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『徒然草』を読む
ツレヅレグサヲヨム
- 著: 杉本 秀太郎

京の町衆の家に生まれ育ち、当代きっての文人学者として、東西文学を自在に往還し続ける著者が、随筆史上、最大の古典『徒然草』を読み解く――。鎌倉時代末の乱世を出家遁世し、歌人であることを隠れ蓑に、反時代的に生きた兼好のざわめく心、色好み、もののあはれ、無常の世の処し方、有職故実の世界への思いなど、その人間性の複雑さと心の深層からの言葉を探る。兼好の筆触に迫る随筆仕立ての名著。
人生とは何かを問う「徒然草」味読の醍醐味 随筆史上、最大の古典「徒然草」を、フランス文学者にして、名随筆家の著者が読み解く。無常の世の処し方、人間の楽欲、色欲等、兼好の心の深層からの言葉を探る。
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書誌情報
紙版
発売日
2008年07月12日
ISBN
9784062900195
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
224ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2014年05月09日
JDCN
0629001900100011000F
初出
筑摩書房刊「杉本秀太郎文枠2 京住記」1996年4月を底本とし、多少ふりがなを加えた。必要に応じ、岩波書店刊「古典を読む 徒然草」(同時代ライブラリー、1996年1月)を参照し、著者による加筆・訂正を行った。なお、原作の「徒然草」を「『徒然草を読む』」と改めた。