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野川
ノガワ
- 著: 古井 由吉

絵地図の片隅に描かれた母子像に込められた思い
急逝した友人の一周忌近く、故人からの遺贈として届いた1枚の絵地図。友人が好んだ野川の散歩道を描いた絵の片隅で、大人が子供の手を引いていた。それは子を妊(みごも)った娘の未来像か、東京大空襲の翌朝に母親と歩いた荒川土手の風景か――。はるか時空を往還し、生と死のエロスの根源に迫る、古井文学の到達点。
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目次
埴輪の馬
石の地蔵さん
野川
背中から
忘れ水
睡蓮
彼岸
旅のうち
紫の蔓
子守り
花見
徴
森の中
蝉の道
夜の髭
一滴の水
書誌情報
紙版
発売日
2007年08月10日
ISBN
9784062758253
判型
A6
価格
定価:803円(本体730円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2011年10月28日
JDCN
0627582500100011000R
初出
’04年5月に小社より刊行。