型

四六

価格

定価:1,430円(本体1,300円)

ページ数

226ページ

電子版

発売日

2014年08月01日

JDCN

0621889800100011000S

著者紹介

著: 呉 智英(クレ トモフサ)

呉智英(くれ・ともふさ、ごちえい)1946年生まれ。評論家・マンガ評論家。近著に「吉本隆明という共同幻想」「つぎはぎ仏教入門」など。

著: 適菜 収(テキナ オサム)

適菜収(てきな・おさむ)1975年生まれ。早稲田大学卒。哲学者。ニーチェの哲学、思想に造詣が深い。「日本をダメにしたB層の研究」「ゲーテの警告」「ニーチェの警鐘」他ベストセラー多数。

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