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親鸞(下)
シンランゲ
- 著: 五木 寛之

親鸞は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。そして親鸞の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。
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目次
吉水の草庵にて
選択ということ
法然上人の目
春の夜の誘惑
犬麻呂と綽空
迫りくる嵐の予感
異端の渦の中で
餌取小路の夜
七ヵ条の起請文
恵信の選択
綽空から善信へ
遠雷の夏
法勝寺炎上
首斬られ念仏
別れと旅立ちのとき
愚禿親鸞の海
あとがき
書誌情報
紙版
発売日
2011年10月14日
ISBN
9784062770613
判型
A6
価格
定価:748円(本体680円)
ページ数
384ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2012年06月29日
JDCN
0627706100100011000M
初出
本書は2010年1月に小社から刊行された単行本「親鸞」の下巻。
著者紹介
1932年福岡県生まれ。朝鮮半島より引き揚げたのち、早稲田大学露文科に学ぶ。PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、'66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、'67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、'76年『青春の門』(筑豊篇ほか)で吉川英治文学賞を受賞。'81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学んだが、のち文壇に復帰。2002年にはそれまでの執筆活動に対して菊池寛賞を、英語版『TARIKI』が2002年度ブック・オブ・ザ・イヤースピリチュアル部門を、'04年には仏教伝道文化賞を、'09年にはNHK放送文化賞を受賞する。2010年に刊行された本書は第64回毎日出版文化賞を受賞し、ベストセラーとなった。代表作に『戒厳令の夜』、『風の王国』、『風に吹かれて』、『百寺巡礼』(日本版 全十巻)など。小説のほか、音楽、美術、歴史、仏教など多岐にわたる活動が注目されている。