
マイページに作品情報をお届け!
英語講座の誕生 メディアと教養が出会う近代日本
エイゴコウザノタンジョウメディアトキョウヨウガデアウキンダイニホン
- 著: 山口 誠

ラジオ放送の開始とともに生まれ、真珠湾攻撃の朝にも発信された「英語講座」。教養として難解な英文学、受験英語=解読技術をへて、総動員体制下の実用英語会話へ。電波にのる「英語」の変遷に、いかなる力が作動したのか?現代日本の英会話熱、英語教育の原点を抉りだし、メディアと英語と教養の節合過程を解明する。
【目次】
はじめに 「英語会話」はいつ始まったか
序章 放送と教養の出会い
1 一九五二年の放送たち
2 「教養」の発見
第一章 最初の「英語講座」
1 東京高等師範学校の英語教育者たち
2 「英文学」という普遍教養
3 「英語講座」への反応
第二章 「英文学」の思考様式
1 岡倉由三郎という出来事
2 「国語」から「英文学」へ
3 「英文学」の地平
第三章 英語をめぐる内戦
1 英語はもういらない
2 「英文学」の組織化
第四章 第二放送と「受験英語」
1 第二放送の新設
2 佐川春水と「受験英語」
第五章 時局化のなかの「英語会話」
1 「英語会話講座」の誕生
2 「英語会話」とEnglishの関係
3 変化していく放送
第六章 「世界」と「日本」と英語会話
1 一九三〇年代の国際主義者たち
2 「英語会話」の思考様式
3 非対称な「世界」と語る主体化
第七章 「英語」のような「国語」
1 第二言語としての「共通語」
2 二つの「共通語」の思考
3 消滅、あるいは「中断」
おわりに 英語会話の権力
注および参考文献
あとがき
索引
- 前巻
- 次巻
目次
はじめに 「英語会話」はいつ始まったか
序章 放送と教養の出会い
1 一九五二年の放送たち
2 「教養」の発見
第一章 最初の「英語講座」
1 東京高等師範学校の英語教育者たち
2 「英文学」という普遍教養
3 「英語講座」への反応
第二章 「英文学」の思考様式
1 岡倉由三郎という出来事
2 「国語」から「英文学」へ
3 「英文学」の地平
第三章 英語をめぐる内戦
1 英語はもういらない
2 「英文学」の組織化
第四章 第二放送と「受験英語」
1 第二放送の新設
2 佐川春水と「受験英語」
第五章 時局化のなかの「英語会話」
1 「英語会話講座」の誕生
2 「英語会話」とEnglishの関係
3 変化していく放送
第六章 「世界」と「日本」と英語会話
1 一九三〇年代の国際主義者たち
2 「英語会話」の思考様式
3 非対称な「世界」と語る主体化
第七章 「英語」のような「国語」
1 第二言語としての「共通語」
2 二つの「共通語」の思考
3 消滅、あるいは「中断」
おわりに 英語会話の権力
注および参考文献
あとがき
索引
書誌情報
紙版
発売日
2001年06月08日
ISBN
9784062582148
判型
四六
価格
定価:1,760円(本体1,600円)
通巻番号
214
ページ数
264ページ
シリーズ
講談社選書メチエ
著者紹介
1973年生まれ。埼玉大学教養学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在学中。実践女子大学非常勤講師。専攻は、メディア研究、文化社会学。著書に、『知の教科書カルチュラル・スタディーズ』(共著・講談社選書メチエ)、論文に、「メディアの編成、知の編制」(『思想』岩波書店、2001年2月号所収)、訳書に、『メディア・スタディーズ』(共訳・せりか書房)などがある。
関連シリーズ
-
テロルの昭和史
-
明と暗のノモンハン戦史
-
幻のレコード 検閲と発禁の「昭和」
-
「戦前」の正体
-
歴史が暗転するとき
-
東條英機 封印された真実
-
枢密院
-
昭和の参謀
-
日本左翼史
-
自伝的戦後史
-
近現代史からの警告
-
ノモンハン 責任なき戦い
-
戦後欲望史
-
鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史
-
昭和の怪物 七つの謎
-
近代日本の構造 同盟と格差
-
大正=歴史の踊り場とは何か
-
昭和の戦争 日記で読む戦前日本
-
元華族たちの戦後史
-
日米戦争と戦後日本
-
ヌードと愛国
-
日本軍と日本兵 米軍報告書は語る
-
日本の禍機
-
第一次世界大戦と日本
-
愛と暴力の戦後とその後
-
やさしさをまとった殲滅の時代
-
「失敗」の経済政策史
-
臨時軍事費特別会計 帝国日本を破滅させた魔性の制度
-
物語日本推理小説史
-
秘録・日本国防軍クーデター計画
-
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか
-
謎とき日本近現代史
-
大川周明の大アジア主義
-
祖父たちの零戦
-
戦争の日本近現代史
-
戦前日本の安全保障
-
戦前昭和の社会 1926-1945
-
戦後史をよみなおす――駿台予備学校「戦後日本史」講義録
-
枢密院議長の日記
-
新しい左翼入門―相克の運動史は超えられるか
-
若者殺しの時代
-
実録 朝日新聞水滸伝
-
原爆投下は予告されていた 国民を見殺しにした帝国陸海軍の犯罪
-
教育と国家
-
吉田茂と昭和史
-
岩崎彌太郎─「会社」の創造
-
ライシャワーの昭和史
-
ラーメンと愛国
-
モスラの精神史
-
ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]
-
ヒゲの日本近現代史
-
いつだって大変な時代
-
アレン・ダレス 原爆・天皇制・終戦をめぐる暗闘
-
「戦後」を点検する
-
「昭和」を点検する
-
〈満洲〉の歴史