志ん生的、文楽的

ご用とお急ぎの方、だまされたと思ってページをめくってごらん。損はさせない。八代目文楽の語りの向こうに江戸の崩壊を見、五代目志ん生の噺の彼方に黄塵万丈の大陸風景を幻視する、平岡正明の落語論は、躍動（グルーヴ）し、疾走する。そのスピードにただ身を任せ、リズムに酔え！　ーーこんな本が読めるなんて、嬉しいねぇ。

Ⓒ平岡　秀子

書誌情報

紙版

• 発売日: 2010年03月12日
• ISBN: 9784062766043
• 判型: A6
• 価格: 定価：964円（本体876円）
• ページ数: 608ページ
• シリーズ: 講談社文庫

電子版

• 発売日: 2020年01月17日
• JDCN: 06A0000000000075491O

初出

２００６年６月、小社より刊行。志ん生「らくだ」と老舎「駱駝祥子」「アリエス」０２号（２００５年３月２５日刊）正言＠アリエス（２００６・４・１７号）に再掲。満州における志ん生、圓生、森繁、正言＠アリエス（２００６・４・２４号）。２作品以外書き下ろし。

著者紹介

著： 平岡　正明（ヒラオカ　マサアキ）

1941年、東京都生まれ。評論家。早稲田大学文学部露文科中退。 『韃靼人宣言』（現代思潮社）以来、革命・犯罪・ジャズ・歌謡曲・浪曲・映画・文学……あらゆる分野を対象に脱領域的な批評活動を展開し、100冊以上の著書を世に出す。 '90年『大歌謡論』（筑摩書房）で第4回大衆文学研究賞、'93年『浪曲的』（青土社）で第1回斎藤緑雨賞を受賞。 2009年7月9日逝去。 本書の姉妹編に『大落語』（法政大学出版局）がある。

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