
マイページに作品情報をお届け!
稚拙なる者は去れ 天才心臓外科医・渡邊剛の覚悟
チセツナルモノハサレテンサイシンゾウゲカイワタナベゴウノカクゴ
- 著: 細井 勝
数々の難手術を成功させ、以前なら、なす術のなかった患者たちの命を救ってきたことから「現代のブラック・ジャック」「天使の手をもつ心臓外科医」などと称される金沢大学の渡邊剛教授。本書は渡邊医師のこれまでの軌跡と、さらなる医療への夢を追います。
数々の難手術を成功させ、以前なら、なす術のなかった患者たちの命を救ってきたことから「現代のブラック・ジャック」「天使の手をもつ心臓外科医」などと称される金沢大学の渡邊剛教授。日本で初めて「オフポンプ手術」(人工心肺を使わず、心臓を拍動させたまま行う手術。天皇陛下の狭心症手術で一躍有名になった)を成功させ、スタンダードな技術として確立すると同時に、わが国では他にできる者がいない「ロボット手術」や「アウェイク手術」も日常的にこなす人物です。血管を吻合するスピードは一般の5倍といわれる手早さ、執刀した手術の成功率は、世界一の99.5%。
若き日は、ドイツで心臓外科の父と呼ばれるハンス・ボルスト教授のもとで修行し、技術だけでなく、「人に頼るな」という教えを叩きこまれました。人に頼るなとは、権威や因習、序列、流行ではなく、自分で判断するということ。この反骨精神が、渡邊医師の生き方を貫いてきました。
「ブラック・ジャックになりたい」と夢見た少年は、世界最高レベルの医者となったいまでも、「とにかく患者と関わりたい」と、多忙をきわめながらも、手術前の患者と、その状態を知るため、直にメールでやりとりをします。手術費を払えない子どもが患者のときには、費用を自腹で負担することもあるといいます。
本書は渡邊医師のこれまでの軌跡と、さらなる医療への夢を追います。
- 前巻
- 次巻
オンライン書店で購入する
目次
第1章 「メール外来」をご存じですか
第2章 奇跡の「ダ・ヴィンチ」心臓外科手術
第3章 ブラック・ジャックに導かれ
第4章 孤高の道をひた走る
第5章 稚拙なる者は去れ
第6章 「白い巨塔」より「最後の砦」
書誌情報
紙版
発売日
2014年08月12日
ISBN
9784062189286
判型
四六
価格
定価:1,650円(本体1,500円)
ページ数
226ページ
電子版
発売日
2014年09月26日
JDCN
0621892800100011000O
著者紹介
細井 勝(ほそい・まさる) 1954年石川県生まれ。中央大学卒業。20年にわたる新聞記者生活を経て、2000年に独立。細井勝事務所を開設して、金沢の地域ジャーナル誌『学都』に編集長として関わりながら、ノンフィクション、ルポルタージュの執筆活動を続けている。著書に『加賀屋の流儀』『加賀屋のこころ』『遭難者を救助せよ』(いずれもPHP研究所)がある。
オンライン書店一覧
関連シリーズ
-
人体部品ビジネス
-
救急医からの警告
-
手術はすごい
-
現代日本の医療問題
-
透析を止めた日
-
「幸せな最期」を過ごすために大切な21のこと
-
医療崩壊 真犯人は誰だ
-
愉快な病人たち
-
幸せに死ぬために 人生を豊かにする「早期緩和ケア」
-
未来の医療年表
-
日本の医療
-
大学医学部の危機
-
空白の軌跡<心臓移植に賭けた男たち>
-
なぜ、日本の精神医療は暴走するのか
-
いのちの値段
-
小さな生命燃えつきて 少年と脳外科医の記録
-
いのちある限り ある脳神経外科医の記録
-
人間らしい死を迎えるために
-
不老超寿
-
日本の医療、くらべてみたら10勝5敗3分けで世界一
-
不要なクスリ 無用な手術 医療費の8割は無駄である
-
生殖医療の衝撃
-
自宅で死ぬということ 死に方は自分で選ぶ
-
失われた「医療先進国」
-
医療大崩壊
-
医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい
-
異端のメス 心臓外科医が教える病院のウソを見抜く方法!
-
死因不明社会
-
先端医療のルール-人体利用はどこまで許されるのか
-
実はすごい町医者の見つけ方~病院ランキングでは分からない
-
最高の医療をうけるための患者学
-
救急精神病棟
-
完全図解 医療のしくみ
-
医療が日本を殺す! 国民が医療から命を守る13の方法
-
医師としてできること できなかったこと 川の見える病院から
-
安楽死と尊厳死 医療の中の生と死
-
ササッとわかる検査数値と健康度
-
ササッとわかる近視矯正手術「レーシック」で失敗しない本
-
かかり続けてはいけない病院 助けてくれる病院
-
おいしい患者をやめる本 医療費いらずの健康法
-
DNA医学の最先端 自分の細胞で病気を治す
-
「生きている」を見つめる医療 ゲノムでよみとく生命誌講座