臆病なワルで勝ち抜く! 日本橋たいめいけん三代目「100年続ける」商売の作り方

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臆病なワルで勝ち抜く! 日本橋たいめいけん三代目「100年続ける」商売の作り方

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講談社+α新書

「黒くてチャラい」が、腕は超一流! 「家庭でも作れる洋食」しかし「家庭では決して作れない味」で、激戦区日本橋で勝負し続けて83年。『有吉反省会』(日本テレ時系)でも大注目の異色料理人・「たいめいけん三代目」茂出木浩司氏が、その素顔と成功の秘密を初めて語る。「才能がない」「親のプレッシャーがつらい」「敷かれたレールは面白くない」……だったら自分で面白くしてやろうぜ、と若者たちにエールを送る!


 創業昭和6年、作家・池波正太郎や映画監督・小津安二郎も愛した味を守り続けて83年。「腕はいちばん」と地元から評される日本橋たいめいけん三代目・茂出木浩司氏。
 ところが当人は、それ以上に『有吉反省会』(日本テレビ系)など、テレビ等で見せる強烈な「キャラ」で知られています。極限まで日焼けした真っ黒な風貌、チャラくて、心配症で、一見したところはいかにも「ボンボンの三代目」。
 しかし、「家庭でも作れる洋食、しかし家庭では決して出せない味」で、激戦区日本橋で創業100年を目指して挑戦を続け、そのキャラを生かして、フランパンひとつで「たいめいけん」を全国ブランドにし、「洋食や 三代目たいめいけん」など新業態の多角展開を仕掛ける様は、ただの「ボンボン」ではありません。「黒くてチャラい」見た目をカモフラージュにした、戦略家・戦術家としての経営者の顔が見え隠れしています。
 本書は、いま注目の異色料理人が、その素顔と成功の秘密を開陳しつつ、「才能がない」「親のプレッシャーがつらい」「敷かれたレールは面白くない」と悩める若者たちに本気で勝負する、破天荒な1冊です。


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  • 次巻

目次

第一章 「攻め」と「守り」のバランス感覚
 変化を受け入れつつ守る
 色黒でチャラい臆病者
 テレビも料理も、人を喜ばすもの
 料理人は“腕だけが命”
 自分が出たテレビは見ない
 老舗らしくない老舗になる
 異なる価値観が意外性を生む
 「軸」があるから攻められる
 「おいしい!」は当たり前

第二章 プレッシャーには勝たなくていい
 生まれながらの三代目
 父へのライバル意識と反骨精神
 『たいめいけん』百年への挑戦
 ビビりだから、開き直れる
 創業者も代を継ぐのも重圧は同じ
 「屋号」では食っていけない現実
 孤独になっても孤立はするな
 “老舗のプライド”はいらない
 孤独はポジティブなもの
 『三国志』の“滅び”に学ぶ

第三章 人を好きになれば、人に好かれる
 経営者よりキャプテンでいたい
 若いスタッフは最高の刺激
 頭を下げるのは「タダ」
 ものごとは“運”が九割
 一二〇%で人は初めて喜ぶ
 サプライズ演出が心を動かす
 本気の趣味が出会いを呼ぶ
 「信じる人」に人は集う
 依頼は断らない
 合わない人は「敬して遠ざける」

第四章 フライパンを振り続ける人だけが生き残る
 伝統を守り、オリジナルを作る
 五年後に残る店は一〇%以下
 出店は“計画”するな!
 数字だけで飲食店は語れない
 経営者は“ギャンブル厳禁”
 ウソでもいいから自信満々
 『洋食や 三代目 たいめいけん』
 フランチャイズ時代のリスク管理
 アイデアはひとりでは実現しない

第五章 「個」をブランドにする
 ネガティブ人間に勝機あり?
 余計なことを考える力
 自分のピークを設定する
 自己暗示と感謝の成功法則
 トレードマークになる習慣を持つ
 ファッションが「らしさ」を作る
 若者はギラギラしていていい
 コンプレックスは「個性」
 二重人格的な自分を知覚する
 人は役割があって生まれてくる

おわりに

書誌情報

紙版

発売日

2014年11月21日

ISBN

9784062728775

判型

新書

価格

定価:924円(本体840円)

通巻番号

ページ数

192ページ

シリーズ

講談社+α新書

電子版

発売日

2015年03月06日

JDCN

0627287700100011000A

著者紹介

著: 茂出木 浩司(モデギ ヒロシ)

茂出木浩司(もでぎ・ひろし) 日本橋「たいめいけん」三代目シェフ。1967年6月2日、洋食店「たいめいけん」の長男として生まれる。祖父が創業した「たいめいけん」は、作家・池波正太郎、映画監督・小津安二郎ら各界の著名人に愛された名店。高校を卒業後、渡米。語学を学んだ後、帰国。修業を終え、実家の「たいめいけん」に入店。1994年、27歳で「たいめいけん」三代目シェフに就任。2001年、日本橋三越の地下に惣菜販売「デリカテッセン・ヒロ」を開店。真っ黒に日焼けし、サーフィン、カートレース、和凧、カイトボーディングなど多彩な趣味・活動にも熱中する「チャラい」キャラクターで知られ、『有吉反省会』(日本テレビ系)などテレビ出演も多数。「黒くてチャラい」けれど、腕は一流、ハートは熱いとファンも多い。

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