「反日」中国の真実

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「反日」中国の真実

ハンニチチュウゴクノシンジツ

講談社現代新書

なぜ過去に例がないほどに中国で「反日」の嵐が吹き荒れたのか? 抗日から生まれた国家という、共産中国の源流もさることながら、その背景には1950年代の大躍進、60年代の文化大革命など、共産党政権下で崩壊が進んだ社会道徳、1980年代の開放政策以降拡大してきた社会の歪み、共産党内の動揺、既得権益層内部での権力闘争の対立など、中国社会で現在進行するさまざまな動乱要因があった。(講談社現代新書)


2012年の日本政府による尖閣諸島国有化に始まる、日中関係の悪化。
それは1972年の国交正常化以来最悪といわれるもので、いまでもその余波はおさまっていない。
では、なぜ過去に例がないほどに中国で「反日」の嵐が吹き荒れたのか?
抗日から生まれた国家という、共産中国の源流もさることながら、
その背景には1950年代の大躍進、60年代の文化大革命など、
共産党政権下で崩壊が進んだ社会道徳、
1980年代の開放政策以降拡大してきた社会の歪み、
共産党内の動揺、既得権益層内部での権力闘争の対立など、
中国社会で現在進行するさまざまな動乱要因があった。
ベテラン特派員が、丹念な取材からその深層を明らかにする。
「反日」を知るために欠かせない一冊。


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目次

第一章 愛国は最高の徳目である
第二章 愛国主義と民主化のせめぎあい
第三章 日の丸強奪事件は終わっていない
第四章 毛沢東崇拝と薄熙来事件
第五章 太子党・習近平が率いる強国路線
第六章 破られた「愛」のプラカード
第七章 憎しみを増す戦争記念館
第八章 苦悩する南京からの道
第九章 政治的武器に転じる経済
第十章 「反日」「反中」を乗り越えて

書誌情報

紙版

発売日

2013年03月15日

ISBN

9784062881975

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

2197

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2013年04月26日

JDCN

0628819700100011000P

著者紹介

著: 加藤 隆則(カトウ タカノリ)

加藤隆則(かとう たかのり) 1962年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。1986~87年、北京で語学留学。88年、読売新聞入社。東京本社社会部で司法・皇室を担当。2005年7月から11年3月まで上海支局長。11年6月から読売新聞中国総局長。著書に『中国社会の見えない掟──潜規則とは何か』 (講談社現代新書)」、共著に『日中の壁』(築地書館)、『中国環境報告』(日中出版)など。

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