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素浪人半四郎百鬼夜行(三) 蛇変化の淫
ジャヘンゲノインスロウニンハンシロウヒャッキヤコウサン
- 著: 芝村 凉也

仇討ちの後、浅草寺境内の芝居小屋で踊り子として紛れ込んだ女の悲惨な末路―「蛇髪変容」、突然店の主が何者かに取り憑かれ、修験者と半四郎でその遣わすモノを探る―「土瓶(トウビョウ)遣い」、女に誑かされた末帰らない跡取り息子を心配する主をも惑乱させる土瓶遣いが暗躍する―「龍女狂乱」、蛇の化身の正体が露わになる―「炎龍飛翔」。市井の時代小説の味わいを保ちつつ、江戸を襲う幽玄かつ壮大な伝奇世界が展開する!
2015年版「この時代小説がすごい!」(宝島社)書下ろし部門第5位
妖艶な蛇踊りの裏に怪異がひそむ。江戸の怪異退治隊(ゴーストバスターズ)出陣!
丹精かつ美しい筆致と、背筋が凍るほどの恐怖。―末國善己(文芸評論家)
藩を首になった素浪人の榊半四郎、謎の老人・聊異斎と小僧・捨吉。江戸の怪異に立ち向かう好評シリーズ第三弾。
出会い茶屋で商人風の男が殺された。下手人のお哉(かな)は長屋に亭主を置いて姿をくらます。浅草寺境内の芝居小屋で踊り子として紛れ込んだ女の悲惨な末路―「蛇髪変容」
突然店の主が何者かに取り憑かれ、修験者と半四郎でその遣わすモノを探る―「土瓶(トウビョウ)遣い」
女に誑かされた末帰らない跡取り息子を心配する主をも惑乱させる土瓶遣いが暗躍する―「龍女狂乱」
蛇の化身”カカ様”とその娘、蛇巫女の正体が露わになる―「炎龍飛翔」
市井の時代小説の味わいを保ちつつ、江戸を襲う幽玄かつ壮大な伝奇世界が展開する!
目次
序
蛇髪変容
土瓶(とうびょう)遣い
龍女狂乱
炎龍飛翔
解説―末國善己
書誌情報
紙版
発売日
2015年01月15日
ISBN
9784062779210
判型
A6
価格
定価:726円(本体660円)
ページ数
352ページ
シリーズ
講談社文庫
著者紹介
1961年、宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。学生時代は映画サークルでシナリオ作成に熱中、二十数年のサラリーマン生活を経験した後、2011年『返り忠兵衛 江戸見聞 春嵐立つ』(双葉社)でデビュー。「返り忠兵衛」シリーズは好評を博し第15巻『天風遙に』で堂々の完結。確かな筆力と個性的な人物造形で今後の活躍が期待される時代小説作家の超新星。