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福島第一原発 1号機冷却「失敗の本質」
フクシマダイイチゲンパツイチゴウキレイキャクシッパイノホンシツ

官邸や東電本店の要請に従わず、海水注水を強行した吉田昌郎・福島第一原発所長。日本中が喝采を送った「海水注水騒動」だが、事故から5年半経って原子炉にほとんど水が入っていなかったことが判明した。6年にわたる検証で浮かび上がってきた数々の「1号機冷却」の謎に迫る!東京電力技術者や原発専門家ら1000人以上を取材して浮かび上がってきたのが、原子炉冷却をめぐる「情報の共有」に失敗という事実だった。
官邸や東電本店の要請に従わず、海水注水を強行した吉田昌郎・福島第一原発所長。日本中が喝采を送った「海水注水騒動」だが、事故から5年半経って原子炉にほとんど水が入っていなかったことが判明した。6年にわたる検証で浮かび上がってきた数々の「1号機冷却」の謎に迫る!
東京電力技術者や原発専門家ら1000人以上を取材して浮かび上がってきたのが、原子炉冷却をめぐる「情報の共有」に失敗という事実だった。東京電力テレビ会議の内容を、AIで解析し、吉田所長の疲労度を解析したり、事故対応の意思決定に組織上の問題があったことなどを突き止める。
事故6年目経過しても、次々に浮かび上がる新事実。福島第一原発事故の調査報道の金字塔というべき作品
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目次
プロローグ 廃炉作業に立ちはだかる巨大デブリ
第1章 正常に起動した1号機の冷却装置はなぜ停止してしまったのか?
第2章 東京電力は、冷却装置イソコンをなぜ40年間動かさなかったのか?
第3章 日本の原子力行政はなぜ事故を防げなかったのか?
第4章 届かなかった海水注水
第5章 1号機の消防注水の漏洩はなぜ見過ごされたのか?
第6章 1号機冷却の「失敗の本質」
書誌情報
紙版
発売日
2017年09月20日
ISBN
9784062884433
判型
新書
価格
定価:924円(本体840円)
通巻番号
2443
ページ数
288ページ
シリーズ
講談社現代新書
電子版
発売日
2017年09月22日
JDCN
06A0000000000006954G
著者紹介
著: NHKスペシャル『メルトダウン』取材班(NHKスペシャル メルトダウンシュザイハン)
NHKメルトダウン取材班 近堂靖洋 一九六三年北海道生まれ NHK報道局ネットワーク報道部 部長 福島第一原発など国内の原発事故のほか、オウム真理教事件や北朝鮮拉致事件などを取材。 藤川正浩 一九六九年神奈川県生まれ NHK科学・環境番組部チーフプロデューサー 原発事故のほか、気候変動など環境や自然に関する番組などを制作。 本木孝明 一九七五年東京都生まれ。NHK大分放送局放送部副部長 科学文化部で原子力規制委員会などを担当し、原発事故後の再稼働の審査などを取材。 鈴木章雄 一九七七年東京都生まれ NHK大型企画開発センター チーフディレクター 「メルトダウン」「廃炉への道」シリーズを中心としたNHKスペシャルを制作。 岡本賢一郎 一九七八年香川県生まれ NHK科学文化部記者 震災当日から原発事故を取材するほか、原子力政策やノーベル賞など科学技術全般を担当。 国枝 拓 一九七九年 岐阜県生まれ。NHK科学文化部記者 松山局で伊方原発の安全審査の取材を担当後、福島第一原発の廃炉・汚染水対策などを取材。
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