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祝祭の<帝国> 花電車・凱旋門・杉の葉アーチ
シュクサイノテイコクハナデンシャガイセンモンスギノハアーチ
- 著: 橋爪 紳也

帝(みかど)を言祝(ことほ)ぐ「花電車」。日清・日露の戦勝を祝う「凱旋門」。開化のシンボル「杉の葉アーチ」。舶来の祝祭装置に伝統的な「吉祥」の演出術が出会い、「帝国」の創出を可視化していく。近代日本の「祝祭」が動員した和洋折衷の図像や物語の基層を探り、文化技術としての装飾に迫る。
【目次】
はじめに 都市の自己演出
第一章 杉の葉アーチ――欧化のシンボル
1 西洋風の歓迎門
2 身近な西洋飾り
3 和風化する緑門
第二章 凱旋門――ハリボテの帝国
1 日清戦争の祝勝演出
2 日露戦争の凱旋門
3 凱旋装飾の展開
第三章 花電車――帝都の山車
1 花電車の誕生
2 「帝」のパレード
3 「都市」のデコレーション
第四章 門松と蓬莱山――吉祥空間の基層
1 吉祥の文様
2 吉祥の空間デザイン
3 門松の起源
4 松竹梅と蓬莱山
第五章 「見立て」と「風流」――装飾という技術
1 「見立ての文化」と吉祥
2 造花という素材
3 「風流」と都市の祝祭
あとがき
参考文献
索引
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに 都市の自己演出
第一章 杉の葉アーチ――欧化のシンボル
1 西洋風の歓迎門
2 身近な西洋飾り
3 和風化する緑門
第二章 凱旋門――ハリボテの帝国
1 日清戦争の祝勝演出
2 日露戦争の凱旋門
3 凱旋装飾の展開
第三章 花電車――帝都の山車
1 花電車の誕生
2 「帝」のパレード
3 「都市」のデコレーション
第四章 門松と蓬莱山――吉祥空間の基層
1 吉祥の文様
2 吉祥の空間デザイン
3 門松の起源
4 松竹梅と蓬莱山
第五章 「見立て」と「風流」――装飾という技術
1 「見立ての文化」と吉祥
2 造花という素材
3 「風流」と都市の祝祭
あとがき
参考文献
索引
書誌情報
紙版
発売日
1998年07月10日
ISBN
9784062581356
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
通巻番号
135
ページ数
216ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1960年生まれ。京都大学工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科修士課程修了。大阪大学大学院博士課程修了。工学博士。専門は、商業建築史、都市開発・都市計画史。京都精華大学助教授。 著書に『化物屋敷』(中公新書)『明治の迷宮都市』(平凡社)『海遊都市』(白地社)『倶楽部と日本人』(学芸出版社)など、多数ある。
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