祖父たちの零戦 Zero Fighters of Our Grandfathers

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祖父たちの零戦 Zero Fighters of Our Grandfathers

ソフタチノゼロセンゼロファイターズオブアワグランドファザーズ

講談社文庫

ミノル、俺たちのやりたかったことはこんなことだったのかな――二十七機撃墜・味方損失ゼロ、奇跡の初空戦を指揮した進藤三郎。敗色濃い南太平洋でなおも完勝を続けた鈴木實。二人の飛行隊長の人生を縦糸に、元零戦搭乗員一二四名へ未踏の二〇〇〇時間インタビューを横糸にして織り上げた、畢生のノンフィクション! (講談社文庫)


「ミノル、俺たちのやりたかったことはこんなことだったのかな」――二十七機撃墜・味方損失ゼロ、奇跡の初空戦を指揮した進藤三郎。敗色濃い南太平洋でなおも完勝を続けた鈴木實。二人の飛行隊長の人生を縦糸に、元零戦搭乗員一二四名へ未踏の二〇〇〇時間インタビューを横糸にして織り上げた、畢生のノンフィクション!

-推薦コメント-
この書は一代の名機「零戦」に跨り、日本のために命を懸けて戦った、そんな名もなき男たちの鎮魂の書である。

百田尚樹(作家)

空で勇猛だった零戦搭乗員が、下界へ戻ると無口で茶目ッけの多い平凡な若者に変る。
その清々しい生き方を描いた感動的物語。

阿川弘之(作家)


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目次

はじめに

第一章 黎明
 「軍機」の桐箱
 十二試艦戦のテスト飛行
 ひねり込み
 初出撃
 二千対一
 曲芸飛行
 初陣
 漢口の夏

第二章 奮迅
 世界初の空母機動部隊
 真珠湾奇襲
 歓喜と不安と諦観と
 「だまし討ち」の汚名
 敵なしの零戦
 復活

第三章 逆風
 「トラック・パイン」の夜
 戦死
 「今日は爆弾が当たりますように」
 復讐作戦
 ソロモンの戦闘
 ガダルカナルの大空戦

第四章 完勝
 コールドウェル中佐とスピットファイア
 ヒゲ部隊
 アラフラ海上空の死闘
 ブロックスクリーク攻撃
 死角

第五章 落日
 零戦神話の崩壊
 F6Fパイロットの死
 進藤の結婚
 マリアナ沖海戦の敗北
 人間爆弾
 「決戦」への疑問
 「特攻」の真意
 最後の血の一滴まで
 沖縄戦と特攻
 零戦最後の空戦

第六章 焼跡
 「真相はかうだ」
 思いがけぬ再会
 生き残った戦闘機乗りたち

第七章 変容
 坂井三郎の空戦記
 『大空のサムライ』の誕生
 ゼロ戦ブーム
 冷ややかな視線
 軋轢
 「眠ってもよいか」

第八章 蒼空
 御巣鷹山
 ゼロからの出発
 世界で一番の者になれ
 レコード会社の社員に
 「イエスタデイ・ワンス・モア」
 語りはじめた搭乗員たち
 ふたたび空へ

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書誌情報

紙版

発売日

2013年05月15日

ISBN

9784062775304

判型

A6

価格

定価:869円(本体790円)

ページ数

560ページ

シリーズ

講談社文庫

電子版

発売日

2013年06月14日

JDCN

0627753000100011000V

初出

2010年7月に講談社より刊行された。文庫化にあたり、一部を加筆・修正した。

著者紹介

著: 神立 尚紀(コウダチ ナオキ)

1963年、大阪府生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。1986年より講談社「フライデー」専属カメラマンを務め、主に事件・政治・経済・スポーツ等の取材報道に従事。1995年、元零戦搭乗員の取材を開始する。1997年、フリーとなり、その後は主に人物ドキュメンタリーや戦史取材に力を注ぐいっぽう、カメラ・写真雑誌でも記事や写真を発表。著書に「零戦の20世紀」(スコラ)、「零戦最後の証言」、「撮るライカ」、「零戦隊長 二〇四空飛行隊長宮野善治郎の生涯」(いずれも光人社)、「戦士の肖像」(文春文庫)、『特攻の真意 大西瀧次郎 和平へのメッセージ』(文藝春秋)などがある。社団法人日本写真家協会(JPS)会員、東京工芸大学非常勤講師。NPO法人「零戦の会」会長。

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