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うつ病の人に言っていいこと・いけないこと
ウツビョウノヒトニイッテイイコトイケナイコト
- 監: 有馬 秀晃

家族や同僚がうつ病にかかった時、どんな言葉をかければよいでしょうか。よく「うつ病の人を励ましてはいけない」と言いますが、実は励ました方がよい時期もあります。本書では、タブーな言葉から回復を後押しする励まし方まで、うつ病の長期化・再発を防ぐ接し方を徹底解説します。また、うつ病の本人向けにも「病気の打ち明け方」や「治療中の人付き合い」をアドバイス。家庭や職場での場面別対応例が満載で、すぐに使える一冊。
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【家庭や職場での場面別対応例が満載】
うつ病の人に「がんばって」は本当に禁句なのでしょうか?
タブーな言葉から、回復を後押しする励まし方まで、
家庭や職場での場面に応じた対応例が満載。
うつ病の長期化、再発を防ぐ接し方を徹底解説します。
(まえがきより)
私はうつ病患者さんの復職支援に10年以上とりくんできました。患者さんを支える家族への対応にも、力を入れてきました。また、企業の産業医として職場の健康管理にも携わっています。
そのような活動のなかで痛感してきたのが、うつ病患者さんを治す(単に病気が癒えるだけでなく、社会的機能も回復させ、再発を防ぐ)ためには、本人への治療に加えて、家族や職場の人々など、関係者へのアドバイスや働きかけが重要だということです。
患者さんへの対応だけでは、患者さん自身はよくなっても、その人を支える家族や職場の人々が疲弊し、共倒れしてしまうことがよくあります。関係者を支えることも必要なのです。そうした周囲の支援が、患者さんの回復に必要であることも、言うまでもありません。
本書は絶対的な正解を示すものではありません。むしろ、本書を引き合いにして、患者さんと家族、職場の人々が話し合いの機会をもってもらえれば幸いです。(監修者 有馬秀晃)
【家族が言っていいこと・いけないこと】(一例紹介)
●自殺をほのめかされたらなんて言えばいい?
●経済的な不安を本人にどう話す?
●職場とのやりとりは本人に任せたほうがいい?
●気晴らしに遊びや会食に誘ってもいい?
【職場で言っていいこと・いけないこと】(一例紹介)
●うつ病の同僚から仕事上の相談をされたらどうする?
●生産性の低下が目立ってきたらどう切り出せばいい?
●法的に問題となる言い回しは?
●休職中の社員の状況を家族に聞いていい?
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目次
《第1章 [家族ができること] 励ましてもいいが、本音は言わないで》
原則1 励まし方
原則2 本音と建て前
【〇言っていいこと(自宅療養期)】生活リズムのよい変化を伝える/ 自殺をほのめかされたら、話を聞く
【×いけないこと(自宅療養期)】経済的な見通しを、本人に相談する
【〇言っていいこと(リハビリ期)】外出する気力が出てきたら励ましてもいい/ 職場や外部とのやりとりを本人に任せる
【×いけないこと(リハビリ期)】誘ったりすすめたりしすぎてペースを乱す/ 患者さんに「支えるのも大変だ」と言う
【〇言っていいこと】本音は家族相談の窓口に打ち明ける
【〇子どもに言っていいこと】
【〇親族に言っていいこと】
《第2章 [職場ができること] 励ましたい気持ちをおさえ、制度を優先する》
原則3 在籍中の配慮
原則4 求職・復職
【〇言っていいこと】本人のためにも、やりとりはなるべく記録する/ 相談はよく聞き、しかし職場の秩序は守る/ 生産性の低下が目立つなら、専門家への相談を提案
【×いけないこと】気をつけたい、法的に問題となる言い回し
【〇言っていいこと】休職期間の見通しを立て、群発うつを防ぐ/ 「職場は働く場所」を前提として話す/ 「現代型うつ」には明確な診断書を求める
【×いけないこと】苦情を本人ではなく、家族に伝えてしまう
《第3章 [患者さんができること] 病気を打ち明け、協力を頼む》
原則5 カミングアウト
原則6 人間関係の維持
【〇本人が言っていいこと】家族や職場にうつ病のことを打ち明ける/ 迷惑がかかるとしても、休業を願い出る
【×本人が避けたいこと】理解を求めすぎて関係者と対立する
【〇本人が言っていいこと】重要な決断は、家族に預かってもらう/ 治療中も職場とは連絡をとり続ける
【×本人が避けたいこと】アドバイスが多すぎる人とは距離をおく/ ソーシャルメディアは治療の邪魔になりがち
《第4章 なぜ「リハビリ期のコミュニケーション」が重要なのか》
治療とリハビリ(自宅療養期)
治療とリハビリ(日常生活期~社会適応期)
治療とリハビリ(社会適応期)
書誌情報
紙版
発売日
2014年04月25日
ISBN
9784062597814
判型
B20取
価格
定価:1,540円(本体1,400円)
ページ数
102ページ
シリーズ
健康ライブラリーイラスト版
著者紹介
品川駅前メンタルクリニック院長。医学博士。東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野客員研究員。東京医科歯科大学大学院博士課程修了。産業医科大学産業医学ディプロマ修了。スタンフォード大学との共同研究などをへて、現職。専攻は精神医学、産業精神保健学。とくにうつ病の人の復職支援。現在は短期間での復職をめざす「リワーク・ベーシック」プログラムの研究・実践に従事。著書に『うつ病リワークプログラムのはじめ方』(弘文堂、分担執筆)など。
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