折口信夫天皇論集

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折口信夫天皇論集

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講談社文芸文庫

日本的な権威とはなにか? 折口学の新たな視座

日本人の宗教とはいかなるものか? また、神道とは日本人にとっての宗教なのか? 近代人として生きながら、自在に古代との間を往還する精神を持ちえた民俗学者が迫った日本的な政治や権力のあり方の本質とは――
『折口信夫文芸論集』編者安藤礼二によるオリジナル編集でうかびあがる、知の巨人・折口信夫の新たな姿。

安藤礼二
折口信夫は生涯、天皇という存在に取り憑かれていた。一体なぜ天皇だったのか。それは、折口信夫が民俗学者であると同時に国文学者だったからだ。しかも折口の国文学の起源は、近代のアカデミズムには存在していない。折口は自身のことを、江戸期の本居宣長、そして平田篤胤が異様な情熱とともに確立することを目指した「国学」に連なる最後の思想家として位置づけていた(柳田國男も同様である)。――<「解説」より>


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書誌情報

紙版

発売日

2011年05月11日

ISBN

9784062901239

判型

A6

価格

定価:1,540円(本体1,400円)

ページ数

352ページ

シリーズ

講談社文芸文庫

初出

中央公論社刊「折口信夫全集」17、18、19、20(1996年8月、1997年11月、1996年9月、10月)を底本とし、基本的に新仮名遣いにあらためた。

収録作品

  • 作品名

    女帝考

    初出

    『思索』1946年10月第3号

  • 作品名

    神道の友人よ

    初出

    『神社新報』1947年1月6日第26・27合併号

  • 作品名

    民族教より人類教へ

    初出

    1947年2月2日、神社本庁創立満1周年記念講演会筆記、『神社新報』1947年2月10日第32号

  • 作品名

    神道宗教化の意義

    初出

    1946年8月21日、関東地区神職講習会講演筆記、神社新報社「神道宗教化の意義」1947年10月

  • 作品名

    神道の新しい方向

    初出

    1946年6月23日、第一放送、共同出版社「民俗学の話」1949年6月

  • 作品名

    大嘗祭の本義(別稿)

    初出

    1929年3月9-10日、草稿

  • 作品名

    御即位式と大嘗祭と

    初出

    『歴史教育』1928年12月第3巻第8号

  • 作品名

    穀物の神を殺す行事

    初出

    『土俗と伝説』1918年8、9月第1巻第1・2号

  • 作品名

    原始信仰

    初出

    「郷土科学講座1」1931年9月

  • 作品名

    剣と玉

    初出

    1931年12月12日、上代文化研究会公開講演会筆記、『上代文化』1932年1月第7号

  • 作品名

    皇子誕生の物語

    初出

    『東京日日新聞』1933年12月24-28日

  • 作品名

    大倭宮廷の創業期

    初出

    『改造』1933年1月第14巻第1号

  • 作品名

    道徳の発生

    初出

    『表現』1949年4月第2巻第4号

  • 作品名

    民族史観における他界観念

    初出

    角川書店「古典の新研究」1952年10月第1輯

著者紹介

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