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原発労働者
ゲンパツロウドウシャ
- 著: 寺尾 紗穂

●炉心屋は真夜中にデータを改竄●ボヤは消さずに見て見ぬふり●アラーム・メーターをつけていたら仕事にならない●燃料プールに潜る外国人労働者? ●原発施工者が一番地震を恐れている●定期検査の短縮で増える燃料漏れ●失われゆく熟練の技……3・11以前、平時の原発はどんなふうに動かされていたか? そこで働いていた6人の人生と証言から浮かびあがった驚きの実態とは? 原発をゼロから考えるための必読書。
現場の声から見えてきた驚きの実態とは?
ゼロから原発を考え直すために
ひとりの音楽家が全国の原発労働者を訪ね歩き
小さな声を聴きとった貴重な証言集!
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【平時の原発労働を知る】
日本に地震があるから、津波があるから、ではない。
安全基準が信用できないから、放射能が漏れると怖いから、でもない。
今から私がスポットをあてるのは、
チェルノブイリや福島のような大事故となった非常時の原発ではなく、
平時の原発で働き、日常的な定期検査やトラブル処理をこなしていく人々だ。
彼らの視点に立つことで、社会にとっての原発、ではなく、
労働現場としての原発、労働者にとっての原発、といった角度から、
原発をとらえなおしたい。――序章より
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【目 次】
序 章 三十年間の空白
第1章 表に出てこない事故
第2章 「安全さん」が見た合理化の波
第3章 働くことと生きること
第4章 「炉心屋」が中央制御室で見たもの
第5章 そして3・11後へ
第6章 交差した二つの闇
終 章 人を踏んづけて生きている
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目次
序 章 三十年間の空白
第1章 表に出てこない事故
第2章 「安全さん」が見た合理化の波
第3章 働くことと生きること
第4章 「炉心屋」が中央制御室で見たもの
第5章 そして3・11後へ
第6章 交差した二つの闇
終 章 人を踏んづけて生きている
書誌情報
紙版
発売日
2015年06月18日
ISBN
9784062883214
判型
新書
価格
定価:836円(本体760円)
通巻番号
2321
ページ数
208ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2015年06月26日
JDCN
0628832100100011000V
著者紹介
1981年、東京都生まれ。ピアノ弾き語りの音楽家。2007年『御身 onmi』でメジャーデビュー、大貫妙子、坂本龍一、星野源らから賛辞を得る。映画『転校生 さよならあなた』(大林宣彦監督)、『0.5ミリ』(安藤桃子監督)、『ナオトひとりっきり』(中村真夕監督)などに主題歌を提供している。CM音楽やナレーション、エッセイ、書評などの分野でも活動。アルバムに『風はびゅうびゅう』『愛の秘密』『残照』『青い海のさようなら』『楕円の夢』など、著書に『評伝 川島芳子』(文春新書)、『愛し、日々』(天然文庫)がある。
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