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坂本龍馬を英雄にした男 大久保一翁
サカモトリョウマヲエイユウニシタオトコオオクボイチオウ
- 著: 古川 愛哲

官軍の志士も畏怖し続けた徳川幕府最大の頭脳。龍馬も海舟も西郷も桂も師と仰いだ士(サムライ)。船中八策も大政奉還も日本国存続に命を賭けた直参旗本の発案だった!
大久保一翁とは何者であろうか。軍艦奉行となった海舟の活躍で、諸藩にその名と思想は知られていた。薩摩の家老・小松帯刀、西郷隆盛、大久保利通、長州の木戸孝允(桂小五郎)、周布政之助、土佐の坂本龍馬、公家の岩倉具視など、幕末維新の数多の傑物が揃って大久保一翁に期待し、一翁が幕閣に登用されれば、「討幕を止める」とまで声を揃えたほどである。 討幕派の西郷や大久保、木戸からも一目置かれ尊敬されていたことは、幕末維新の複雑な政局を知るうえで、一翁その人を避けては通れないことを意味する。一翁の最大の功績は、幕府の中枢にありながらも、私心を捨て、広く意見を聞き、深く洞察して結論を出すと、その主張を公言して憚らないことにあった。そのひとつが諸藩の重役や志士を驚かせた「大開国論」である。
●一翁に心酔する志士たち
●大政奉還の裏で進む謀略
●江戸城開城までの真の主
●「慶喜斬るべし」に悩む西郷
●江戸城総攻撃延期の真実
●無禄覚悟でごった返す駿府輸送船
●あだ名は「もののふ」
●昇進は受けても昇給は受けず
●要職復帰後5日でまたもや罷免
●隠居後も幕府の知恵袋
ⒸAitetsu Furukawa/
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書誌情報
紙版
発売日
2009年12月23日
ISBN
9784062726245
判型
新書
価格
定価:964円(本体876円)
通巻番号
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社+α新書
電子版
発売日
2022年12月23日
JDCN
06A0000000000576400E
著者紹介
ふるかわ・あいてつ―1949年、神奈川県に生まれる。日本大学芸術学部映画学科で映画理論を専攻。放送作家を経て雑学家となる。「万年書生」と称し、東西の歴史や民俗学をはじめ生理学や科学技術史まで幅広く研究。また、世界の映画大学とも言える「国際学生映画祭」の創設に加わり、新しい視点から芸術をバックアップする。<CR> 著書には『雑学・日本の歴史』(日本実業出版社)、『裏日本史』(ワニ文庫)、『歴史クイズ式 この地名の漢字が読めますか?』(講談社+α文庫)、『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた』『九代将軍は女だった!』『江戸の歴史は隠れキリシタンによって作られた』(以上、講談社+α新書)などがある。
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