「品格」の磨き方

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「品格」の磨き方

ヒンカクノミガキカタ

講談社+α新書

金、効率、スピードの対極にある日本の価値。「和敬静寂」の教えに学ぶ美しい生きかた。茶道と武士道に秘められたメッセージとは。「大人」のための上品へのレッスン100!! 未来に希望を抱かせる一冊!


金、効率、スピードの対極にある日本の価値。
「和敬静寂」の教えに学ぶ美しい生きかた。
茶道と武士道に秘められたメッセージとは。
「大人」のための上品へのレッスン100!!

真の幸せとは何かについて、きちんとした考え方を持っていたはずだ。金の重要性は認識していても、金にこだわりすぎると幸せが遠のいていく危険性も知っていた。そこで、金のことは二の次にするという知恵があった。今こそ、その知恵を取り戻し、生かすときだ。品格を磨くには、まず中身を「きれい」にしておく必要がある。表面的に光らせようとするのに重きを置いたのでは、逆に、中身の汚さを露呈する結果にもなりかねない。悪に与しないで善を為し、汚いものを排して美を追求し、どこまでも清らかさを貫こうとする強固な意志を確立するのが先決だ。性根をすえて取り組まなくてはならない。

●「ノー」をいわない知恵
●「雄弁は銀、沈黙は金」
●「恥を知れ」は死の宣告
●茶道は「生の術」
●あわてる乞食はもらいが少ない
●「看脚下」の教え
●宵越しの借金は持たない
●いかがわしい「○○屋」が増えている
●投資という名の賭博
●奇蹟が起こる国


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目次

はじめに
第一章 日本人の本質
和を以て貴しと為す
エゴよりも融和のバランス感覚
自然の中に包含される心性
「運を天に任せる」ということ
略奪の文化と学びの文化
他者に長所を見出す感性
「謎の微笑」は好意のしるし
「ノー」をいわない知恵
三人の才色兼備
「雄弁は銀、沈黙は金」
我慢の美徳

第二章 茶道と武士道
利己的な人は「社会の敵」
本物の格好よさ
時代劇の教え
武士の掟
責任というもの
一蓮托生で連帯責任
組織に対する忠誠心
「本分」を尽くす
武士に二言なし
己の言葉には切腹の気構えで
下品な鉄面皮
「恥を知れ」は死の宣告
「戦い」はただのエゴ
武士道の限界
茶道は「生の術」

第三章 「わび」「さび」の美学
なぜ「礼」を尽くすか
「親しき中にも礼儀あり」
優雅な日本の建築
細に工夫を凝らすもてなしの心
システムには「芸」がない
非対称で「動き」を演出
「楽」にすれば「品」がなくなる
窮屈の効用
着物に学ぶコントラストの美
「わび」「さび」の美的センス
マーケティングは「悪徳」
あわてる乞食はもらいが少ない

第四章 下品な資本主義
「自由競争」の正体
経営者の条件
「我が子」にすすめられるか?
欲につけ込む浅ましさ
横取りは幼児の行動
さもしい「企業買収」
ただの「切り捨て」を誇る卑劣
正しいリストラはトップから
宵越しの借金は持たない
金貸しが品格を高める方法
いかがわしい「○○屋」が増えている
投資という名の賭博

第五章 美しき曖昧さ
邦楽に日本人のルーツを見る
ふと口ずさむ歌にこそ人生が
日本が世界に誇るもの
法治国家の恥の結晶
文化の産物──「道」
日本人だけの「気高い」言動
農耕民族の団体主義
日本式品格ある個人主義
奇蹟が起こる国
「お天道様が見ている」
四季を楽しむ感受性
郷に入っては郷の人になる

書誌情報

紙版

発売日

2006年11月22日

ISBN

9784062724098

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

ページ数

192ページ

シリーズ

講談社+α新書

電子版

発売日

2014年02月14日

JDCN

0627240900100011000M

著者紹介

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