「若作りうつ」社会

マイページに作品情報をお届け!

電子あり

「若作りうつ」社会

ワカヅクリウツシャカイ

講談社現代新書

年の取り方がわからない! ――どこもかしこも若さ志向、加齢の手本となるべき年長者も見つからない社会で、我々はどのように年を重ねていくべきか。いま出版界で熱い注目を集めるオタク出身の精神科医が、「成熟消失」の時代を読み解く。(講談社現代新書)


年の取り方がわからない!――どこもかしこも若さ志向、加齢の手本となるべき年長者も見つからない社会で、我々はどのように年を重ねていくべきか。いま出版界で熱い注目を集めるオタク出身の精神科医が、「成熟消失」の時代を読み解く。

<目次>
序章 年の取り方がわからない
どこもかしこも若さ志向/終わりなき思春期 ほか

第一章 「若作りうつ」に陥った人々の肖像
若さにしがみつかせる強迫観念/自己中心的な結婚願望、その袋小路
不惑になっても自分探し/孤独死に恐れおののく現代人 ほか

第二章 誰も何も言わなくなった
昭和のお年寄り/「日本的成熟」のリセット
メディアは教えてくれない/“成熟の無重力空間” ほか

第三章 サブカルチャーと年の取り方
少年向けコミックの移り変わり/「父親なきアニメ」へ
「かわいい」の世代間伝達/「中二病」は僕らの宗教 ほか

第四章 現代居住環境と年の取り方
「誰にでも好かれる子ども」/パーソナリティの格差社会
社会的加齢のための刺激/自由な居住環境の副作用 ほか

第五章 二十一世紀のライフサイクル
乳児期「基本的信頼 vs. 不信」~ 老年期「統合性 vs. 絶望」
老いや死を前提とした人生の再設計 ほか

終章 どのように年を取るべきか
年の取り方のニューモデル/私達一人一人にできること ほか


  • 前巻
  • 次巻

オンライン書店で購入する

目次

序 章 年の取り方がわからない
どこもかしこも若さ志向/終わりなき思春期/本書の狙い
第一章 「若作りうつ」に陥った人々の肖像
若さにしがみつかせる強迫観念/自己中心的な結婚願望、その袋小路/教育ママと児童虐待とはコインの裏表/不惑になっても自分探し/「若作りうつ」で身体も病気に/家族ぐるみでおかしくなる/孤独死におそれおののく現代人
第二章 誰も何も言わなくなった
昭和のお年寄り/現代社会では思春期心性が有利/「日本的成熟」のリセット/ドイツ発「父親なき社会」/宗教と通過儀礼が希薄になった影響/死生観の変化と、死が隠蔽された社会/メディアは教えてくれない/誰も何も言わなくなった/“成熟の無重力空間”
第三章 サブカルチャーと年の取り方
サブカルチャー=カウンターカルチャー/少年向けコミックの移り変わり/「父親なきアニメ」へ/「かわいい」の世代間伝達/やおい女とオタク男の逃避行/「中二病」は僕らの宗教/未成熟社会の先頭としての「クール・ジャパン」
第四章 現代居住環境と年の取り方
“ファスト風土”/「誰にでも好かれる子ども」/アイデンティティの確立/文化資本と世帯間格差/パーソナリティの格差社会/父性由来から母性由来の抑圧へ/子どもと成人の“棲み分け”/社会的加齢のための刺激/しがらみなき社会の未来予想図──アメリカの現状/自由な居住環境の副作用
第五章 二十一世紀のライフサイクル
命の循環全体を指す「生活環」/エリクソンの「ライフサイクル論」とは/1 乳児期「基本的信頼 vs. 不信」/2 早期児童期「自律性 vs. 恥・疑惑」/3 遊戯期「積極性 vs. 罪悪感」/4 学齢期「生産性 vs. 劣等感」/5 思春期「アイデンティティ確立 vs. アイデンティティ拡散」/6 初期成人期「親密さ vs. 孤立」/7 成人期「生殖性 vs. 停滞」/8 老年期「統合性 vs. 絶望」/老いや死を前提とした人生の再設計
終 章 どのように年を取るべきか
年の取り方のニューモデル/私達一人一人にできること/いろんな年の取り方があっていい
あとがき
主な参考文献

書誌情報

紙版

発売日

2014年02月19日

ISBN

9784062882491

判型

新書

価格

定価:836円(本体760円)

通巻番号

2249

ページ数

208ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2014年03月28日

JDCN

0628824900100011000T

著者紹介

オンライン書店一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT

製品関連情報